野球肘かも?投げる時に肘が痛む理由と改善について

野球肘

中学2年生の春、肘を痛めて約3ヶ月間ボールが投げられない時がありましたが、野球が好きで始めたのに投げられないのは非常につらかったのを覚えています。

早く直したい気持ちと、きつい練習から逃れられるというサボり心が入り混じっていましたが、投げられるようになったときの喜びは今でも忘れません。

野球肘になってしまったときは、「もう一生治らないんじゃないかな」と怖かった記憶もありますが、治ったときは本当にうれしくて、一杯投げすぎて監督にキレられたことを覚えています。

さて、野球肘を改善するためには多くの場合投げ方の改善が必要になります。

それができないといくら休んでもボールを投げればまた痛みが出てきてしまいます。今日は野球肘で悩む方に向けてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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野球肘とは?

野球肘と言われますが、野球肘とはどのような症状を指すのでしょうか?

■野球肘とは?

野球肘(やきゅうひじ)は、野球の投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みである。

正式な医学的名称は、傷害の部位によって異なる。別名、リトルリーガー肘、リトルリーガーエルボー、ベースボール肘、ベースボールエルボーとも呼ばれる。一般に野球の投手に多く見られる。

症状は投球の際に肘に激しい痛みを覚え、投球を困難にさせ、日常生活でも痛み、肘が曲がらない、伸ばせないなどの運動障害を起こす。

一球で野球肘になることはなく、長期間に渡る、悪いフォームでの投球、過度の投球による肘の酷使によって起こる。そのため野球肘は怪我ではなく故障であるといえる。

Wikipediaより引用:野球肘

 

投球時肘が痛くなる原因とは?

なぜ肘を痛めてしまうのでしょうか?

その原因は、主に投げ方ですが、投げ方が原因で肘を痛めた選手の場合手術をしても痛みが改善できません。

手術後はノースローで、徐々に投げはじめ、そして復帰して試合で投げる。でも、また肘が痛みだし、リハビリは適切だったのか、手術は失敗だったのではとプロ野球の場合はマスコミが駆り立てます。

でも、これは誰の責任でもなく、投げ方が原因で肘を痛めてしまっていた場合、投げ方を変えなければ痛みは再発してしまいます。

投げ方などを含め、どのような原因で肘を痛めてしまう可能性があるのでしょうか?

オーバーワーク

最近は高校野球でも、投球制限をするのかどうかで議論もありましたが、投げすぎによって肘を痛めてしまう可能性があります。

本来、投球時に一番力が入るのは体幹です。体幹の持久力があれば問題ありませんが、持久力が低い場合、体幹が疲労しその他の部位に頼って投げてしまいます。

そうなると手投げのような状態となってしまい、肩肘に負担がかかりやすい投げ方になってしまいます。

その中で投げすぎてしまうと肘を痛めてしまいます。この場合の改善は、筋肉を休めることです。そうすると肘の痛みは改善されてきます。

投げ方の問題

これが肘を痛める最も多い原因だと思いますが、投げ方の問題です。

投げ方がまずいと肘に負担がかかってしまい肘を痛める可能性が高くなります。

どういう投げ方をすれば肘を痛めてしまうのでしょうか?

簡単に言うと、投球時肘は完全伸展といって完全に肘が伸びきる瞬間がありません。

ただ、前でボールを離そうとしてしまったり、ボールを押そうという意識があると肘が伸びきる瞬間ができてしまいます。

そうすると肘の関節で骨同士がぶつかり合うようになり、それを繰り返すことで肘に炎症が起こり痛めてしまいます。

具体的な投げ方については、後程お伝えしていきたいと思います。

アクシデント

以前、メジャーで見たのか忘れてしまったのですが、ボールを投げると同時に肘の靭帯を断裂してしまった投手がいました。

ご本人は腕が吹っ飛んだと思ったと言われていましたが、衝撃的な映像でした。

この試合前に、おそらく靭帯がほぼ切れかかっていて、150km/hもの速球を投げる投手でしたので、腕を振ったときに切れてしまいこのようなことになってしまったと言われていました。

これは特別なケースかもしれませんが、こういった予期しないアクシデントも肘を痛めてしまう原因となります。

最近僕が体験したことは、公園でキャッチボールをしているとき、小さい子がいきなり飛び出してきました。

リリースの瞬間でしたが、なんとかボールを地面に叩きつけるような形で当たらずに済みました。

この後肘が非常に痛かったのですが、こういったアクシデントは肘を痛めてしまう原因のひとつになります。

筋力不足

中学で軟式野球をしていて、高校で硬式野球に入部した中学生に起こりやすいことです。

軟式と硬式ではボールの重さが異なり、すべての道具は硬式の方が重くなります。

そのため、筋力が弱く、硬式球を扱える筋力がない場合、硬式球を投げ続けていると肘を痛めてしまう可能性があります。

この改善は、投げ方などを改善するのではなく、野球をする前にトレーニングが必要になります。

筋力を向上させ、硬式球を扱えるぐらいの筋力がつけば問題なくなります。

このように筋力が低いことも肘を痛める原因として考えることができます。

関連記事:野球選手がウエイトトレーニングをすることで動きが硬く可能性があるため整理しておきたいこと

柔軟性が低い

肘を痛める原因に柔軟性も関係しています。

この柔軟性というのは、腕を上げるときに肩の高さよりも腕が上がらない場合、肘が下がった状態でボールを投げることになります。

こういう投げ方をすると、リリース直後肘を伸ばし切ってしまい、肘関節の骨同士がぶつかってしまい痛めてしまう可能性があります。

柔軟性が低すぎるというのも、肘を痛める原因となる可能性があります。

関連記事:ピッチングフォームを考える|リラックスすればスムーズな動作ができる

 

どのような投げ方をすれば肘が痛むのか?

これまで痛みの原因についてお伝えしてきましたが、投げ方が原因で肘を痛める可能性があるということはこれまでお伝えした通りです。

では具体的にどういう投げ方をすれば肘が痛むのでしょうか?

肘を伸ばしきる

本来投球後は、肘は完全伸展しないと言われています。

リリース直後に前腕が回内し、肩は内旋し、腕は身体に巻き付くように減速されフォロースルーを迎えます。

投げ方

ただ、何かが原因で肘を伸ばし切ってしまうようになります。これが問題になるのですが、なぜ肘を伸ばしきるような投げ方になるのでしょうか?

関連記事:野球選手の肘の痛みはフォロースルーを変えることで改善できる

前でボールを離そうとしている

これは以前、前でボールを離そうとすると肘を痛める理由の記事でお伝えしていますが、リリースの位置が近いから前でボールを離そうなどと意識をする選手がいます。

この意識を持つことは危険です。

ボールを前で離そうとすると、腕を前方に投げ出すような形なり、うまくフォロースルーがとれません。

投げ方

そうすると減速ができず、そのまま肘は完全に伸展してしまいます。こういう動作を繰り返すことで、最終的に肘で炎症が起き、痛みが出てきてしまいます。

リリースポイントが近い場合、前でボールを離そうとするのではなく、リリースポイントが近くなる原因を分析し、その原因に対しアプローチすることが必要になります。

ボールを押し出そうとしている

ボールを前で離そうとすることと似ていますが、ボールを押し出そうとするとこれも同じで、リリース後肘は伸びきってしまいます。

投げ方

投げ方

ボールを押し出そうとすると、前方に腕を伸ばすような動作になるため、肘だけではなく、肩の後方の腱板も引っ張られてしまいます。

このようなストレスは腱板に非常に大きなストレスがかかるため、肩の後方を痛める原因にもなります。

ボールを押し出そうとしても、投球時の動作そのものは速いため、手元でどうこうできる時間もなく、ボールを押し出すことは難しいと言われています。

それよりも、腕は身体に巻き付けるようにフォロースルーをとった方が、身体に対する負担も軽減され、スピードも出ると思います。

関連記事:胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由

キャッチャーを見続けている

人間の身体はさまざまな反応があり、自分が視線を送っている方向に腕は伸びやすく、逆側は曲がりやすくなります。

これを頚反射といい、投手の場合投球後キャッチャーを見続けていると、その方向に腕が伸びていきます。

すると、腕が身体に巻き込めなくなり、肩は前方に伸ばされ、肘は伸びきる可能性が出てきます。

投球時はキャッチャーを見続けるのではなく、軽く顎を引き、上目づかいで投球したボールを確認します。

投げ方

そうすると軽く顎を引くことで、その方向に腕が巻き込まれてくるため、スムーズにフォロースルーがとれるようになります。

指導者からさまざまなアドバイスを受け、上記のような投げ方になることがあるかもしれません。

ただ、ここで肘が伸びきってしまう原因を理解しておけば、情報の精査もできるようになると思います。

これらを改善するためには、投げ方についてきちんとした理解をしておく必要があります。

関連記事:キャッチャーのスローイング|ステップや腕の振りについて考える

続いては、投げ方についてお伝えしていきたいと思います。

 

身体に腕を巻きつけると痛みは改善する

では、肘を痛めない、もしくは痛みを改善するためにはどうすればいいのでしょうか?

それは腕回しから投球をするとスムーズな腕の回転ができ、フォロースルーもきちんととれるようになります。

上記でもお伝えしたように肘を痛める方の投げ方は、肘が伸びきってしまい、うまくフォロースルーがとれていません。

腕を身体に巻きつけるようなイメージで動作を行うことで、肘が伸びきらず、痛めることもありません。

腕回しを行う

身体の前側で円を描くように腕を回します。

腕の回し方についてはポイントがありますが、こちらを参考にしていただければと思います。

胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由

腕回し

腕回しから投球する

ここからの流れは、こちらの動画を参考にしていただければと思います。

ここでお伝えしていることは、投げ方が原因で肘を痛めてしまっている方の場合、このような投げ方にすることで肘の痛みを改善することができます。

いつもお伝えすることで、肘の痛みを改善するためにはなぜ痛んでしまったのか、その原因を追究することが何よりも重要です。

それができると、その原因によって方法は異なってきます。

関連記事:キャッチボールをするときに覚えておきたい投げ方と手順について

 

まとめ

今回は、野球肘についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか?

野球人としては、痛みなく大好きな野球ができることが一番いいことだと思いますが、時に痛みに悩まされてしまうことがあります。

一日でも痛みなく野球ようにするためには、なぜ痛みが出てしまったのか、その原因をみつけることが重要になります。

今回お伝えした内容が、変わるきっかけになればうれしく思います。

肘を痛めてしまう原因は主に投げ方であり、その投げ方を改善することで肘の痛みを改善することができます。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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Izuru Style代表/パーソナルトレーナー伊藤 出。
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