現役12年間で1本もホームランを打てなかったトレーナーが、ホームランを打てるようになった理由

ホームラン

おととい西武の秋山選手の連続試合安打記録が途絶え、後ろを打っていた中村選手がホームランを打ちサヨナラゲームとなりましたが、一発で試合を決定づけられるホームランは野球選手なら一度は憧れるものかもしれません。

そんな魅了あるホームランを僕自身野球人生12年間のうち、1本も打つことなく現役を終えてしまいました。

優雅にベースランニングをする姿は僕にとっては一緒の憧れになると思います。ただ、そんな現役時代通算本塁打0本の自分がホームランを打てる日が来ました。

ホームランを打つためには、筋肉をつけると打てるようになる、そうやって考えていたときは筋トレにのめりこんだりしましたが、打球に変わりはありませんでした。むしろその頃は力んでしまいバッティングが狂い、芯で捉えることすらうまくできず、詰まってばかりいました。

身長162cm、体重65kg、そんな恵まれない身体のトレーナーがレフトスタンドにアーチを描くことができました。ものすごく気持ちがよかったのですが、ただ打った感触があまり残っていません。

ホームランを打つことは、力を入れることでもなく、筋力をただつければいいわけでもありません。大切なことはリラックスすることです。今日はそんな自分がホームランを打てるようになった理由を書いていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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初めてバットを握ったのは小学1年生

もともと身体の小さかった自分は、常に前から2~3番目にいる小柄な少年でした。そんな小さい身体で初めて握ったバットは75cmの青色のバットでした。すごく重たく感じ、きちんとスイングできなかったことを覚えています。

小学1年生の頃、学校の友人に誘われて少年野球チームに入り、そこから野球をスタートさせました。

初めてもらった番号は19番。練習の時も試合の時も、外野まで打球が飛べばうれしかったし、何よりヒットよりも自分もここまで飛ばせるんだという気持ちがあり、外野フライを打てばなぜか嬉しかった。

そんな頃、チームメイトはホームランを打つようになり、自分も打ちたい一心でバットを振りました。そんなとき監督・コーチからバッティングを教わったとき、こんなことを言われました。

「もっと強くバットを振りなさい!」「呼び込んで打ちなさい!」「しっかり手首を返して打ちなさい!」さまざまなアドバイスをもらっていましたが、今思えばこれらのアドバイスは実は、逆に打球が飛ばなくなる可能性がありますし、自分が持っている力が伝わりづらい可能性があるアドバイスでした。

関連記事:バッティング時の手首の使い方とは?手首は固定する、それとも返す?

 

全く打てないキャプテンの誕生

中学に進学し、学校の野球部に入りました。2年生の秋からは主将になり、チームのまとめ役になりました。ですが、この頃のバッティングといえば、満塁で打席に自分が入り、監督のサインとみると監督はうなだれている。

「お前がここで回ってくると点が入らない・・・。適当に打て。」と言わんばかりの適当なサインが出ます。悔しかったですが、結局サードゴロで打てず、そんな貧打の自分でした。

高校に入っても、2年生の秋からは主将になり、この時期から少しバッティングが分かり始め、試合でも結果が伴うようになってきました。とにかく打球が飛ばない。打順は常に2番あたりで、バントが中心ですし、塁に出るのが仕事でした。

だからバッティングも全力でスイングすることはなかったですし、当てるようなバッティングや、小さなスイングが自分の特徴でもありました。

高校の頃、受けたアドバイスは、「呼び込んで打て!」「ボールを上からたたきつぶせ!」「バット短く持ってコンパクトに振れ!」といったアドバイスでしたが、これも今考えると打球が飛ばないアドバイスになってしまっていました。

自分はとにかく塁に出ることを仕事にしていたので、ある意味でこういう打ち方だと内野の間を抜くようなバッティングができていましたので、OKな部分もありますが、ホームランを打つというところで見ればこのような打ち方をすると打球は飛ばなくなってしまいます。

では、実際にどのようにすればホールランを打つことができるのでしょうか?

関連記事:効率的に身体を使った野球選手の打ち方について

 

○○をすればホームランが打てるようになる

よく『ホームランが打てるようになる○○プログラム!』というDVDをみかけたり、雑誌をみかけたりしますが、ホームランを打つためにはどのようなことが必要なのでしょうか?

僕の場合、162cmという小柄な体格ということもあり、よく不利だといわれますが、当時はそれをあまり感じませんでした。ただ、そんな僕は社会人になってもウエイトトレーニングをやめず継続していたため、筋力は上がり続けていました。

筋力が向上すると、バットも軽く感じ、パワーも向上していますし、コンディショニングレベルは高校時代よりも高いレベルにあります。

これも打球が飛ぶようになったひとつの要因ではあります。ただ、このように書くとホームランを夢見る選手は「よし!ウエイトトレーニングをしよう。」となるかもしれませんが、ホームランが打てるようになったのには、他にも理由があります。

それは高めた筋力を活かすことが必要になります。言い方を変えれば、極端ですがボディビルダーのように筋骨隆々とした選手がホームランを打てるかといえば・・・そうではないことは想像がつくと思います。

というのは、イチロー選手のような見た目は細身の選手でもホームランを打つことができます。イチロー選手は筋力も高いと思いますが、何よりもバットスイングが柔らかくスムーズなスイング動作をしています。

打球を飛ばすためには、筋力を向上させることも重要ですが、それを活かせないと意味がないのと同じになってしまいます。そのために必要なことは、スムーズなスイングができるということです。

打ち方については効率的に身体を使った野球選手の打ち方についてを参考にしていただければと思います。

関連記事:野球選手がバッティングを向上させたいときに覚えておきたい12のこと

 

スムーズなスイングをするためには一部分だけを強調した練習をしない

ここまで、コンディショニングレベルを向上させることとスムーズなスイングをすることが重要ということをお伝えしていきましたが、スムーズなスイングを獲得するためには、リラックスすることが必要になります。

無駄な力を抜き、どこにも引っ掛かりのない感覚を得ることが大切になりますが、実はその妨げになることが当たり前のように行われています。それは一部分を強調した練習です。実際現役のときに経験した練習はインパクトでバットを止める練習です。

目的は、止めた位置にバットを出すということでしたが、実はこの一部分だけを強調する練習はスイングという流れの中で行われる動作が一瞬止まり、スムーズな動きの妨げになります。止まるという表現は適切ではないかもしれませんが、その練習していた箇所で引っ掛かりが生まれます。

その引っ掛かりというのは、緊張です。その部分で緊張が生まれ、スムーズな動作ができなくなり、結果的にスイングスピードが落ち、向上させた筋力も活かしきることができなくなります。

一連の動作で行われるスイング動作を、なぜ一部分だけを取り上げた練習が必要なのでしょうか?一連のスイング動作の中で動きを改善していくことがスムーズなスイングになっていくのではないでしょうか。

関連記事:スイングスピード向上のためにはウエイトトレーニングではなくバットを振ること

 

バッティングを通して重要になること

スムーズなスイング動作が大切なことは理解していただけたと思いますが、そのほかにも大切なことがあります。

  • ハンド-アイ・・・いわゆる動体視力
  • タイミング
  • ポイントの認識

などがあげられます。スムーズなスイングができてもタイミングが合わなければ打てませんし、ポイントがずれてしまうと力がボールに伝わりづらくなります。これらのことも含めてできると打球は遠くへ飛び、フェンスオーバーするのも夢ではなくなっていきます。

僕の場合、タイミングをとるのは下手ではなかったのですが、スムーズな動作とポイントの修正を行うことで打球の上がり方が変わり、今までに経験しないような距離まで打球を運ぶことができました。(あくまで金属バットでの話ですが・・・)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?打球を遠くへ飛ばすとなれば、筋力だけでもなければスムーズな動作を獲得することだけでもありません。いろんな要素があり、すべて向上させていく、良くしていくことがバッティングを向上させ、ホームランも打てるようになる理由だと思います。

チームによって求められるスタイルは違うと思いますが、できれば気持ちよくバッティングをしていきたいものです。では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 小学校によく受けたアドバイスは「強く振れ!」「呼び込め!」「手首を返せ!」
  • これらのアドバイスはスイングが緊張したり、ポイントがずれる元になる
  • バッティングを向上させるためには、筋力の向上だけではなくスムーズなスイング動作も必要
  • その他にも、タイミングやポイントなどが関係してくる
  • ホームランを打つためにはこれらを改善し、向上させることが必要

このような内容でお送りしていきました。僕自身もあきらめていたホームランはきちんとしたことをすると、いつかは打てるようになるのかもしれません。言い換えればもしかするとホームランを打てなくするようなことを日ごろから行っているのかもしれません。

それらを改善することがホームランへと近づく近道なのかもしれません。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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Izuru Style代表/パーソナルトレーナー伊藤 出。
STORY・VERY読者モデル、アナウンサー、宝塚歌劇団員の元専属トレーナー。神戸女子大学ラクロス部、三菱重工業神戸在籍野球選手の専属トレーナー。
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