野球選手が筋トレを行う目的とは?筋トレ以外でもパワーは向上できる理由

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野球と筋トレ

野球選手が身体を大きくすること、筋力を向上させることでパフォーマンス向上を図る。

筋トレによって筋力を向上させ、パワーアップを図り、結果スイングスピードなどの向上をしようとしますが、思ったように成果が得られないときがあります。

パワーは、筋力×スピードという式で成り立っていますが、パワーを向上させるためには筋力を向上させるか、スピードを向上させるか、もしくは両方とも向上させるかです。

よく行われる筋トレは、筋力を向上させパワーアップを図りますが、最近現場を通して柔軟性の重要さを改めて感じています。

スピードに着目をすることで、筋トレということだけではなく、他にも大切なことがあるということに気づかされます。

今日は、野球選手に向けて筋トレの目的を改めて考え、現場で成果を感じたことについてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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野球選手が筋トレを行う目的について

そもそもなぜ野球選手は筋トレを行う必要があるのでしょうか?

そして、何を目的に行っているのでしょうか?これが理解できていないとただやってしまっているということになります。

筋トレの目的は筋力の向上

野球選手が筋トレを行う一番の目的は、筋力の向上です。間違えてはいけないのは、筋トレ=技術の向上ではないということです。

技術を向上させるためには練習が必要であり、野球であれば実際にボールを打つ、投げるといったことになります。

あくまで筋トレを行う目的は筋力を向上させることです。

筋力が向上すれば何につながる?

では、筋力が向上するとどうなるのでしょうか?

冒頭でもお伝えしましたが、パワーという要素は、筋力×スピードで成り立っているため、筋力が向上するとパワーは向上します。

ただ、ここで知っておかなければいけないことは、筋力だけを向上させても、筋力だけが向上したということになります。

野球がうまくなるためには練習が必要ですし、基礎体力の土台を作っているのであればコンディショニングを理解する必要があります。

コンディショニングとは?

野球選手などのスポーツ選手は、自身がどれだけうまくなれるか、いかに勝つか、そこが最大のテーマになります。

そのためには、技術・スキルなどが向上する必要がありますが、その土台になっているのが基礎体力です。

ピラミッド

【体力】という言葉を聞くと、一般的にはスタミナ=持久力と解釈されがちですが、それだけではありません。

体力とはコンディショニングと同義であり、コンディショニングとは、これらを指します。

コンディショニング

さらにこの身体的コンディショニングにはこのような要素があります。

筋力・スピード・持久力・調整力・柔軟性の5つの柱からできています。

バイオモーターアビリティ

これらが土台になるわけですが、これらの要素は木でできた風呂桶と同じで、1つでも低いものがあれば、その高さに揃ってしまう。

何か1つの要素が低いレベルであれば、そこに引っ張られる形で全体のレベルが上がってきません。

土台作りで重要なことは、筋力トレーニングだけを行うのではなく、スピード・持久力などの他の要素も同じようにトレーニングし、レベルアップする必要があります。

全体がバランスよく向上することが何よりも重要で、どうしても筋力向上に偏りがちになると思います。そこをおさえることができるとレベルアップできる可能性があります。

コンディショニングについては、こちらを参考にしていただければと思います。

 

柔軟性の向上でパワーは向上する

先日、ある大学生を指導したときのことですが、非常に身体が硬く、日頃からウエイトトレーニングに励んでいるそうです。

上記のように、ウエイトトレーニングをして筋力を向上させるとパワーが向上し、結果スイングスピードが速くなるのではと考え取り組んでいたそうです。

ただ、実際に思ったような成果が出ておらず悩んでいたそうです。

この選手に指導したことは、まず筋肉を緩め、柔軟性を高め、動きやすい身体にしていきました。

スムーズに動くことで加速される

選手のスイングを最初にみさせてもらいましたが、スイングスピードは速かったのですが、全体の動きは硬く力感に溢れている印象でした。

まず、体操を行って身体を緩め、そこからゴルフスイングのような形でリラックスしてスイングを繰り返していきました。

この最中にバットの重さを感じさせたり、振るという感覚から落とすような感覚をインプットし、リラックスしてもバットが加速されることを認識してもらいました。

ゴルフスイング

そこから実際に野球のスイングにつなげていきましたが、リラックスしてスイングしているのにヘッドが走るような感覚が出てきました。

そして、最初は息が上がっていたのですが、息が上がらなくなり、楽にスイングができていきました。

身体のどこかに緊張があると、その部分で動きが硬くなってしまい減速してしまいます。

ですが、リラックスした状態でスムーズに動けることで加速するため、力を入れようとバットスイングするよりも実際にスイングスピードは速くなります。

ここが重要なことで、スイングスピードを向上させようと思うと、速くバットを振ろうと思うと遅くなり、リラックスしていると速くなります。

この感覚を理解する必要があります。

パワー=筋力×スピード

この選手の場合、筋力ではなく柔軟性を改善し、スムーズに動けることでスピードが向上しました。

パワーの求め方は、筋力×スピードですので、スピードが改善することで結果パワーも向上することになります。

筋肉隆々を目指す選手が多い中で、いかに柔らかく弾力のある筋肉の状態を維持し、動きやすい状態にするか。これも非常に重要になります。

なぜ柔軟性が重要になるかは、弓道で考えるとわかりやすくなります。

弓道から見る柔軟性の大切さ

弓を引き、矢が飛ぶ。このときいかに最初の段階で弓を引けるかによって弓の勢いは変わります。

グゥーっと弓を引くことができるとその分勢いよく矢が飛び出しますが、これは筋肉も同じことがいえます。

どういうことかといと、筋肉が柔らかい状態だと筋肉が本来持つ幅で大きく伸び縮みすることができます。

ただ、筋肉が硬いと伸び縮みできる幅が小さくなります。そうすると弓をあまり引けないのと同じで、そこから放たれる弓は勢いがでません。

筋肉の場合だと、大きな力を発揮することができません。そして、動き自体も遅くなってしまいます。

こういうことから、筋肉を柔らかい状態で維持することが重要であり、筋肉が持つ伸び縮みできる幅が大きくなるとその分大きな力が発揮できるようになります。

このような点で柔軟性を維持、向上させることはスポーツ選手にとっても必要なことになります。

関連記事:筋肉を緩め膨らませることでパワーが向上する理由

 

気持ちよくスイングするためにはあれこれ考えないこと

ブログを読んでいただいている方に理解していただきたいのは、文章で何かを伝えるためにはその情景、背景などをイメージしやすいようにいろんなことを文字におこす必要があると思っています。

そこで初めて伝わるものだと思います。ですので1つの記事に対して文字数は非常に多くなっていますが、実際にプレーする選手のみなさんはシンプルに考えることが大切です。

特にスムーズな動作をするためには、多くの意識は必要ありませんし、そもそも人間が意識できることは1つです。

ですので、あれこれを考えるよりも、シンプルに考え、1つポイントを置き、それを繰り返すことです。

動作の成り立ちについて

現場で指導するときに意識していることは、スイングという動作を指導するときにいろんなことを言います。

足裏のどこに体重を乗せればいいのか、体重移動の仕方、意識の置くポイント、ヘッドの向きや高さなどいろんなアドバイスをします。

ただ、スイングという動作は1つの流れがあります。

1つ1つを意識しているとそこに硬さが生まれ、減速してしまいます。1つ1つの箇所を行い、最後にそれらをまとめるようにスイングする。

これは分習法・全習法と言って、部分的な動きをいくつも覚え、それらを組み合わせるように全体の動きとして行う。

スイングで言えば、体重移動するときの脚の使い方だけをし、グリップから出すことだけをし、フォロースルーの位置の確認だけをする。

そして最終的にスイングを行い、それらをつなぎ合わせるような感覚となります。

1つ1つの動き方を理解するときは、そこに意識をする向ける必要がありますが、全体の動きとしてスイングを行う場合、いろいろと意識する必要はありません。

1点に意識を向け、あとは気持ちよくスイングできているかを感じてスイングすればいいと思います。

このように動作を行うときには、意識と無意識をうまく組み合わせることでスムーズな動作ができるようになっていきます。

気持ちよくスイングするためには、過度に意識を向けないことも大切なことです。

 


まとめ

今回は、野球選手のコンディショニングやパワーの考え方についてお伝えしていきました。

プロ野球選手がやっていることを真似するとプロ野球選手になれそうな気がしますが、それは違います。

大切なことは、今の自分のレベルを知り、現状からレベルアップすることです。

駅の階段も上がれないのに、目指すところはエベレスト頂上だ!と言っていきなり登頂しようとしても、難しいのと同じです。

段階をきちんと踏むことです。そうすればレベルアップできますし、その先にプロの世界も見えてくるのではないでしょうか。

野球選手にとって筋トレが最善の方法ではなく、コンディショニングという土台をしっかりとしたものにするためには、5つの要素をバランスよくトレーニングし向上させることです。

そしてスキルを磨くことでよりレベルの高い選手になっていくはずです。ぜひ野球人として高いレベルに成長していただきたいなと思います。

今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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