身体のだるさを解消するために考える循環の改善について

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だるさ

お酒の飲みすぎて次の日身体がだるい。そんなだるさもありますが、病的なことが原因で身体のだるさを毎日感じることもあります。薬の副作用の影響も考えられ、さまざまな要因で身体のだるさを感じてしまいます。

この身体のだるさを解消するためにはどうすればいいのでしょうか?ひとつは循環を良くすることです。

リンパの流れを良くすることは細胞を元気にし、健康になり、元気に過ごすためのヒントになります。今日はこの身体のだるさを解消するために、循環を良くするというテーマでお伝えしていきたいと思います。

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身体のだるさを感じる原因

特別なことをしていないけど、どこか身体がダル重い。健康診断でも問題なかったけど、毎日すっきりしない。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

肩こりのときに感じるだるさ

身体のだるさを理解するには、肩こりが起こる状態と似ていると考えればいいと思います。

■肩こりの原因について

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。 一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。

Wikipediaより引用:肩こり

肩こりのときに感じるだるさは、循環障害によって老廃物や二酸化炭素などが滞り、それが肩こりを起こすと考えられていると書かれています。

循環不良がだるさの原因

肩こりでは循環が悪くなると、だるさや重さを感じるということで、身体全体にこのような症状が出ている方は、全身の循環が悪いと考えることができます。

そう考えると、全身の循環を改善すれば身体もすっきりするのではないでしょうか?

現代の人は、あまり動かない生活をしていたり、便利な世の中になっているため身体を動かす機会そのものが減ってしまっています。

身体のだるさを解消するためには、循環の改善をすることが必要になります。

循環不良の原因は静物化

冷静に現代社会を振り返って見ると、これまでも記事の中でも何度も触れていますが、便利になりすぎな世の中になっています。

中国のある地域が長寿であるという話があり、その地域はアパートとアパートの間に紐が結ばれ、そこに洗濯物が干されているそうです。アパートも2階建てなどの低いものではなく、6~7階まであるようなところで、そこにはエレベーターもなければ、高齢者を気遣うような特別なものもありません。

でも、そこで暮らす高齢者の方々は、毎日毎日自分の脚で階段を上り下りし、それによって自然と身体を動かす習慣があり、“動物”として人間本来の姿というと少し違和感がありますが、生活を送られています。

健康の秘訣はこのような当たり前のような、昔ながらの生活が関係していることは安易に想像できますが、便利になりすぎた日本の現在では、身体を動かす習慣が薄れ、楽をすることに慣れ、動物である本来の姿が“静物化”している現状があります。

だからこそ意識的に身体を動かす必要があり、そういう習慣を意識的に作る必要もあります。

身体を動かさないと筋肉は硬くなり、ポンプとしての役割が果たせず、循環不良になってしまい、身体のだるさ、不健康へとつながってしまいます。

 

身体のだるさを解消するヒントは循環を良くすること

ここまでの話の中で、身体のだるさの原因、循環不良になる原因は理解できたかなと思いますが、そもそも循環不良になるというのは、何の循環が悪くなってしまっているのでしょうか?

そもそも何の循環を良くすればいいのか?

ここを理解することはとても重要ですが、そもそも循環を良くする、悪くなっていると言っていますが、“何のこと”を指しているのでしょうか?それはリンパです。

リンパの流れを良くするというのは、リンパ液の流れのことで、リンパ液の流れを良くすること=循環を良くするという意味でお伝えしています。

なぜリンパが重要なのか?

リンパ液というのは、元は血液であり、血液が毛細血管から浸み出し、その際に赤血球がろ過される形で赤い色素が取り除かれます。赤血球が取り除かれ、組織の中に浸み出していくわけですが、この組織の中に浸み出した液体を組織液(間質液)といいます。

この組織液が毛細リンパ管に取り込まれ、そこでリンパ液という液体になります。

■リンパとは?

リンパ(英:lymph)は、毛細血管から浸出した一般にアルカリ性の黄色の漿液性の液体。血漿成分からなる。リンパ液ともよばれる。

Wikipediaより引用:リンパ

先ほど、毛細血管から浸み出し、組織の中に入るということをお伝えしましたが、この組織というところには、人間の身体を構成する細胞が数多く存在しています。

この細胞に酸素、栄養素を届け、不要になった二酸化炭素や老廃物を受け取り、リンパ管を通り、静脈に運び、そしてガス交換を行うという流れがあります。そのため、リンパの流れが悪いと、うまくガス交換ができず、細胞を健康な状態で維持できなくなってしまいます。

細胞でできている人間の身体は、当然細胞自体の元気がなくなると身体のだるさや重さを感じることになります。もしくは病気になったりします。だからこそ循環を良くすることが重要であり、リンパの流れを良くしておく必要があるということで、リンパが重要だと言う理由になります。

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リンパの流れを良くする2つのこと

リンパの流れを良くするためには、2つのことを理解すればわかりやすいと思います。

  • リンパ管を直接刺激する
  • 筋ポンプ作用を活用する

リンパ液は血液と違い、心臓のような自動で拍動し、ポンプの役割を果たす器官がありません。一応平滑筋という筋肉が自動的に拍動していると言われていますが、非常に遅く心臓と比べると拍動数も少ない。

ですので、直接リンパ管に刺激を加えるか、筋肉を収縮-膨張させ、ポンプ作用を活用することで循環が促されます。 

 

身体のだるさを解消する方法

セッションのときには、クライアントさんの身体に触れ、呼吸をしたり、揺らしたりすることでリンパの流れを良くしていますが、週1回のペースで通われる方も多いですので、そういう方には日頃リンパの流れを維持するためのことをお伝えしています。

クライアントさんにお伝えすることは、ひとりひとり生活が異なりますので違った内容になっていますが、ここでは身体のだるさを解消するために基本的なことをお伝えしていきたいと思います。

身体のだるさで悩まれている方は、一度実践していただければと思います。

まず家で行いたいことをお伝えしていきたいます。

鎖骨下リンパ節への刺激

写真の撮影の都合上片手になっていますが、手をクロスの状態で鎖骨のすぐ上にある溝の部分に手を指を当て、できるだけ広い面積に触れておきます。

このとき強く押したり、おさえたりせず、軽く当てるぐらいの感覚で手を置きます。

その状態で鼻から息を吸って、口から吐く呼吸を2~3回し、それが終わるとその部分を軽くなでます。生まれたての赤ちゃんの頭をなでるぐらい優しくなでます。

鎖骨下リンパ節

呼吸

呼吸

さする

腋窩リンパ節への刺激

次は、脇辺りに手を当て、呼吸を2~3回行い、そして、両手を前へならえの状態でブラブラさせます。

腋窩

呼吸

呼吸

腕をぶらぶら

乳び槽への刺激

次は、みぞおちあたりに手を置き、呼吸を2~3回行い、それが終わると軽く擦ります。

乳び槽

呼吸

呼吸

乳び槽を刺激

腸骨リンパ節への刺激

次は、みぞおちから少し位置を下げたへそ下辺りの位置に手を置き、呼吸を2~3回行い、軽く擦ります。写真の都合上片手ですが、本来は両手を乗せておきます。

腸骨リンパ節

呼吸呼吸

腸骨リンパ節を刺激

鼠径リンパ節への刺激

次は、鼠径部(パンツのライン)に手を置き、呼吸を2~3回行い、軽くなでます。

鼠径リンパ節

呼吸

呼吸

ぶらぶら

膝窩リンパ節への刺激

次は、膝裏に指を立て、痛みのないところまで入れ、その状態で呼吸を2~3回行い、それが終わると脚を上げブラブラさせます。

指を立てる

膝窩を刺激

呼吸

呼吸

足首を動き

ここまでの流れを行うことで、循環は改善され良くなっていきますが、これは家ですることとして、仕事中に事務職の方は座りっぱなしですので、何もしないと循環が悪くなってしまいます。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

ここからは仕事中に行うことをお伝えしていきたいと思います。

貧乏ゆすりをする

周りの迷惑にならないように、軽く貧乏ゆすりを行います。そうすると、筋肉のポンプ作用によって循環が良くなっていきます。

足首を動き

その場足踏み

これも筋肉のポンプ作用を活用するという意味では同じですが、その場で軽い足踏みを行います。貧乏ゆすりが苦手という方にしていただき、このような動作でも循環を良くすることができます。

 

歩く際に足首を使って歩く

歩くときには意識して足首は使わないということをお伝えしていますが、循環を良くするという考え方では、歩いている際に軽く足首を使いながら歩くことで循環を良くすることができます。

 

仕事中にしていただきたいことは3つあげていますが、どれかひとつを継続していただければ循環は維持されますので、ご自身の働く環境に合わせて選択していただければと思います。

 

身体をだるくする可能性があること

ここまで循環が悪くなることで身体のだるさにつながるということ、改善のためにはリンパを刺激したり、筋ポンプを活用することなど、実践例も合わせてご紹介してきました。

筋肉が硬くなること、静物化していることで循環不良を招くということをお伝えしてきましたが、その他にも身体をだるくさせてしまう原因があります。

締め付けの強い衣服、下着の着用

女性の場合、身体を動かさないこと以外で循環不良になる原因のひとつに締め付けの強い着用物があるということが考えられます。

実際に現場でも、むくみで悩まれている方の中には締め付けの強い衣服や下着、寝るときに着圧ソックスを履かれていることなどがあります。

ホースを想像するとわかりますが、ホースをギュッと握ってしまうと水の通りが悪くなりますが、これと同じ状態が身体の中でも起こっています。ホース以上に人間の身体は敏感で、ゴムの締め付けでも循環不良になりますし、レギンスやスパッツなども原因になってしまいます。

こういった日頃身につける着用物も身体をだるくしてしまう原因となり、もしこれが原因であれば着用物を変えると身体はすっきりしてきます。

水分の摂りすぎ

 

最近は特に水分の摂りすぎは問題だと感じていますが、確かに水分を摂ることは体内の循環を良くしてくれます。ただ、それは適量である場合の話で、運動もしていないのに1日3リットルも、4リットルも摂るのは多すぎます。

水分を摂りすぎると、体内の血液量が増え、体温が下がります。血液量が増えすぎると、血圧を上げ適正量にしようと身体は頑張り、交感神経を優位にします。このように自律神経のバランスが乱れることでさらに低体温になる可能性があり、低体温になれば血管、リンパ管は収縮します。

そうなるとさらに循環が悪くなり身体のだるさは増してきます。

このような流れで水分の摂りすぎは身体のだるさにつながる可能性があるので、水分の摂りすぎている方は適正量にすることで身体のだるさは改善されます。

水分のとりすぎによる弊害!1日2リットル以上水分を摂る人は要注意

ストレス過多

自律神経のバランスのことについて触れましたが、日頃からストレスが多い方の場合、自律神経のバランスが乱れてしまい、上記と同じように循環が悪くなり、身体のだるさにつながってしまいます。

ストレス過多!自律神経が乱れることで受ける身体への影響

 

一般的に勧められる身体のだるさを解消する方法について考える

雑誌やテレビなどでも多くの情報が紹介され、一般の方も多くの知識を持たれていると思います。

ここでは身体のだるさを解消するために一般的に言われていることを考えていきたいと思います。

マッサージについて

マッサージ

マッサージをすると、循環を改善することはできるのかどうかで言えば、ある程度の改善はできると思いますが、やはりそこにはテクニックが必要で、一概にマッサージだから良いのかという問題ではなくなります。

少し専門的な話をすれば、先ほど循環の改善はリンパの流れを良くすることだということをお伝えしましたが、筋肉を押すようなマッサージでは静脈に刺激が加わりますので、血流改善につながります。

またこれは重要なことで、リンパ管は痛みを感じると周径囲が細くなると言われています。そのため、痛みを感じるようなマッサージを受けるとリンパの流れが悪くなる可能性があるということです。

そのようなマッサージを受けると、抵抗してしまい筋肉も緊張し硬くなる可能性もあります。

素晴らしいテクニックをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、チェーン店のようなところで受けるマッサージは高いレベルを求めることは少し難しいかもしれません。このようなことを踏まえて、マッサージは循環改善につながるのか、また身体のだるさを解消するのに役立つのかを判断していただきたいところです。

エステについて

女性の方から聞くエステの感想はさまざまで、親身になって施術をしてくれるところもあれば、勧誘ばかりが先行し、物売りのようなことをされたと感じる方もいて様々です。

その中でも多くの感想をいただくのは、やはり“痛み”です。

 「痛いのは詰まっている証拠で、これを流さないといけないですよ」と言われるそうで、そこまでは良いと思いますが、痛いところが詰まっているので、そこをぐりぐり押したり、揉んだりし、終わってみれば青あざだらけということもあったそうです。

マッサージもそうですが、痛いから効果的というのではありません。痛いとやはり、痛みから逃れようとして筋肉を緊張させ、さらに強く押されさらに筋肉を緊張させる・・・。この繰り返しの結果起こるのは、状況の維持、もしくは悪化です。

エステも素晴らしいところもありますが、痛みを感じるのではなく、気持ちよくリンパを流し循環を促すことで、身体のだるさの解消につながると思います。

筋トレについて

いつもお伝えすることですが、筋トレ=鍛える、ハードなことをするというイメージが持たれがちですが、実際の意味は異なります。

またさまざまな身体の症状に対して、鍛えることで改善されるというイメージも強いため、このイメージは一度外す必要があると感じます。

筋肉をハードに鍛えると、筋肉は緊張し硬くなります。筋肉が硬くなるということは、内圧が高くなり、血管やリンパ管を締め付けるような圧力が働くため、循環が悪くなってしまいます。

身体のだるさは筋肉がないからだといい、ただ筋肉をつければいいのかといえばそうではありません。筋肉をつけること、鍛えることがすべてではないということを改めて知っていただきたいと思います。

お風呂に入る

お風呂に入ったり、半身浴をしたりすることは、体温を上げ、血管やリンパ管を拡張することになり、循環も一時的には良くなります。

ですので、女性にはこれから秋・冬になれば身体を温める習慣も大事ですので、42~3度の集めのお風呂に入って身体を温めていただきたいと思います。ただ、身体を温めるだけでは循環が根本的には良くなりません。

重要なことは、なぜ循環が悪くなったのかを考え、それに対してアプローチすることが必要です。

お風呂で身体を温めることは重要ですが、それ以外にももう少し視野を広げて仕事中に身体を動かす、仰向けに寝て腹式呼吸をするなどして、循環を促す習慣をつけることも必要になります。

 


まとめ

今回は、身体のだるさを解消するためにその原因と改善方法についてお伝えしていきましたが、いかがでしょうか。

身体のだるさを感じるということは、何か身体に問題があり、その原因をまずみつけることが重要になります。さまざまなことを書いてはいますが、その原因が分かれば後は非常にシンプルです。

循環を良くし、それをどう維持させるか。そこで行っていることをいかに習慣化させるか。それに尽きると思います。

身体がだるくて悩まれている方の参考になる今回の記事であればうれしく思います。

では最後にきょうのまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • 身体がだるく感じる原因は循環不良
  • 筋肉が硬い、ストレス過多、水分の摂りすぎなど循環不良になる原因はさまざま
  • 静物化していることも問題である
  • 循環を良くするためには、リンパの流れを良くすること
  • リンパの流れを良くするためには、触れて呼吸をする、筋ポンプを活用すること
  • それらを習慣化させることで身体をだるさを解消することにつながる

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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伊藤出(いとういずる)のプロフィール

伊藤出

Izuru Style代表/パーソナルトレーナー伊藤 出

STORY・VERY読者モデル、アナウンサー、宝塚歌劇団員、神戸女子大学ラクロス部、三菱重工業神戸在籍野球選手の専属トレーナー。

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