小学生のバッティング指導から感じた子供に教えるということ

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先日、ベトナムにお住まいの方からご連絡があり、日本に来られた時に指導する機会がありました。

日本の方でお仕事の関係であちらに住まれているそうですが、お子様が野球が大好きで半年ほど前にベトナムで野球を始められたそうです。

ベトナムには、日本で活躍された元プロ野球選手が指導に行っていたり、通っている学校にもプロ野球選手が訪問するらしく、今野球が伝わりつつあるそうです。

指導させてもらったのは、小学3年生のお子さんで、非常に元気よく可愛い子でした。

今日はこの子とのセッションで感じたことをお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

小学生がトレーニングをすればケガする?子供に対するトレーニングの考え方について

 

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いきなり指導しない

指導者

これまで小学生とのセッションは何度もやってきましたが、毎回感じることは子供はしっかりとした考えを持っているということです。

みんながみんなそうではないかもしれませんが、これまで見てきた小学生のスポーツ選手は、自分なりの感覚を持っており、今回の子にしてもまだ野球をはじめて半年ですが、フォームについて言葉で説明してくれました。

それが良いか悪いかは別として、小さい子供でも考えがあるのであれば、いきなり指導することは押し付けになってしまいます。

最初は、とにかく話を聞き、「どうなりたい?」「今の自分がどうなったらかっこいいと思う?」など、目標とする選手などを言ってもらい、動きの指導のときにそれらをイメージしてもらいました。

小学生の場合、大人に指導するのとは違い、指導する際に使う言葉を変える必要があります。

言葉自体が理解できないとどのようにすればいいのかが分からず、こちらの意図がうまく伝わりません。

そのあたりを注意しながら指導に入っていきました。

 

投げながらポイントを整理する

投げ方

まずボールを投げることから始めていきましたが、ポジションはセンターやセカンドなどの野手ということで、キャッチボールからスタートしました。

キャッチボールをしているときに、「いつもいろんなところにボールがいってしまう。」と言っており、うまく相手の胸あたりにボールがいかないそうです。

そこで、まずセットポジションのような形から投げてもらい、右投げですので、左肩を相手に向かってまっすぐ移動させるようなイメージで投げてもらいました。

このとき軸足で立つことも伝えていきましたが、「軸足でバランスとって・・・」というだけでうまく立つことができ、そこからまっすぐに踏み出し投げてもらいました。

これだけでもボールは安定するようになり、僕の右肩にボールを要求していましたが、高い確率でボールが来ていました。

本人もコントロールが良くなったことがうれしかったのか、次から次にボールを投げ、楽しそうにしていました。

バランスをとって

投げ方

大人への指導の場合、軸足に体重を乗せるとバランスがうまくとれない方もいるため、この部分を繰り返すこともあります。

うまく軸足で立てない方は、こちらを参考にしていただければと思います。

理解しておきたいバランストレーニングの意味と実践について

軸足に体重を乗せるときには、このポイントで立つようにしていきます。

体重支持ポイント

そして、体重移動する際にプレートをこの位置で押すことで前方へ加速することができます。

投げ方

指導した選手には、「バランスをとって真横に・・・」という表現で体重移動までしてもらいました。

身体の開きもなくなり、ボールは同じ位置にいきやすくなり、本人も投げやすくなったことを感じていたそうです。

真横に

いつもは、肩やグローブを目安に“投手の方へまっすぐに”と表現することが多いですが、この言葉を使うと、どうしても身体が開いてしまいました。

「真横に・・・」と表現すると、身体の開きもなく、まっすぐに踏み出すことができました。

投げ方

カッコよく投げる

体重移動した後は、投げていきますが、ベトナムで教わったときに投げた方向に手を残せと言われたっぽく、腕が前に伸ばされるようになってしまっていました。

これを改善するために、プロ野球選手をイメージしてもらい、そのイメージで投げてもらうと、身体に腕が巻き付いてきました。

阪神の選手が好きだそうで、藤浪選手の真似をしてみてと伝え、実際に僕もやってみて、その物まねをしてもらうと投げ方が変わりました。

投げ方

 

楽しいという時間が前提

投げ方を伝えた後は、バッティングに入っていきました。

これも細かいところは深く言わず、いろんなプロ野球選手のイメージを使いながら、少しバッティングについて伝えていきました。

1つだけ具体的に伝えたことは、「バックスクリーンにホームランを打つようなイメージで打ってみて!」ということでした。

これは、インパクトの位置が近すぎて気持ちよく打てていないのがわかったため、インパクトの位置を前にするためにこのような言い方をしました。

インパクトの位置についてはこちらを参考にしていただければと思います。

よび込む?よび込まない?打者が知っておきたいインパクトの位置について

そうすると、今まであまり打てなかったのが、外野まで届くようになり、本人もバッティングがすごく楽しくなってきたそうです。

楽しいと数を多くする

バッティングマシン

僕の子供を見ていてもわかりますが、楽しいことは何も言わなくても繰り返しますし、何度も何度もやり続けます。

スポーツ選手には、このようなうまくなることで楽しさを味わえるように指導することがひとつの目標としています。

楽しいと数をこなすためうまくなる。うまくなるからもっとうまくなりたいと思って練習する。

このサイクルと作ってあげると自然にうまくなりますし、野球も楽しくもっと好きになると思います。

途中で走り回っていましたし、終始楽しそうにしている選手を見ていると、僕自身も充実した時間となりました。

 

最後に

セッションは、2日連続で合計3時間ほどさせていただきましたが、今まで以上に野球が好きになってくれていればうれしく思いますし、今回のセッションが何かのきっかけになればうれしく思います。

こうやって小学生ぐらいの子供へ指導することで、学べることもたくさんあります。

難しい言葉は使えないし、言い回しも変える必要があります。

大人以上に素直で、できれば楽しそうにしてくれますし、楽しくてもうまくなるんだよってことが分かってもらえると嬉しいですね。

少年野球を見ていると、たまに怒鳴り散らしている大人もいますが、怒らないといけないときもあるかもしれませんが、怒らないといけない状況を作ったのは指導する側かもしれません。

ふざけて感じる楽しさではなく、うまくなる楽しさを感じさせることができれば子供は自ら練習し、うまくなっていくと思います。

改めて確認できたことはそういう環境を作ってあげることも、トレーナーの仕事であり、難しいことではあると思いますが、これからも意識して指導していきたいと思います。

ベトナム帰っても野球頑張ってね!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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