基礎体力が重要な理由とは?オフシーズンだからこそ気になること

基礎体力とは

プロ野球がオフシーズンに入ったと思ったら、もうあと1ヶ月もしないうちにキャンプイン。

この時期、ニュースでは「○○選手がグアムへ自主トレへ。」みたいな報道があったり、「○○選手がジムでのトレーニングを公開しました。」という報道がよくされます。

僕が高校のときこんな報道を見て、「自分もウエイトトレーニングやろう!」と、突発的にウエイトトレーニングを行ったり、走り込んだりしていました。

今の時期は多くのスポーツ選手は、ウエイトトレーニングに時間をかけている傾向があるのではないでしょうか。特に野球部の選手は。

今日は改めてスポーツ選手にお伝えしたい、基礎体力についてお伝えしたいと思います。ウエイトトレーニングだけをやることでうまくなるのではないですし、技術と基礎体力の関係を知っていただきたいなと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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基礎体力とは?

よく基礎体力とか、体力という表現をされたり、スタミナと表現することがありますが、これらは別の意味を持つことをご存知でしょうか。

体力とスタミナは別の要素であり、基礎体力とコンディショニングは同じ意味を持つ言葉です。

基礎体力の意味

普段何気なく使う体力という言葉は、一般的にはスタミナと同じ意味として使われることが多いと思います。「○○は体力あるから持久走が早いな!」と表現したりしますが、体力とは、コンディショニングと同じ意味。

コンディショニングとは、このような5つの要素を指しています。

コンディショニング

これら5つの要素がバランスよく整っていることを“体力がある”という表現をします。もし精神的に弱い場合、体力がないという表現をすることは適切であり、これらの5つの要素はスポーツ選手の基礎体力になり、土台になる部分です。

ここからさらに深堀をしていくと、身体的というのは、身体的コンディショニングのことを指しますが、これらはバイオモーターアビリティのことを指します。

バイオモーターアビリティとは?

バイオモーターアビリティとは、この図のことを言います。

バイオモーターアビリティ

バイオモーターアビリティとは、筋力、持久力、スピード、調整力、柔軟性などの要素からなるものであり、これらをすべてバランスよく整える、向上させていくことが身体的コンディショニングの部分では必要なことになります。

スポーツ選手は、今の時期に行いがちなウエイトトレーニングは、筋力向上を目的としていますが、それは身体的コンディショニングの一部分だけの向上になります。

コンディショニングとは、家の柱みたいなもので、1本欠けてしまうと家が建たない。だからすべての柱がバランスよく立っていること。なおかつ、それらを太く強くしていくことが土台をしっかりすることになります。

だから、全ての要素をトレーニングする必要があるわけです。ただ、一般的に知られていることは、ウエイトトレーニングを筆頭に、一部分のみだと思います。

特に柔軟性については、あまり重要視されていないというか、ダウン程度にしかとらえられていないことが多い。そうではなく、すべてが重要な要素であり、すべてをトレーニングする必要があります。

 

基礎体力の位置づけについて

ここまで基礎体力は土台になるとお伝えしましたが、もう少しわかりやすく説明すると、スポーツ選手が試合に勝つためにはこのピラミッドが高くなることが必要です。

ピラミッド

この図のままですが、基礎体力の上にスキルが乗り、その上に戦術が乗ります。

持久力(スタミナ)のみで考えるとわかりやすいと思いますが、スキルを向上させるためには練習が必要です。練習を多くこなすためには持久力が必要です。

もしこの持久力のレベルが低いと練習量が少なくなる。持久力のレベルが高い選手はより多くの練習ができ、結果的にうまくなる可能性があります。

柔軟性で言えば、身体が硬い選手はケガのリスクが高いですし、身体はスムーズに動ける方が無駄なエネルギーを消費せず、疲れにくい。練習も多くこなせる可能性があり、うまくなる。

こう考えるだけでも基礎体力が土台だということがよくわかると思います、スキルが高いとそれだけ個人やチームでできる戦術の幅が広がります。だから試合で勝つ確率が高くなり、強くなれる。

技術練習に時間を多くさきすぎですし、トレーニングをしていない選手もいるはずです。ウエイトトレーニングだけではなく、コンディショニングを向上させるためのトレーニングをすることで、よりうまく、強くなれる可能性があります。

 

コンディショニング向上するために知っておきたいこと

では身体的コンディショニングの各要素を向上させるためにはどうすればいいのでしょうか。

筋力の向上について

筋力とは、言葉の通り、“筋肉が発揮する力”ということですが、筋力を向上させる目的は最大筋力の向上です。

筋力は、筋肉の断面積に比例するため、筋肉が大きくなればその分筋力が高くなるということです。

では、筋肉の断面積を大きくするためにはどうすればいいのか。そのひとつの方法がウエイトトレーニングになります。

筋肉の断面積を大きくするということは、速筋線維に刺激を与えることになりますが、速筋線維に刺激を与える条件についてはこちらをご覧ください。

筋肥大をシンプルに考えるといかに速筋(白筋)に刺激を加えるかということになる

筋力の向上をさせるとき、ただ重たいものを持ってすればいいのかというとそうではありません。いかに重たいものを軽く扱うか、これがひとつのテーマになります。

なぜなら重量を求めすぎると動きが硬くなる可能性があります。

またウエイトトレーニングを行うにしても、筋力を向上させる条件があります。その条件を理解したうえで実践することで筋力が向上します。

筋トレを始めたばかりの人が陥る筋肉が大きくならない6つの理由

ぜひこれらの記事も時間をかけて読み進めていただきたいと思います。こういったことを1つ1つ理解し、実践するからこそ自分が得たい成果を得られるようになります。

持久力について

持久力については、心肺持久力、スピード持久力、筋持久力などさまざまありますが、ここでは心肺持久力についてお伝えします。

心肺持久力を向上させるためには、最大心拍数の60%以上の強度、およそ120拍以上の心拍数で約20分継続的に持久力トレーニングを週2~3回の頻度で行うことで向上すると言われています。

心拍数を上げる=心臓を上下に揺らすことであり、それができる動きであればランニングであれ、その場ジャンプであれ構いません。

ただ、スポーツ選手の場合は特異性を考慮する必要があり、競技に必要な動きで持久力トレーニングを行う必要があります。

持久力については、こちらをご覧ください。

関連記事:持久力を高めよう!走ることだけではない持久力の高め方について

スピードについて

スピードには、速さとスピードの2つの考え方があり、言い換えると動作と筋線維が関係しています。

このスピードについては、こちらにまとめていますので、参考にしていただければと思います。

敏捷性について

敏捷性とは、速さ×正確性であり、よく俊敏性と混同されてしまいがちですが、定義が異なります。

俊敏性は速さだけの定義になり、それぞれのトレーニング方法が異なります。

この考え方は、敏捷性・俊敏性とは?アジリティ&クイックネス&フットワークトレーニングの違いをラダートレーニングから考えてみるにまとめています。

調整力について

調整力とは、自分の身体を自由に動かせる能力のことであり、スキルに直結する要素でもあります。

  • コーディネーション
  • コオーディネーション

この2つを組み合わせることでスキルを向上させていくことができます。

柔軟性について

柔軟性には、静的柔軟性と動的柔軟性があり、それぞれのトレーニング方法は異なります。

スポーツ選手のパフォーマンスに直接影響があるのは、動的柔軟性です。静的柔軟性は、機能解剖学的に言われる動かせる可動域をひとつのラインとし、このラインを越えていること。

これよりも硬くなるとケガのリスクが高くなるので、静的柔軟性の向上させる意味はここにあります。

これらのコンディショニングについて、より深く解説しているのが、こちらになりますので、参考にしていただければと思います。

関連記事:体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは?

こういった要素をそれぞれ向上させること、また不足している要素を向上させ全体的に整えること。これが基礎体力になり、基礎体力が向上することで土台が大きくなり、その上に積み重なるスキル、戦術などが大きくなり、個人としてはチームとしては勝つ確率が高くなっていきます。

 

まとめ

基礎体力とは、一般的にはスタミナと捉えられることもありますが、実際は強くなるための土台であり、技術練習にのみ時間を割いてしまっていてもどこかで頭打ちがきます。

その限界点は、コンディショニングが原因にあります。

練習とトレーニングを並行して行うことの重要性を理解し、オフシーズンだけの一過性のものではなく、半年なり、1年間計画的に行うことで、より強くなっていくはずです。

今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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