調整力(コーディネーション)とは?身のこなしやスキルのことを指し2つの考え方で向上させる

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調整力

コンディショニングの話になれば出てくる【調整力】という言葉ですが、この言葉の意味は身のこなし、自由自在に身体を動かす能力のことを指しています。

調整力を向上させるためには、コーディネーションとコオーディネーションという2つの考え方を混ぜながらトレーニングを行うことで向上させていくことができます。

今回はこの調整力についてお伝えしていきたいと思います。

 

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コンディショニングとは?

まず調整力の前に、コンディショニングということに触れておきたいと思います。

コンディショニングとは、一般的にはこのような認識が強いかもしれません。

その日の体調、調子を指す言葉。

「今日のコンディショニングは悪い。」「今日のコンディショニングは良かったから勝てた。」など。

本来は今日1日の体調を指すだけの意味ではなく、もっと広い意味があります。スポーツ選手はこの意味を理解することは非常に大切だと思います。なぜならこのコンディショニングは、人の土台になっているからです。

コンディショニング=基礎体力

スポーツ選手が試合に勝ちたい、もっとうまくなりたいと思ったとき、技術を向上させるために練習を積み重ねるという発想が出やすいと思います。

ですが、練習をし続けてもどこかで伸び悩みが出てくる。それはコンディショニングという基礎体力の土台がレベルアップしていないがために技術の伸びが停滞してきます。

このピラミッドを見ていただくとわかりやすいと思います。

ピラミッド

スポーツ選手が試合に勝つために、このピラミッドを大きくしていく必要がありますが、一般的にはこの真ん中に最も時間が割かれます。

ただ、ピラミッドの真ん中が大きくなっても、土台が小さければ上に積みあがりません。だから、練習とトレーニングを同時進行しなければいけません。

では何をトレーニングすればいいのか?となりますが、基礎体力の要素は5つあります。それがこれです。

コンディショニング

  • 身体的
  • 身体的
  • 防衛的
  • 栄養
  • 休養

今回は、調整力について詳しくお伝えしていきますので、ここでは1つ1つを解説を省きます。

などで詳しくコンディショニングのことについてお伝えしていますので、こちらを参考にしていただければと思います。

おそらく今疑問が出ていると思いますが、基礎体力とコンディショニングの違いは?と思っている方もいるかもしれませんが、これらは同じ意味を持ちますので、認識としては基礎体力=コンディショニングと思ってください。

土台の向上は1つではなくすべてのバランスを整えること

よく例えるのは、木の板をつなぎ合わせて作った風呂桶があるとします。

この風呂桶は、どこか1枚だけ高さが低く3cm、他のすべては30cmぐらいの高さがあったとします。この風呂桶で汲めるお湯は、一番低いところに合ってしまいます。

つまり3cmしか汲めない。これはコンディショニングにも同じことが言えて、何か1つを突出させてもいけなくて、全ての要素が整っていなければいけません。

全ての要素というのは、具体的にどういうことを指すのか?それは【身体的】コンディショニングの部分には、バイオモーターアビリティという構図がさらに、それがこちらです。

バイオモーターアビリティ

身体的コンディショニングの部分では、

  • 筋力
  • 持久力
  • スピード
  • 調整力
  • 柔軟性

これら5つの要素を向上させることが身体的なコンディショニングの向上となり、風呂桶の1枚1枚の板になるのが、この1つ1つの体力要素ということになります。

この5つすべてを整え向上させることで、スポーツ選手としての土台が大きくなり、その上に積み重なる技術、戦術が大きく積み重なり、強い選手、チームとなっていきます。

今回はこの調整力をピックアップしてお伝えしていきます。

その他の体力要素について

筋力や持久力などの向上など、考え方についてこれらを参考にしていただければと思います。

 

調整力とは?

調整力とはどのような意味があるのでしょうか?

巧緻性,協応性ともいう。体力の一要因とされる身体的能力で,身体各部および感覚,知覚などを合理的に動員して複雑な運動技術を生み出す能力。スピード,バランス,タイミング,反応時間と相関関係が深く,高度の技術を要するスポーツにはきわめて重要な要素とされる。

コトバンクより引用:調整力

つまりわかりやすく言い換えると、調整力とは、

自分の身体を自由自在に動かせる能力。身のこなし。

という能力です。ということは、この調整力は技術、スキルに直結するものであり、調整力のトレーニングをすることで、技術も向上する可能性があるということになります。

この調整力は英語で言うと、【coordination コーディネーション】となりますが、調整力には2つの考え方があります。

それは【コーディネーション】と【コオーディネーション】という一文字違いの考え方がですが、それぞれの考え方は全く異なる考え方です。

これらは、

  • コーディネーション=アメリカ的な考え方
  • コオーディネーション=ドイツ的な考え方

という捉え方ができ、それぞれをうまく組み合わせることで、調整力の向上に役立ちます。

コーディネーションとは?

まずコーディネーションという考え方は、アメリカ的な考え方であり、大きなポイントを簡潔にまとめると、

できる、できる、できるというステップを積み重ねていく。

ということになります。

例えば、階段を上ることをイメージしていただきたいのですが、階段を上るときは、1段1段上っていくと50段上りきったときに、上った階段を振り返ると高いところにいると思います。

山登りなんかそうですよね。山道を歩いていると結局は1歩ずつの積み重ねで、頂上に上って「うわ~こんな高いところまで来たんだ!」みたいな感覚になると思います。

こういう確実にできることを重ね、そこで行うことのレベルを上げていき、できたら次のステージへ、できたらさらに次のステージへというように、できるステップを踏んでいく。

キャッチボールの方がわかりやすいかもしれませんね。初心者がキャッチボールをできるようにするためには、

  • 下投げで5mの距離で行う
  • 下投げで10mの距離で行う
  • 上投げでワンバウンドで10mの距離で行う
  • 上投げでノーバウンドで10mの距離で行う
  • 上投げで徐々に距離を広げていく

このようなイメージで技術を上達させていく考え方が、コーディネーショントレーニングの考え方になります。

コオーディネーションとは?

“オ”が一文字増えただけですが、この意味は、

できない、難しいことを“経験”させること。

コーディネーションは、“できる”ことを基準に進めていきましたが、コオーディネーションは違います。

コオーディネーションは、できることは考えず、“経験させること”を基準に起きます。大切なことは、できないこと、難しいことを経験させることです。

ですので、同じパターンで何かをしてしまうと、やる側は何をするかわかってきて、できるようになってしまうので、コオーディネーショントレーニングでは、できないことなどを経験させ、次々にメニューを変えて、相手に予測できない環境を作ってしまいます。

予期せぬことを経験させることが大事です。

例えばキャッチボールを2個のボールで行ってみるとします。そうすると、投げると同時に相手も投げてきますから、投げることと捕ることを考えないといけなくなります。

このようなキャッチボールをした後、1個のボールでやってみると、気持ちも落ち着いてボールを見ることができますし、今までやっていたキャッチボールが少し“簡単に感じる”ようになります。

コオーディネーションは、この難しいことを経験させることで、今壁になっている技術的なところの部分を打破する刺激となる可能性があります。

このコーディネーションとコオーディネーションをそれぞれトレーニングする意味は、野球選手が打球を捕るということをイメージすればさらに理解しやすくなります。

打球の捕球から見るコーディネーションとコオーディネーション

自分の真正面にボールが飛んできたとします。コーディネーショントレーニングを積んでおくと、どのようにボールを捕ればいいのか、1つの動作パターンをトレーニングしているので、うまくさばけるようになっていきます。

ただ、野球は土のグランドでやることが多いので、イレギュラーすることも多い。

そんなときは、パターン化された動きでは対応ができなくなります。このときは反応する必要があり、コオーディネーショントレーニングはこの予期しないイレギュラーが起こったときに身体が反応するために行うトレーニングと捉えることができます。

つまり、

  • コーディネーション・・・1つの動作パターンを習得する(意識下)
  • コオーディネーション・・・無意識下で身体が反応するように教育する(無意識下)

こういった見方もできます。もう少し具体的にトレーニング方法を見ていくと、さらに理解を深めることができると思います。

 

調整力(コーディネーション・コオーディネーション)トレーニングの具体的な方法

野球の場合

守備練習のノックを例にするとわかりやすいと思います。

コーディネーショントレーニング

  • 真正面の打球をワンバウンドで捕球する
  • 真正面の打球をツーバウンド目のショートバウンドで捕球する
  • 真正面の打球をスリーバウンド目のショートバウンドで捕球する
  • 打球を徐々に速くする
  • 左右へ移動しながら捕球する

このように徐々に難易度を上げ、スピードについても遅めから速めにレベルアップさせていきます。すべてできるというステップを踏んでレベルアップさせていきます。

コオーディネーショントレーニング

  • 10mの距離で近距離ノックを行う
  • 捕り方を考えず、打球に反応する
  • また、目をつぶった状態で合図当時に目を開け打ってもらう
  • 後ろを向いた状態で、合図と同時にノッカーの方を向き、打ってもらう

このようにとにかく難しいことを経験させることです。近距離ノックってやってみると怖いし、目の前でショートバウンドがくる。そのときにグローブで合わせにいって、そういう難しい打球のパターンをいくつも経験しておきます。

そうするとイレギュラーしたときに身体が勝手に反応するようになってきます。

サッカーのゴールキーパーの場合

サッカーのゴールキーパーの場合はこういったトレーニングができると思います。

コーディネーショントレーニング

ゴールを9つぐらいに分けて考え、各コースに対してどのように身体を動かすのか、自分が動きやすい身体の使い方を認識する。

そして、実際に9つにボールを蹴ってもらい、そのスピードを徐々に上げていく。

コオーディネーショントレーニング

オフェンスの選手と1対1になったときに反応できるように、5mぐらいの距離で野球のボールなど柔らかいボールを用意します。

キーパーの後ろに3~4mぐらいのゴールがあるようなイメージで、その範囲ないにボールを手で投げつけます。そのボールにキーパーは反応します。

股下や脇下にボールを投げたり、頭の上や横にも投げる。キーパーはボールが小さいのでやりづらいと思いますが、遊び感覚でいいのでいろんな方向にボールを投げて反応します。

慣れてきたら、少し距離を広げて、変形したボールを用意して、ワンバウンドさせて反応するようにしてもいいですし、穴あきボールでもいい。風の影響で急激な変化をする。

そういう反応のトレーニングになります。

文字で書いたので少しわかりづらいかもしれませんが、このコーディネーションとコオーディネーションの考え方をそれぞれ合わせて、日頃のトレーニングに組み込むことでスキル、技術を向上させることができます。

そして、身体を自由自在に操れる、身のこなしの能力を向上させることができます。

これが調整力という要素であり、トレーニングの考え方となります。あくまでも、身体の歪みや捻じれを改善する能力ではないということを理解していただきたいと思います。

 


まとめ

今回は調整力についてお伝えしていきましたが、調整力はコーディネーションとコオーディネーションという2つの考え方ができます。

そして、この2つの考え方をトレーニングに活かすことで、調整力という能力を向上させることができます。

スポーツ選手がコンディショニングレベルを向上させられる、参考になる内容になっていればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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