お腹を引き締めるために何をすればいい?この質問の答えに多くの方は「腹筋」をイメージしませんでしたか?
これは間違いではありませんが、あまり勧められません。なぜならきつい割にあまりお腹が引き締まらないからです。
本当にお腹を引き締めたいのであれば、何をすればいいか?の前に、なぜお腹がたるんでしまったのか、ということがわかれば方法は簡単に浮かびそうですよね。
お腹を引き締めるためには、身体を丸める腹筋よりも、身体を縦に引き伸ばすトレーニングや全身を使ったトレーニングの方が効率良くお腹を引き締めることができます。
今回は、なぜお腹がたるんでしまうのかという原因から改善方法についてお伝えしていきたいと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
- お腹を凹ませる!お腹が膨れてしまう原因とその改善方法について
- ウエストを細くするためには身体を引き伸ばす?日頃の意識で簡単にウエストが細くなる理由
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ざっと内容を知りたい方はこちら
お腹が引き締められずポッコリ出てしまう原因とは?
お腹がたるむということは、脂肪がつき、余分なお肉がついてしまうという考え方が一般的ですが、お腹がポッコリなってしまうのにはいくつか理由があります。
- 食べ過ぎによる脂肪の蓄積
- ストレス過多による循環不良や便秘
- 水分の摂りすぎによるむくみ
- 立ち方など姿勢の問題
これらが原因として考えることができますが、それぞれを見ていきたいと思います。
お腹が出る原因① 食べ過ぎによる脂肪の蓄積
これは非常に一般的だと思います。食べ過ぎることによって脂肪が蓄積し、それによってお腹がたるむ。
もうひとつ別で考えられることは、運動量が減ってしまって、同じ量の食事を食べているけども脂肪がつき、太ってきてしまうパターン。
こういった食べ過ぎによって脂肪がつき、結果お腹がたるんでしまうことがお腹が出てしまう原因になります。
お腹が出る原因② 循環不良や便秘
身体の循環が悪くなってしまうと、みぞおちの下辺りにある乳び槽(にゅうびそう)と言われるリンパ液が溜まる浴槽のようなところがあります。
ここにリンパ液が溜まってしまい、お腹が膨れることがあります。
また循環が悪くなるということは身体の栄養素も細胞にきちんと届けられず、本来の役割ができなくなる。結果的に便秘になってしまうこともあります。
こういったことでお腹はポコッと張ってしまったり、膨れて見えることがあります。
これとは別になりますが、女性の場合、ただこういう循環の悪さでお腹が膨れているのであればまだいいのですが、卵巣などが腫れたり、子宮筋腫が原因でお腹が張ることがあります。
お腹が出る原因③ 水太り
水分の摂りすぎによって身体は水ぶくれのような状態になります。このように水分を摂りすぎることでお腹が膨らむことがありますが、このような場合は水分を量を減らすか、むくみの改善を行うことでお腹を引き締めることができます。
実際にあるクライアントさんの場合、1日に約4リットルぐらいの水分を毎日とり続けている方がいます。この方は水ぶくれのような状態になってしまっています。
この方とセッションを行うと、尋常じゃないぐらいの大量の汗をかきます。身体から水分が減っていくので、1回のセッションでも身体はしぼむことが確認できるぐらい水分が出てきます。
このように、水太りもお腹が出てしまう原因のひとつになります。
お腹が出る原因④ 立ち方や姿勢
4つ目の立ち方ついては、お腹を出すように立っているということであり、きちんと立つことができればお腹を引き締めることができます。
立ち方の影響でお腹が出ているように見える場合、これは骨盤の位置に問題があるケースが非常に多い。
立ったときに骨盤の位置をどの位置で保持すればいいのかを理解できると、お腹をすぐに引き締めることができます。
■立ったままでは難しい⁈骨盤の位置を調整するために知っておきたいこと
このようにお腹が張る、膨満感があるなどの症状が出た場合、ただ食べ過ぎたからダイエットをする、腹筋をするというような決まったものでは思ったような効果を得ることは難しいかもしれません。それはお腹が膨らむ原因がそれぞれ違い、それらにきちんとアプローチすることがお腹を引き締める最善策といえます。
一般的に行われるお腹を引き締める方法について
一般的には、お腹を引き締めるためには腹筋をしたり、ランニングをしたりする光景がよく見られますが、これらがどれだけ効果があるというよりも、やはり原因次第です。
みなさんはどのような方法でお腹を引き締めようとしていますか?
一般的に行われるお腹を引き締める方法① 腹筋をする
今回のテーマでもある腹筋ですが、基本的には身体を丸めるようなトレーニングをイメージされると思います。
原因から考えてみても、あまり効果的でないことはわかっていただけたと思います。どういうことかというと、脂肪が多いのであれば食事の改善が必要ですし、循環が悪い、水太りなどの場合、筋肉のポンプ作用を活用し、水分を減らすこと。
これらができるとお腹は引き締まるはずですが、そこに身体を丸めるような腹筋をする必要性はありません。
一般的に行われるお腹を引き締める方法② ジムで筋トレをする
何をすればいいかわからないのでとりあえず、ジムで筋トレをするという方もいると思います。
これも同じことですが、原因に対して初めて方法が生まれますので、お腹を引き締めたいからジムに通ってます。何をすればいいですか?と聞かれても何も答えることができません。
なぜなら現状もわからない状態ですので、ジムで筋トレをすること自体は素晴らしいことだと思います。ですが、それがもっと意味ある時間を送れる方がご自身にとって本当に有意義な時間になると思います。
一般的に行われるお腹を引き締める方法③ ランニングをする
お金をかけずにできそうなことといえばランニングがあると思います。手軽にできそうですし、ランニングをされている方も多いのではないでしょうか。
「最近食べ過ぎているからランニングをして消費カロリーを増やそう。」そういう思いもあるかもしれません。
ただ、ランニングをしても思ったように消費カロリーは増えません。なぜなら食事で減らした方が簡単で楽にカロリーを減らすことができ、そちらの方がお腹を引き締められる可能性はあると思います。
効率の問題を考えるとプラスアルファにはなるけども、真っ先に進める方法ではありません。
一般的に行われるお腹を引き締める方法④ 食事制限
お腹を引き締めるためにはとりあえずダイエットをしよう、だから食事制限。なんて思って食事を極端に減らしている方もいるのではないでしょうか。
食事が多くそれによってお腹が膨らんでしまっている場合、食事制限をすることは有効な手段だと思います。
ただ、誰彼構わず食事制限をすればお腹が引き締まるのかといえばそれは違います。
食事は減らしすぎることで体重が減らなくなることもありますし、ダイエットに取り組んでいる方も、食事量を極端に減らすことは痩せていただいたほうがよさそうです。
その理由は、こちらを参考にしていただければと思います。
一般的に行われるお腹を引き締める方法⑤ エステに通ってみる
できれば楽に身体を変えたいと思って、期待を込めてエステに通っている方もいるかもしれません。
思い浮かぶものを書いていきましたが、みなさんはこの中のどれかに当てはまるものがありましたか?もしあったとすれば、その効果はどこまで感じているでしょうか。ここからはもう少し具体的なことをお伝えしていきたいと思います。
■エステに通ってもなかなかセルライトが解消しない理由と改善について
腹筋をしてもお腹を引き締めにくい理由
腹筋もお腹を引き締めるトレーニングとしては適切です。
ただ、少し効率が悪いということも知っていただきたいことです。たとえば、人の形をした水風船をイメージしてみてください。
この中に水を入れて、トレーニングをする部位=穴をあけるイメージでここから読み進めてください。
腹筋をすると少ししか穴は開かない
腹筋というのはお腹という一部分だけを使うので、少しの穴をあけることにしかなりません。
お腹に穴が開くと、そこからぴゅーっと水が出てきますが、そのとき人の形をした水袋は全体的にしぼみますが、そのスピードは非常に遅いと思います。
これを全身のトレーニングをするとなるとしぼみ方が違うことがわかります。
全身のトレーニングをするとしぼみやすい
当然ではありますが、全身のトレーニングをすると全身に穴をあけることができ、その分水の出ていく量が多くなります。
そうすると、この方が水袋はしぼんでいくのがわかると思います。
これで何が言いたいのかというと、人の身体の脂肪組織は全身でつながっているため、部分的に動かしたからといって、そこだけが極端にしぼむことはありません。
できるだけ多くの筋肉を刺激するような全身のトレーニングを行うことで、より多くの脂肪が減りやすくなり、結果お腹も引き締まることになります。
部分的なトレーニングも効果はありますが、効率的には悪いので、できるだけ全身を刺激するようなトレーニングを取り入れる方が身体は変わっていきやすいと思います。
ではどのようなトレーニングをすればいいのでしょうか?
お腹を引き締めるトレーニング方法
具体的にどのようなトレーニングをすればいいのでしょうか?
お腹を引き締めるトレーニング① スクワット
先ほどお伝えした内容を実践するとなれば、ひとつご提案するとすればスクワットです。
スクワットは、体幹部や脚全体に刺激が加わり、まさに全身運動です。
ということは、より多くの筋肉を使うためその分脂肪もより消費されるはずです。
お腹を引き締めるトレーニング② ダンベルプレス
- 椅子に座った状態で肩の前あたりで1~2kgのダンベルを持つ
- 肋骨を引き上げるようなイメージでダンベルを頭上に持ち上げる
- このとき全身が縦に引き伸ばされるようなイメージ
- これを20回×3セット行う
お腹を引き締めるトレーニング③ ショルダープレス
- 椅子に座り、オーバーヘッドでバーを持つ
- 口から息を強く吐きながらさらにバーを天井へ突き上げる
- 息を吐き切ると元の状態に戻し、再度繰り返す
- 10回×3セット
このようなトレーニングをして頂くことでお腹を引き締めることができます。
ストレスが原因でお腹が膨らむ
50代女性からの相談で、お腹を引き締めたいが何をしても変わらないという相談を受けました。
この方から話を聞く中で、将来への不安や家のローンなど金銭面での不安もあり、ストレスが多いというのは認識していました。
この頃僕自身が勉強不足で、上記のように全身を使ったエクササイズを行ったり、鍛えるということで改善を行おうとしていました。ストレスが多い中で、強い刺激を受けることでこれもストレスになってしまい、状態はあまり改善されませんでした。
ある日、身体調整をする機会があり、この女性にすごく気に入っていただけ、少しの間身体調整をしてリラックスしていただくことになりました。
不思議なことに、毎回身体調整をすることでお腹もしぼんでいき、身体調整の間はいろんな話をしていたため、気分的にも楽になっていったそうです。
ここから感じたことは、ストレスが多いと循環も悪くなるため、身体調整によって循環もよくなり、ストレスが軽減されることでお腹だけではなく、全身がしぼむということがわかりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お腹を引き締めるというのは、ただ腹筋をするということだけではなく、お腹がたるんだり膨らんだりしてしまう原因があるため、それに対応することが大切になります。
もしお腹を引き締めようとやみくもに腹筋に燃えている方がいれば、一度やめて、今なぜお腹が膨らんでしまっているのかを考えることも重要です。
食べ過ぎなのか、姿勢の問題なのか、ストレス過多なのか、それによって方法が変わります。
では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
- お腹がたるむ原因は、食べ過ぎ、ストレス、姿勢、便秘などがある
- 立ち方が原因でお腹がポッコリ見えることがある
- ストレスを受けすぎる身体も膨らむ可能性がある
- 部分を動かすよりも、全身を動かすことで部分も引き締まる
- 鍛えるだけではなく整えるトレーニングでもお腹は引き締まる
このような内容でお送りしていきました。お腹を引き締めたい方に少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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