踵の痛みの原因とは?現場で経験した2つの原因と改善について

アキレス腱

最近、同じようなタイミングでスポーツ選手と一般のクライアントさんから、踵の痛みがあって相談を受けました。

それぞれの原因は違っていましたが、踵には何かの腱が通っていたり、筋肉などがないため、炎症などが原因で痛みが起こることはあまりありません。

足底筋膜炎などは、踵に近い部分で起こる可能性がありますが、その場合踵よりも若干土踏まず側で起こります。

今回経験したことは、身体のむくみが原因だったことと、スパイクの中に問題が原因で、それぞれを改善することで踵の痛みも改善しました。

踵の痛みで悩んでいる方は、参考にしていただければと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 


踵周辺の構造について

踵の痛みに悩んでいる方は、まず踵周辺がどのような構造になっているのかを知っていただきたいと思います。

踵周辺の腱や筋膜

踵の骨を踵骨(しょうこつ)といい、その周辺にはアキレス腱や足底筋膜などが付着しています。

アキレス腱は、踵の骨の上部にくっ付いています。

空くレス兼

アキレス腱などが起こると、この骨との付着付近が痛んだり、アキレス腱のいろんな箇所で痛みが発生することがあります、踵で痛みを感じることはありません。

足底筋膜については、踵の骨の前方に付着しています。

足底筋膜

この骨に付着してるところで炎症が起こり、痛みを感じることがありますが、この場合は踵に痛みを感じることはあります。ただ、今回の場合、このような位置ではなくもう少し後方で痛みを感じていました。

踵は後ろから見ると、このような骨の構造をしています。

踵

まずここでは、踵周辺尾の構造を見ていただきましたが、なぜ踵が痛んでしまったのでしょうか?

それぞれのクライアントに話を聞いていき、どのようなタイミングで痛みを感じるのか、どういうことしているときかなどいろんな質問をする中で痛みの原因がそれぞれ見えてきました。

 

踵の痛みの2つの原因

今回の踵の痛みの原因はそれぞれ別です。

  • むくみが原因
  • スパイクの中に出っ張った金具があった

これらが原因ですが、前もって病院でレントゲンなりを撮ってもらって身体の内部に異常がないかを見てもらっています。何も以上のない中で痛みがあった状態です。

踵の痛みの原因 むくみが原因

一般のクライアントさんの場合、常に身体が硬く、パンパンな状態です。

動きも硬いですし、そういう状態だから動かないといけないとはわかっていながらも実行ができない。そういう状態が続き、仕事が忙しくなるとさらにむくみが増し、こういうタイミングで踵に痛みが出てきます。

水風船を踏んではち切れそうになるのと似ているのか、むくみがピークのタイミングで常に痛みが出ることがわかってきました。

そしてそのとき全身を緩めることと、特に足首周りを動かし、筋肉にポンプの役割をさせたあとに立ってみると痛みが改善します。

一般のクライアントさんの場合、今回の場合は過度にむくみが発生してしまっていることが原因として考えられました。

踵の痛みの原因 スパイクの中が問題

この選手は、野球をしており、アップのときは痛みを感じないのに練習中にスパイクを履くと踵に痛みが出るようでした。

ただ、試合の日は踵に痛みが出ない。これをよくよく聞いていると、練習のときと、試合のときはスパイクを変えているそうで、練習中のスパイクを見せてもらうと、踵の部分の中敷きが破れて、若干盛り上がっていました。

スパイクの中をさらに触っていると、スパイクの歯の裏側の部分が少し盛り上がっていて、本来は中敷きによってその膨らみは分からないようになっていましたが、中敷きがすり減り、それが踵に当たってしまっていることで痛みがでていると考えられました。

 

踵の痛みのそれぞれの改善について

では、これらを改善するためにどうすればいいのかというと、

  • むくみを改善する
  • シューズを変える、もしくは出ている部分にパットを貼る

ということになります。

むくみの改善について

一般のクライアントさんの場合、根本を辿っていけば、身体を動かす習慣がうまくついておらず、やるべきことはセッションでお伝えしています。

それはご本人も理解されています。理解しているけどもどうしても家で自分で一人で何かをするというとやる気が起こらず、どうしても動けないそうです。

この方がむくみを改善しようと思うと、まずは身体を気持ち良く動かすことです。そしてそれを習慣化させることができると今よりも状態は良くなるはずです。

踵の痛みを改善するためにはむくみを改善すること。むくみを改善するためには身体を気持ち良く動かすこと。身体を動かすためには、それを習慣にすること。

根本的に改善を目指すのであれば、ここまでの指導が必要だと感じました。

実際に自分でも動けていた時があり、そのときにはむくみも改善され、踵の痛みも改善されていました。

関連記事:全身のむくみは気持ちよく身体を動かすことで改善できる

シューズを変える、もしくはパットを貼る

野球選手の場合、踵の痛みの原因は、スパイクの中にあった出っ張りが踵に当たっていたことが原因ですので、これを取り除けば問題は解決するはずです。

一番の方法はスパイクを変えることです。

ただ、この選手の場合はすぐにそれができないということもあり、このような場合は、その出っ張りが踵に直接当たらないようにパットを貼りました。

このパットは100均とかでも売っている、机の足の裏に貼るようなパットを買って、スパイクの中に貼りました。

このパットを貼るときに、これだけを貼ると若干まだ踵に当たる感覚が出ているので、出っ張りの横にテーピングを貼って、その上にパットを貼りました。そうすると、突き出る感覚がなくなり、練習用のスパイクを履いても痛みが出なくなりました。

このように、原因をしっかりと見ていき、そのから見えた原因によって改善を行っていく。そうすると、それが適切であれば痛みは改善することになります。

関連記事:ランナー必見!シューズのサイズと痛みの関係について

 

痛みがあるときに考えていること

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今回のように痛みの原因を探っていくときに、何でもかんでも筋力のせいにしてしまうと今回の場合は、おそらく原因が見抜けないはずです。

痛みの原因を探るときに大切にしていることは、7つあります。

  • アライメント
  • 動作、動き
  • シューズなどの道具や環境
  • スピード
  • コンディショニング
  • コンディション
  • アクシデント

こういったことをひとつの目安として原因を探っていきます。

アライメントとは?

まず自然体から崩れている箇所はないか、ということを見ています。姿勢の崩れ、関節の捻れなどがあると、動作をするたびに局所に大きなストレスを加える可能性があります。

痛みの原因は筋力に対して目が行きがちですが、アライメントという姿勢の崩れも身体に起こる痛みの原因として考えることができます。

動作、動きとは?

例えば、ボールを前に投げようとすると選手は肩の後ろ側や肘を痛めてしまう可能性がありますが、これは投げ方が問題で痛みが発生します。

ランニングにしても走るから痛みが出るのではなく、痛みが出るように走っているから痛みが出ることがあります。

このような痛みの原因の場合、動作を改善すること痛みが改善します。

道具や環境

これは先ほどお伝えしたように、持っているシューズなどの道具が原因で痛みが発生してしまうことがあります。

ランニング障害のひとつの原因にシューズの変形がありますが、シューズの外側が減っていることで体重が外側にかかりやすくなり、その状態で走り続けると脚の外側に痛みが出る。

こういう場合は、シューズを変えると痛みが改善します。

その他にも足場が悪いグランドを走って痛みが出た場合、もしかするとタータンのようなところで走ることで問題なく走ることができるかもしれません。

このように道具や環境によっても痛みにつながってしまうことがあります。

スピードの問題

ランニングにしてもそうですが、歩くよりもトップスピードで走った方が身体へのストレスは大きくなります。

120kmしか投げられない投手と、140km投げられる投手の身体への負担は変わり、スピードが速くなればそれだけ身体にかかる負担も増すことで痛みにつながることがあります。

コンディショニングの問題

ここで初めて筋力の問題が出てきますが、例えば硬球を投げられる筋力がないのに、投げ続けてしまった。

こういう場合、痛みが出てしまうことがあります。このような場合は、練習する以前に先にトレーニングをしてコンディショニングレベルを上げることです。

そうすれば痛みを改善することができます。

コンディションの問題

コンディションはその日の体調のことを指しますが、風邪を引いていたりして注意散漫になっていたり、足元がおぼつかなかったりしたときに痛みが出る。

こういうコンディションの問題でも痛みが出ることがあります。

アクシデント

最後はアクシデントの問題がありますが、誰かとぶつかって痛めてしまう、ボールが当たって痛めてしまういろんな場面が考えられますが、これらを要因が頭の中にあり、原因を探っていきます。

そうすると、何が原因で痛みにつながっているのかが見えてきますので、その部分を改善していきます。

当然筋力不足が痛みの原因であれば鍛えることがありますが、まず最初に徹底的に行うことは、いきなり何かをすることではなく、原因を探ることです。

関連記事:ランニングで膝の痛みが発生する原因と改善について

 


まとめ

踵の痛みについてお伝えしていきましたが、今回はむくみやシューズが原因で踵の痛みにつながっていると考えられました。

原因が見つけられると、そこから改善策を考えて行うので、結果も出やすいですし、うまく改善できない場合は、その具体的にな方法に問題あるのか、そもそも原因が違うのかが考えやすくなります。

そうやって1つ1つ紐解いていくと、必ず痛みを抱えている方から聞く話の中に、改善のヒントがあり、そのヒントを元に原因を探る。

そこで重要になってくるのが原因を引き出す質問の仕方です。こういう部分も痛みの改善には大切になっていきます。

今回の内容が踵の痛みで悩んでいる方の参考になればうれしく思います。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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