お風呂でマッサージしてもむくみが改善しない理由

むくみ

1日仕事をし、「疲れた~」と思って帰宅し、お風呂に入る。

脚はパンパンにむくみ、疲れた身体を癒すためお風呂で脚などをマッサージしてみる。

むくみを改善したいと思っているけど、お風呂に入った状態でマッサージしてもなかなかむくみが改善しないことがあります。

もしくは、お風呂から出たときは身体は楽になっているけど、時間が経つとまたむくんでしまうということがあります。

今日は、むくみの原因や改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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まず最初に

むくみを改善したいと思い、いろんなことを調べたり実践していると思います。

調べてみると、YouTubeでもこのような動画などがご紹介されています。

このようにそれぞれわかりやすいですし、素晴らしいものだと思います。

僕自身はこのようにむくみの改善は考えていませんが、むくみの改善についてはそもそもなぜむくむのか、そしてリンパの流れについて理解することが大事だと感じています。

日頃どのようなことをする必要があるのか、それがわかるとむくみも改善できると思います。

 

むくみの原因

むくみの原因は、簡単に言うとリンパ液などの滞りです。

むくみが起こっている時、身体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

リンパ液のもとは血液

まずむくみの原因を知っていただくためには、リンパ液のことを理解していきたいと思います。

リンパ液というのは、そもそもは血液です。

血液は心臓の拍動によって体内を循環し、約40秒で1周すると言われています。そして、体内を循環する際、心臓から送り出された血液は、動脈を通り毛細血管に送られていきます。

毛細血管に送られた血液は、末端部分で栄養素や酸素を細胞に送り届け、逆に老廃物や二酸化炭素を受け取り、ガス交換を行います。

このとき約9割の血液はそのまま静脈からまた心臓の方へ戻っていきますが、約1割はこの毛細血管から浸み出てしまい、組織の中に入っていきます。

組織内に入った血液は組織液に変わる

組織の中に入っていく血液は、入る途中でろ過されるような形となり、そこで赤血球が取り除かれ赤みがなくなります。

そして組織の中に入りますが、この組織の中に入った血液のことを組織液といいます。

また組織とお伝えしている部分を別名間質(かんしつ)ともいい、組織液とお伝えして液体を間質液と呼ぶこともあります。

これはどちらも同じ部分のことを指しており、どちらでもお伝えしたいことは同じと捉えていただければOK。

組織内にリンパ管への入り口がある

組織内にリンパ管への入り口があり、ある条件になったときにこの組織液はリンパ管に取りこまれます。

そして、そのリンパ管に入った組織液をリンパ液といいます。

むくみというのは、組織液が組織内で滞ってしまうこと。うまくリンパ管へ入ることができず、組織内の水分量が多くなることでむくみが発生してしまいます。

組織液が滞ってしまう原因は、リンパ液がうまく循環できていないことが主な原因です。

筋肉が硬くなる、ストレスが多い、低体温などでリンパ管は本来の太さよりも細くなると言われており、循環不良が起こる。

心臓のように自動で起こるポンプ作用はありますが、非常に弱く、リンパ液が体内を1周するのにかかる時間は約12時間。

血液と比べてかなり流れが遅いことがわかります。

少しでもリンパ液の流れが悪くなってしまうと、これだけ元々流れが遅いリンパ液ですので、当然滞りが起こり、結果的に組織液がリンパ管に入りづらくなります。

そうするとむくみが発生するということになります。

関連記事:むくみの改善をするために理解しておきたい原因と改善方法について

 

むくみの改善に必要なこと

むくみを改善するためには、どうすればいいのでしょうか?

原因によって方法は異なりますが、女性の場合は、

  • 身体を気持ちよく動かす(筋肉のポンプ作用)
  • 身体を温める(リンパ管の拡張)
  • 直接リンパを刺激する

これらのことが必要になると思います。

身体を気持ちよく動かす(筋肉のポンプ作用)

先ほど、むくみの原因をお伝えしましたが、血流やリンパの流れは、筋肉が収縮-弛緩することでポンプ作用が起こります。

ここでいう筋のポンプ作用というのは、筋肉にグッと強く力を入れることではなく、フワッと軽く収縮させるようにするようなイメージです。

例えばこういう簡単な動きでもいいわけです。

一見すると「こんなことでいいの?」と思われるかもしれませんが、こういうぶらぶら筋肉を揺らすことを繰り返すことでむくみ改善できます。

脚については、こういった動きを仕事中、もしくは家にいるときなどに行っていただくとむくみをある程度改善することができます。

これは、仕事中にできればしていただきたいことです。

というのは、仕事中にパソコンを触っている時間が長い方は、筋肉が緊張し硬くなり循環が悪くなっていきます。

そのときにこのように筋肉揺らすことで筋肉は緩み、循環を改善することができます。

ある意味むくみを改善して、維持方法のひとつになります。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

全身のむくみは気持ちよく身体を動かすことで改善できる

むくみを一番改善するのは、後程お伝えするリンパへの刺激です。

身体を温める(リンパ管の拡張)

むくみの改善しようと思い、お風呂に入っている方もいると思います。

お風呂に入ることで、むくみの改善には一時的に効果があります。ただ、身体を温めるからといってむくまなくなるということはありません。

お風呂で身体を温める必要があるのは、

  • 身体を温めるとリンパ管が拡張する
  • 水圧によって循環が促される

これらの効果が期待できるからです。ただ、ここでおさえておきたいことは、お風呂の中でマッサージをしても、それでむくみが改善するということは難しいと思います。

お風呂の中でマッサージしている箇所は、おそらく脚が中心ではないでしょうか?

リンパの流れには順番があり、その流れの順に刺激を加えないとうまくむくみを改善することができません。

お風呂に入った後にこれからお伝えすることをしていただくことで、よりむくみを改善することができると思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

お風呂で身体を温めても翌日にむくみが出てしまう理由

直接リンパを刺激する

リンパを直接刺激をしてむくみを改善する場合、基本的なリンパの流れについて理解しておく必要があります。

どういうことかというと、リンパの流れを良くし、流れをむくみを改善するためにはリンパ液を静脈に合流さえ、そこから代謝させることが必要になります。

静脈と合流する場所というのが、鎖骨下リンパ節であり、リンパの話題になるとよく「鎖骨にある溝を掃除しましょう!」的なことが言われますが、それはリンパ管が静脈に合流する出口だからです。

基本的には、出口である鎖骨下リンパ節を刺激し、そこから上から下に向かってリンパ節を刺激していきます。

むくみの改善

リンパ液は、高速道路で渋滞する車に例えられます。というのは、まず出口が解放されていなければいくら下にある車がクラクションを鳴らして進もうとしても状況は変わりません。

出口に近い部分の車が出て行き、そこで初めて下の方にいる車も動き出すわけです。

リンパにも同じことが言え、どれだけ脚を丁寧にマッサージしたりしても、鎖骨下リンパ節を刺激し、出口を開放する。

そして、そこから下半身に向かってリンパを刺激することで、身体のむくみを改善することができます。

ですので、この順番を守っていない場合、お風呂でマッサージしてもむくみが改善できないということになってしまいます。

このリンパテクニックについては、こちらで詳しくお伝えしていますので、こちらをご覧いただき実践していただければと思います。

また、詳しいことは後述もしておきますので、参考にしていただければと思います。

リンパマッサージ

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

 

日頃行いたいむくみ改善について

ここまでのことをまとめると、

  • リンパを刺激し、むくみを改善する
  • 仕事中に適度に身体を動かし、筋ポンプを活用する
  • お風呂に入って身体を温める

このサイクルを回すことでむくみの改善ができると思います。

もしできない場合は、リンパがつまってしまう何か別の原因があります。

座っているときの姿勢に問題がある

椅子の高さが、股関節の位置が膝の位置よりも低い場合、股関節は詰まってしまう可能性があります。

椅子の高さ

このような場合、股関節の部分でつまってしまい、むくみの原因となってしまいます。

改善のためには椅子の高さを変えることです。

関連記事:椅子の座り方を考えよう!骸骨から見る楽に座る姿勢について

衣服などの締め付けが強い

お尻

下着の締め付けが強く、鼠径部を圧迫してしまう。

またぴったりのパンツを履いて椅子に座ると、そのパンツが詰めつけ循環を悪くする原因になる可能性があります。

こういった日頃着用する衣服の締め付けが強い場合、むくみの原因になってしまう可能性があります。

冷房が効きすぎている

冷房

会社の空調が効きすぎているため、身体が冷えてしまいそれが原因でむくみが起こることがあります。

この場合、少し服を重ねたり、できれば空調の温度をあげたいところです。

こういった室温も、むくみの原因として考えることができます。

関連記事:ストレスと自律神経の関係|身近に起こる7つの症状と改善について

こういった先ほどお伝えしきれなかった原因がなく、上記のサイクルを行えるとこれまでと違った脚の状態になってくると思います。

 

お風呂でマッサージしてもむくみが改善しない理由

むくみを改善するには、リンパの流れを確保する必要があるとお伝えしてきました。そのリンパの流れを確保するためには、手順があり、その手順を高速道路に例えてお伝えしてきました。

ということは、お風呂に入って下半身などをマッサージをすることは後方の車がクラクションを鳴らして前に進もうとしている状態と同じに近いことになります。そのため、一時的な効果が見られてもあまりむくみを改善することができないということになります。

ただ、ここでひとつおさえておかないといけないことは、お風呂に入ると体温が上がり、血管などが拡張され高速道路の幅が広くなるということです。リンパを刺激することも必要ですが、体温が上がることで循環が改善され、リンパの流れもよくなるといわれています。

そのためお風呂に入ってマッサージをする以前に、お風呂に入ると体温があがるため、循環が改善され、むくみの改善が起こる可能性があります。

お風呂に入ってマッサージしてもむくみが改善しないのではなく、改善する働きがあります。一定の効果がありますが、大切なことはお風呂以外の時間をどのように過ごすのかということになります。

 

もっとわかりやすく言うと・・・

少し難しく感じる方もいると思うので、ここからはもっとわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

人間の身体の中にホースが通っているとイメージします。鎖骨あたりを中心に、頭、右腕、左腕、お腹、右脚、左脚とそれぞれホースが伸びています。

このホースの周りには筋肉があって、筋肉が硬く緊張するとこのホースに圧を加えてしまい、ホースの中を通る水の流れが悪くなります。このホースの中を通る水はゆっくりとした流れです。

足首をポンっと曲げ、もとに戻すと筋肉が収縮、弛緩しポンプのような働きをしてくれます。言い換えると身体を動かせばポンプのような働きになるため、水を循環させてくれる働きがあります。

むくみの改善に大切なことは大きく言えば2つです。

  • 毎日、筋肉を柔らかい状態に保つこと
  • 体操などをして身体を動かすこと

この2つを維持できればむくみも今とは違う状態になってくれるはずです。

筋肉を柔らかい状態に維持することで、ホースにかかる圧力も最小限になります。ホースの中は通りが良くなりますよね。そして、このままではあまり流れが起こっていないため、体操などで筋肉を動かすことでポンプ作用となり、循環しやすくなる。

これがむくみの改善にとっては大切なこととなります。

 

みなさんのカラダはどのような状態になっていますか?

肩こりや身体が硬くなっている方はどのくらいいるでしょうか。みなさんの筋肉は柔らかい状態を維持できていますか?おそらく多くの方は筋肉が硬くなっていると思います。

硬いからむくむのは当然だなと思っている方もいるかもしれませんが、少し考えてみてください。みなさんの筋肉はなぜ硬くなっているのでしょうか?仕事をしすぎだから?もっと具体的に見ていく必要があります。

どんな仕事をしているのかということです。ひとつの例として事務作業をしている方の場合であれば1日中パソコンの前にいるはずです。パソコンを操作していると姿勢が崩れてきますよね。この姿勢が崩れることで過度に筋肉を使ってしまい、筋肉が硬くなります。

マウスを触っている手の肩は上がりやすく、肩も緊張し、腕も緊張しているかもしれません。

むくみの改善には筋肉を柔らかく維持することが重要ですが、筋肉が過度に緊張しない座り方なり姿勢などを理解し、それを仕事のときに実践していく必要があります。もしくは、筋肉は緊張すると思いますので、仕事の合間にできる簡単な体操やエクササイズをして、筋肉を緩めることが必要になります。

こうやって仕事をしていても筋肉を柔らかい状態にする工夫をすることが必要になります。これができれば帰ってからお風呂に入ってマッサージをするとある程度筋肉も緩みますし、体操などを続けることで筋肉が柔らかい状態で維持できはじめます。

筋肉が硬くなってしまう原因を取り除かないといけないですし、それがはじめはできなかったとしても筋肉を柔らかく維持する何かを継続する必要があります。少しずつむくみについて見えてきましたでしょうか。

改めてお伝えします。お風呂に入ってマッサージをしてもむくみが再度出てしまうのは、マッサージに意味がないのではなく、筋肉を柔らかい状態に維持できていないこと、そして身体を動かしていないことが原因であるため思ったような効果を得ることができていないと考えることができます。

 

他に改善しておきたいこと

筋肉を柔らかくすること、身体を動かすこと以外に改善しておきたいことがあります。それはこれらです。

  • 低体温の改善
  • ストレスの緩和

この2つはつながりをもっているため、両者が当てはまる方も多いのではないかなと思いますが、どちらも循環を悪くしてしまう可能性があります。身体を温めると血流が良くなるといわれますが、その反対のことが起こっているわけです。

先ほどのホースで言えば水の通れる空間が小さくなるようなもの。これだと循環が悪くなり、むくみやすくなります。身体を温め、自分のストレス解消できる術を理解しておくことも、むくみを改善する上では非常に重要なことになるのではないかなと思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。むくみを改善するためには何度もお伝えしますが、

  • 毎日、筋肉を柔らかい状態に保つこと
  • 体操などをして身体を動かすこと
  • 身体を温めること

これらが必要となり、このような状態が維持できればこれまでとは違った身体になっているのではないでしょうか。

ここでお気づきの方もいると思いますが、リンパマッサージなども効果があるものですが、それだけではなかなかむくみが改善しない理由もここにあります。

重要なことは日頃自分の身体をどのような状態にしておくべきか、そしてそのためには何をする必要があるのか、それらを理解してご自分でも毎日何かしらの体操なり、エクササイズなりを継続して初めてむくみの改善というものを実感できるのではないでしょうか。

マッサージ後は気持ちがいいが、時間が経てばまたむくんでくる。それが当たり前ではなく、さらに改善するためには上記のような考え方で日頃取り組むことが重要なのではないでしょうか。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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Izuru Style代表/パーソナルトレーナー伊藤 出。
STORY・VERY読者モデル、アナウンサー、宝塚歌劇団員の元専属トレーナー。神戸女子大学ラクロス部、三菱重工業神戸在籍野球選手の専属トレーナー。
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