モートン病の手術をしても痛みが出続けた原因と改善について

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モートン病
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モートン病と言われる足部の痛みを抱える高齢の女性からご相談があり、手術を受けたが一向に痛みが引かないということで、さまざまな病院や治療院などを周り、それでも改善しないためジムに通い、そんな流れの中で僕のところに来られた方がいます。

モートン神経腫を取り除き、それでも痛みが残ってしまって「もしかすると自分は何かに憑りつかれているのでは・・・」と考えてしまうほど、痛みの原因が分からないまま過ごされ現在に至ってしまったそうです。

手術をしてもなぜ痛みが残ってしまったのか、セッションを行う中で痛みの改善が見られるようになり、そこで感じた痛みの原因と改善について今日はお伝えしていきたいと思います。

 

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モートン病とは?

モートン病とは、足の第3~4中足骨間に出る痛みやしびれの出る神経症状のことで、わかりやすく言えば、足の中指と薬指の骨と骨の間に痛みが出る症状のことをモートン病と言います。

モートン病は、第3~4中足骨間で起こると言いましたが、第2~3中足骨、第4~5中足骨の間でも起こることがあり、足の骨と骨の間に痛みが出る場合、モートン病の可能性があります。

なぜモートン病になってしまうのでしょうか?それは、足の前側に体重がかかり、局部にストレスを受けることで炎症が起こりモートン病になってしまいます。そのため、改善のためには、異常体重を直すことが必要で、局部的にストレスを受けているため、足裏全体で体重を支えらえられるようにすることが必要です。

 

モートン病になる原因

もう少し具体的にモートン病について見ていきたいと思います。

人間の足には4つのアーチがある

人間の足には4つのアーチがあり、このアーチを保つことで衝撃を吸収する役割を担っています。イメージとすれば、手の平に水滴を溜めるような形で、その手を平らな場所に置きます。

モートン病

モートン病

置いた手の平全体を真下にグッと押すと少し手が横に広がり、作っていた高さが沈むのがわかると思います。人間の足でもこのようなことが起こっており、この4つのアーチを保つことで、衝撃を緩和し、筋肉などにかかるストレスを分散しています。

そのアーチというのは、横2つ、足の甲に2つあります。

モートン病

モートン病

モートン病

先ほど、手のひらを真下に押すということをしましたが、このとき全体がベチャっと沈み込みました。どこか一点が沈み込んでしまうような動きだと、その一部分に大きなストレスを受け、モートン病はつま先の一点にストレスを受けるため発生してしまいます。

衝撃を緩和するためには足裏全体にストレスが分散される方が、身体にかかるストレスも軽減されます。では、そのためにどこに体重を乗せればいいのでしょうか?それを知るためには、足裏にかかる体重の分布を知ることです。

足裏にかかる体重の比率

マルカルドの体重分布図というものがあり、その考えを参考にすると、以下のような体重分布になります。

マルカルドの体重分布図

足裏にどのように体重が乗るのかということを表した図ですが、踵20%:母趾球17%:小趾球13%=片脚50%、両脚で100%になるようになっています。

このような体重分布になれば、先ほどお伝えした足裏全体で体重を支えることができ、ストレスも一部分に集中せず分散されます。

ただ、ここでおさえておかなければいけないことは、人間は1つのことしか意識できないということです。この3点支持をするためには、どこか1点に意識を向けて立つとその部分に体重の比率が偏ってしまいます。ですが、3つ同時に意識することはできません。

そのために、どこか1点に意識を向けることでこの体重分布にならないかどうかを考える必要があり、その1点の場所というのがこの脛骨(すねの骨)の真下になります。

マルカルドの体重分布図

脛骨(すねの骨)の真下の位置で立つことで、骨を感じることができ、全身の緊張が緩んだ状態であればこの点で立つことできます。

もしモートン病でつま先に痛みがある方は、この位置で体重を支持することでつま先部分へのストレスは軽減され、アーチが崩れている方の場合、元に戻っていきます。

モートン病の原因は体重のかかる位置が問題

ここまで4つのアーチ、体重分布についてお伝えしてきましたが、モートン病の主な原因は、痛みが発生している箇所にストレスを受けるような姿勢や日常動作を行っていることが問題です。

相談に来られた女性の方は、以前はヒールを履いて仕事をされており、そのヒールの先端は細くなっているものでした。

先端が細くなっているヒールを履くと足趾が内側に寄ってしまい、サイズも少し小さかったようでハンマー足趾という足趾が曲がってしまう症状も見られました。サイズの合わないヒールやシューズを履いていると、足裏にかかる体重は、一部分でストレスを受けてしまい、つま先に体重がかかってしまうことでモートン病のような痛みが生じたと考えられました。

言い方を変えると、痛くなるように立ち、歩いていたということであり、痛みの発生しているところに体重がかかっており、異常体重だったということです。

 

モートン病の手術をしても痛みが改善しなかった理由

この女性は、5年前にモートン神経腫を取り除く手術をされており、そこからの経過を聞くとこのような流れが見えてきました。

術後のリハビリは足趾でタオルを握ること

タオルギャザーといって、タオルの上に足を置き、足趾でそのタオルを手前に引き寄せるようなエクササイズですが、術後は足のアーチが下がっているということで、このタイルギャザーをするように指示されていたそうです。

モートン病

モートン病

この方の場合、術後から一度も足の痛みが引くことがなく、常に何かしらの痛みを抱えている状態でした。そんな状況のなか指示されたタイルギャザーを継続していても、一向に痛みが改善し良くなる気配がないばかりか、次第に痛みが増すようになり、不安も増していったそうです。

インソールを勧められる

インソール

痛みが改善しないことを医師に相談すると、インソールでいいのがあると勧められ、それを購入して使用し始めたそうです。

モートン病になると、インソールやパットを活用して落ちてしまったアーチを上げると痛みが改善することもありますが、今回の場合それが逆効果となりました。

インソールについているパットが踵と母趾球にあり、これで改善ができるのでは、と期待を込めて使用していたそうですが、履けば履くほど痛みがある箇所にストレスがさらにかかっている感覚があり、痛みも改善されなかったそうです。

これは当然で、このとき使用していたインソールを見せていただきましたが、踵と母指球にパットが入っており、インソールを履くと痛めている箇所に体重がかかるような設計になっていました。他の種類のインソールも勧められ、自分に合ったインソールをみつけるために、約25セットぐらいのインソールを購入されていました。

実際にお持ちいただきましたが、どれを履いても痛みが改善することはなかったそうですし、すべての形を見て、どう考えても上記の体重分布ができるような設計にはなっていませんでした。

術後に痛みが改善しなかった、または痛みが増してしまった原因のひとつにこのインソールがありました。

脚長差があるため骨盤を矯正するパットを使用

パット

インソールと同じタイミングで勧められたのが、お尻の下に敷くパットで、骨盤の高さが異なるためそれを敷くことで身体は整うということで購入されたようです。

確かに骨盤の高さは違い、脚長差がありましたが、これを敷いた側の腰や肩に張りが出て、座布団代わりに日頃使用すると身体がしんどくなったそうです。

それもそうで、骨盤の歪みが起こっている場合や、部分的な歪みがある場合、その部分が単体で歪むということは難しいものです。部分の歪みがある場合、全体の歪みがあるため、その影響を受けて現状の歪みの形となります。

そのため、部分だけをどうこうするよりも、全体を一度整え、自然体に直すことが必要です。

実際に、自然体に直し、何もないところに座っていただくと、身体も楽になり、再度このパットの座っていただくとどれだけ不自然かが理解していただけましたが、このパットも身体の緊張を増すアイテムとなっていました。

術後に行ったのはこれだけ

術後に行ったことは、タイルギャザーとインソールやパット敷くということだけで、それ以外は何もしていないそうです。

このように術後を送られており、痛みが改善しない日々が続き、手術とすれば改善するという希望が徐々に薄れ、また手術を前のような不安が襲ってきたそうです。

 

この方がモートン病になった理由

たまたまモートン病のことについて調べていると、僕のブログを見つけられ来られるようになったのですが、この女性からさまざまな話を聞く中で見えてきた原因がありました。

10年ぐらい前に外反母趾になる

まず最初に足に痛みを覚えたのは、10年前の外反母趾が原因だったそうです。この時期に仕事の内容が変わったそうで、そのタイミングから今まで履いていなかったヒールを履くようなったそうです。

慣れないヒールを履くと、つま先は狭く常に母趾は痛かったそうです。何も考えずに歩いていると、母趾周辺がヒールに当たり痛みが出るので、それを避けるように小趾側から着地するように歩いていたそうです。

そもそもの問題はここからだと感じていましたが、このときにつま先の少し外側で着地するようになり、それが癖づいていったそうです。

着地をすると足が痛み出した

今から約7年前にこれまで外反母趾の痛みしか感じていなかったのが、突然足のつま先に感じるようになり、その頃仕事の忙しさが増し、外に出歩く機会が増えていったそうです。

その頃感じていた痛みというのは、着地をするタイミングで痛みが走り、ヒールを履いていない時に着地をしてもあまり痛みを感じていなかったそうです。

問題はヒールを履いている時の着地にあったと思います。

この時期辺りから外反母趾の改善と共につま先に出る痛みを改善するために、整骨院や整体、鍼灸院などに通いだしたそうで、どこかの院で「筋力が弱いから痛めてしまう」ということを言われ、そこから鍛え始めたそうです。

仕事のストレスで睡眠障害に

整骨院などにも通っていましたが、仕事の内容が大きく変わり、非常に大きなストレス抱えるようになってしまい、気持ちの余裕がなくなりどこにも通わなくなってしまい、つま先周辺の痛みがどんどん増してきてしまったそうです。

ストレス過多のため、夜も眠れなくなってしまい、現在でもお薬を飲んで寝るようにしているそうです。

大きなストレスを受けることで、気持ちの余裕もなくなり、一時期は何もする気持ちが起こらず、でも足の痛みは悪化していき、そして最終的に病院へ行き、モートン病と診断され、手術に至ったそうです。

このような経緯でモートン病になってしまい、痛みに悩む日々が続いているということです。

 

モートン病の改善について

このようなことをクライアントさんからお聞きし、痛みの原因は異常体重の他にも考えられることがあり、実際にセッションを行っていきました。

全身の筋肉を緩め身体を整える

身体調整

まず行ったことは、全身の筋肉非常に硬く、冷え性であるということで、全身の筋肉を緩め、循環の改善を行っていきました。

ご自宅で寝るのは非常に時間がかかるということをお聞きしていましたが、セッションで身体を緩めていると10分もたたないうちにいびきをかきながら寝られていました。

全身の筋肉を緩めることもそうですが、自律神経のバランスの乱れがあることも想像でき、一定のリズムで身体を揺らしていると気持ちよくなっていったそうです。

このようにまずは身体の筋肉を緩め、興奮状態にある身体を緩めていきました。

立ち方、歩き方を変える

立ち方

歩き方

調整が終わると、足首をテーピングでロックし、脛骨の真下を理解しやすいように固定していきました。

その状態で鏡の前に立っていただき、現在の立ち方のどこに問題があるのか、筋肉が緩むとどのように変わったのかを確認しながら立ち方への理解を深めていただきました。

はじめてこられたときに足部のアーチを確認しましたが、前側が落ちてしまい第3~4足趾辺りに体重がかかっていましたが、それをテーピングを貼ることで自然と踵で立つことがわかりやすく、そうすると立っても足を痛みを感じずに立つことができました。

そこから歩き方をお伝えし、重心を前に運ぶように歩くだけだとお伝えしましたが、以前は踵から着地して、つま先で地面を蹴るということを意識していたそうで、すごく楽に歩けるようになったとのことでした。

インソールをやめる

これまでさまざまな形のインソールやアイテムを勧められるがままに使用してきていたそうですが、先ほどお伝えした体重支持ポイントを理解していただくと、使用してきたインソールがいかに合っていなかったのかがわかり、以後使用するのを辞めました。

すると、1週間に1回のセッションでしたが、インソールを使用すると痛みが再発し、インソールを使用しないと痛みが改善されることが改めてわかりました。

自分に合ったインソールやパットを使用すると痛みの改善ができるはずですが、この方が使用しているものはほとんど身体に合わないものばかりでした。

自律神経を整え、脳に快の刺激を加える

こういった身体に対してやアイテムについてご指導することで、改善がみられてきましたが、そこから日頃から脳に“快”の刺激を加えられるようにしてほしいとお伝えしました。

この方は多趣味、陶芸をされたり、ご友人と話をしたりすることが楽しいそうで、これまで以上にそういう時間を多く作って楽しんでくださいとお伝えしました。以前通われていたところでは、外出さえも控え、できるだけ安静にするようにと言われたそうで、今回こういうご提案をすることで気持ちがスッと楽になったそうです。

自分の趣味に時間を使うようになってからは、足の状態も良くなっていきましたし、以前まで使用していた睡眠剤の量も減っていきました。

身体のことだけではなく、クライアントさん自身の脳の中を変えてあげることも必要だと感じた時間でした。

現在では、痛みの程度も以前より改善が見られ、痛みが徐々に改善されてきています。主な原因は、異常体重でしたが、そのために日頃行う立ち方、歩き方などがよくなってくると、同じように状態も良くなっていきました。

 

長年痛みに悩んでいる方にお伝えしたいこと

痛みのない毎日を過ごしている方には、本当の意味で長年痛みを抱えて悩んでいる方の気持ちがわからないかもしれません。

痛みのない生活をどれだけ望まれているかは、セッションに入る前にさまざまなお話をする中で感じることができます。

長年痛みに悩まされている方は少し信じがたいかもしれませんが、痛みは自分の脳が感じているため、その痛みを忘れることも痛みの改善には重要になることがあります。

紙で指を切っても、気づくまで痛みを感じませんが、切っているとわかった瞬間からヒリヒリ痛みを感じます。これと同じことがその他の痛みにも言え、結局痛みは脳が感じているということです。

そう考えると、ただただ鍛えることをしたり、マッサージをするだけではなく、ご自身が痛みの原因を理解し、そのために何をすればいいのか、どのようにすればいいのか、痛みに対してどのように考えればいいのか、脳の中を変えることで痛みを改善できることもあります。

長年痛みに悩んでいるとそれが癖になってしまうため、痛みを忘れる時間を作ること、痛みが改善できる可能性を見出し、前向きに痛みと向き合うことも非常に大切になります。

ただ方法論だけに目を向けるのではなく、こういった脳の問題も痛みと大きく関わっているということです。

 

まとめ

今回はモートン病で悩まれている方とのセッションについてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか?

さまざまな痛みがある中で、改善策の一つにアイテムや道具が勧められることも多々ありますが、本当にそういったものが必要なのかどうか、そのあたりも冷静に見ていく必要がありますし、手術を行うからといって必ずしも痛みが改善されるわけではありません。

今回の内容がモートン病で悩む方の参考になればうれしく思います。

では、最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • モートン病とは、主に第3~4足趾間に起こる痛みのことである
  • 原因は、日頃からつま先に体重がかかりストレスを受けているから
  • 改善するには、異常体重を直し、足裏全体で体重を支えること
  • 立ち方・歩き方を変えること
  • 長年続く痛みは脳を変えることで痛みが改善することもある

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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