うまく力が抜けないときは筋肉を収縮させることで筋肉は緩む

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手を握る

 健康に対する考え方や、むくみの改善やシェイプアップなどの考え方でも、筋肉のポンプ作用を活用するということをお伝えしています。

このポンプ作用を活用することで、循環が良くなり、循環が良くなると細胞も健康に保ちやすくなります。そして、日頃どのような身体を維持したいかというと、柔らかく弾力のある筋肉の状態を維持することが重要だと考えています。

そのために身体を適度に動かしたり、筋肉を揺らしたりすることを勧めていますが、どうしても身体を動かすとご自身では緊張していないつもりでも、力が入り、緊張してしまう方がいます。

「力を抜いてください。」そういわれても、そもそもどうやって力を抜けばいいのかがわからないため抜きようがない。今日はそんな日頃うまく力が抜けない方に向けてお伝えしていきたいと思います。

 

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先日のセッションの中で・・・

先日、セッションの中でこのような会話がありました。

いずる
最近すごく筋肉が柔らかくていい状態を維持できていますね!
クライアントさん
そうでしょ?最近やっと力を抜くってことがわかってきて、今まですごく力を入れて動いていたのがわかった。
いずる
身体も楽になってるんじゃないですか?
クライアントさん
すごい楽になってきた!でも、力が入っているときって指摘されるまで全然わからなかったし、自分はそれが普通って思ってた。
いずる
整骨院に行っても「力抜いてください」って言われてたんですよね。緊張しやすい人って抜いてって言われても、あんまり意味がわからないですよね。
クライアントさん
そうやねん。(どうやって力を抜いたらいいんだろう・・・)って思ってて、いずるさんに緊張をとってもらって初めて力を抜くってことが分かった。
いずる
力が抜けていない方って、ストレッチしても筋肉を揺らそうとしてもなかなかその揺れる感覚だったり、緩む感覚が出ないですよね。
クライアントさん
そう。これでいいのかなって思う。
いずる
それってやり方に問題があるんですけど、多くの場合「力を抜いてください」とだけ言われたりします。力が抜けるように指導して初めてクライアントさんはわかりますよね。
クライアントさん
今は筋肉を揺らせばプルプルだなって思えるようになってきたし、緩む感覚もわかるようになった。

こんな会話をしていましたが、このクライアントさんは非常に緊張しやすく、調整をしようと思っても、うまく力を抜くことができていませんでした。

身体を動かそうと思っても、その動作を自分でしようとしているんじゃないか?と思うぐらい、身体を預けることができていませんでした。

読者の方の中にも、身体が硬く筋肉がうまく緩まない方や、力を抜くことが苦手だと感じている方もいるのではないでしょうか?

今日はそんな方に筋肉を緩める考え方をお伝えしていきたいと思います。

 

筋肉は収縮させても緩めることができる

まず、整理をしておきたいことは筋肉を緩めるためには、筋肉を伸ばす、揺らすなどの方法がありますが、筋肉を収縮させることでも緩めることができます。

なぜこのようなことが可能なのでしょうか?

腱紡錘(ゴルジ腱器官)について

筋肉は骨と骨の間に存在し、腱を介して骨に付着しています。

この腱の中には腱紡錘と言われる、感覚受容器というものが存在しています。

腱紡錘とは?

腱の内部にある受容器。腱の緊張状態を反射的に中枢神経に送るはたらきをする。

コトバンクより引用:腱紡錘

筋肉は収縮することが基本の動きですが、筋肉が収縮すると骨と骨が近づくようになり、関節が曲がったり捻られたりします。

この複合的な動きが人間が日頃行う“動作”というものになります。

これが重要なことですが、腱紡錘は刺激を受けると筋肉を緩めますその理由は以下の通りです。

腱紡錘が刺激を受けると筋肉を緩める理由

まずこの画像をご覧ください。

腱紡錘

  1. 筋肉

赤いところは骨で、B・Cが骨の棒を持っています。

筋肉が収縮するとAが、BとCを引き寄せる形になりますが、Aがもし思いっきりB・Cを引っ張るとケガをしてしまったり、最悪の場合肩が抜けてしまうかもしれません。

そうなると困ったことになります。そうならないように、あまりにAが手を引っ張ったときはBとCはどうするでしょうか?おそらく手を離すと思います。

これと同じようなことが腱紡錘にも見られます。筋肉が収縮すると腱が伸ばされ、そのとき腱紡錘に刺激が加わります。腱紡錘に刺激が加わると筋肉は緩みますので、筋肉は収縮させても緩めることができます。

シンプルに

筋肉は収縮させた後緩む

ということを覚えておいてください。

 

力が抜けない方へ|筋肉を収縮させて筋肉を緩める方法

さて、ここから今日の本題ですが、力がうまく抜けない方は、筋肉を収縮させることは得意なわけです。

ですので、まず筋肉を伸ばしたりするのではなく、収縮させて筋肉を緩めていきます。

前腕の筋肉を緩める

まずこのことを理解していただくために、前腕の筋肉を緩めていきたいと思います。まず最初に現状を把握するために、左右の前腕を触れて硬さをチェックしておいてください。

前腕に触れる

まず利き腕の前腕を緩めていきたいと思いますが、前腕の筋肉はグッと手で拳を作れるように力を入れると収縮します。

手を握る

このとき、力の入れる加減は5割程度の力で軽く握り込むようなイメージです。まずは、10秒間手を握ってみてください。

手を握る

これを3セット程行った後、再度前腕の筋肉を触ってみてください。

前腕に触れる

そうすると、筋肉が柔らかくなっていることが分かると思います。これで筋肉がある程度緩みました。

ある程度筋肉が緩むと、次は伸ばしたり揺らしやすくなっていますので、ここから手首をぶらぶらしていただくとさらに前腕の筋肉を緩めることができます。

手首をぶらぶら

このように、

筋肉を収縮させる→筋肉がある程度緩む→筋肉を揺らす→筋肉をさらに緩める

という手順を踏むことで身体が硬い方や、力がうまく抜けない方でもうまく筋肉を緩めることができます。

一度筋肉を緩んだ感覚が得られると、力が入ってしまっていた方は、ここで今まで力が入っていたことを理解できると思います。

また、うまく力が抜けなかった方もここまで筋肉を緩めることができれば、力を抜くということができるようになると思います。

現場では、なぜ力が入ってしまっているのかを考えながら行っていますが、このような手順でうまく力を抜かせられることもあります。

 

うまく力が抜けない理由

上記では、筋肉を緩めて力を抜くという感覚を理解していただく手順をお伝えしましたが、力が抜けない原因はいろいろあります。

体勢に問題がある

例えば、立った状態で腕をぶらぶらして筋肉を緩めようとしてもうまくぶらぶらできない方がいるとします。

立ってブラブラ

次に考えることは、片手ではどうか?椅子に座ったらどうか?仰向けでやってみたらどうか?水の中ではどうか?ということです。

仰向けでぶらぶら

行っている体勢などに問題があれば緩みませんし、人によっても異なります。一番緩ませやすい体勢でできていないときには、うまく力が抜けなくなります。

トレーナー側の技術不足

これは現場でも感じることですが、そもそもトレーナー側のテクニックに問題がある場合、クライアントさんは緊張してしまいます。

  • 手の当て方
  • 持ち方
  • 力加減
  • 動かす方向
  • 時間、回数 など

どれかが欠けると緊張してしまいますし、それが原因でクライアントさんは力が入ってしまい、力を抜くことができません。

言い方を変えると、力が入るようにトレーナー側がやっているということになってしまいます。これはいくらトレーナーが「力を抜いてください」と言っても、どうしようもありません。

関連記事:パートナーストレッチングを行う上で知っておきたい10のこと

動かす部位に意識を向けている

筋肉に意識を向けると、その部位は緊張してしまいます。手首をぶらぶらさせる場合、「手首をこうやってこうやって動かそう・・・」と過度に意識が向いてしまうとうまく力が抜けません。

こういう場合、適当にやるようなイメージを持つことでうまく力が抜けます。あまり考えすぎることも緊張の原因となってしまいます。

この他にも力が抜けない原因はあると思いますが、ご自身がなぜ力が抜けないのか、その理由をみつけることも重要です。現場ではこの原因をみつけて、対応することでクライアントさんも緊張がない状態で調整などができます。

うまく力が抜けないと感じる方は、上記のようなことを参考にしていただければと思います。

 

まとめ

今日はうまく力が抜けない原因やその改善についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

力が入るということは、筋肉を収縮させやすい状態であるため、筋肉を収縮させて筋肉を緩めると、うまく緊張がとれ柔らかい筋肉になります。

緩んだ状態になると、力が抜けると思いますし、これができればそこから筋肉を揺らしてさらに緩めると力が入っていたことも理解できていると思います。

何事に原因があると思いますので、その原因によって対応の仕方は異なりますが、うまく力が抜けない方は一度筋肉を収縮させて筋肉を緩めてみてはいかがでしたでしょうか。

最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 腱には、腱紡錘という感覚受容器がある
  • 腱紡錘は、筋肉が収縮すると刺激を受ける
  • 腱紡錘は、刺激を受けると筋肉を緩める
  • 筋肉を緩めるためには、伸ばす、揺らす、収縮させるなどの方法がある
  • 力が入ってしまう原因は、体勢、トレーナーの技術、意識が向いていることなど
  • 力を抜かせるためには、緩みの情報を体感させ、インプットさせること

このような内容でお送りしていきました。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

関連記事:ストレッチの本10冊!ストレッチの種類・効果・方法(やり方)など一挙ご紹介!

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伊藤出(いとういずる)のプロフィール

伊藤出

Izuru Style代表/パーソナルトレーナー伊藤 出

STORY・VERY読者モデル、アナウンサー、宝塚歌劇団員、神戸女子大学ラクロス部、三菱重工業神戸在籍野球選手の専属トレーナー。

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