歯の噛み合わせ|ニュースレターNO.240

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からだのバランスが崩れ、いろんなところに不快感や痛みを感じるとき、「直せば治る」という考えのもとに身体調整をするのですが、からだのバランスがうまく戻らないことも多くあります。それでこれまで頸部の緊張をとることで、脊柱全体のバランスも取れやすくなると考えていたのですが、そこにもう一つ大事なポイントを見つけることができました。

それは、歯の噛み合わせです。歯科医の世界では普通のことのようですが、歯の噛み合わせの悪さがからだ全体に悪い影響を及ぼすということです。何冊か噛み合わせに関する本を読みましたが、当然ですがすべて同じような内容でした。歯の噛み合わせを良くすれば自ずと頸部の緊張も取れやすくなり、脊柱も適切なラインを維持することになるようです。

何冊か読んだ本の中で、正井良夫著:噛み合わせの驚異(講談社2000)が一番参考になったように思います。その中でポイントになったところを抜粋して紹介したいと思いますが、興味のある方は是非著書をお読みください。

『人間のからだの重心は、重い頭部と、体幹部(胴体部)の二ヵ所にある。頭部では視床下部近くのトルコ鞍とよばれるところにあり、重心の支点は環椎(第一頸椎)にある。体幹部では第二仙骨のやや前方、脊柱が腰部で前轡するところにある。この状態で立っているときが、人間のもっとも安定した、リラックスした状態であるといわれている。

この状態で、筋肉は必要最低限の働きで重力とのバランスを保ち、二足での直立の位置から、さまざまな移動においてもからだのバランスを保つことができる。内臓の器官も、循環器の機能も、順調に働くことのできる姿勢であるとされている。』

『まず、人間がまっすぐに立っている状態では、上顎の噛み合わせの面が水平であることが基本である。このとき、下顎は適切な位置に筋肉でぶら下がって、頭部と体幹部の重心とのバランスをとっている。本来、自然な噛み合わせの位置は、上下の顎のこのような構造によって、自然に定まるようになっている、と考えられる。

下顎の位置が、頭の位置、頭の重心を決定することは、次のような実験をしてみればすぐに確かめられる。まっすぐに立った状態で口を閉じ、下顎を右か左に限界までずらしてみる。すると、下顎の動きとは反対の方向に頭が傾くことがわかる。同様にして、下顎を前方に出すと頭は後方に傾き、反対に下顎を後ろに引くと頭は前方へと傾いていく。

下顎の動きは、頭の位置をいともかんたんに左右する、ということだ。この事実に照らし合わせると、噛み合わせの位置が数ミリメートルでもずれると、重力のもとで直立歩行する人間のからだの三次元的なバランスが、たちまちくずれてしまうということがよくわかる。』

『上顎の噛み合わせの位置が、本来のバランスのとれた自然な位置より前方にずれると、下顎の噛み合わせの位置も前方にずれるため、頸椎より上の頭部の重心は、前方に移動する。すると、からだはバランスをとるために、頸椎の前方弯曲を強くして頭を直立させようとして、ますます前方弯曲が強くなる。』

『噛み合わせの位置が後方にずれると、頭の重心も後方に移動する。前方のずれの場合と同じように、頭を直立させてからだのバランスをとろうとするため、頸椎の前方弯曲が強くなる。重心が後方に移動するために、姿勢は反り返り、二足直立の姿勢がきわめて不安定になる。

つねに重力とのバランス調整をおこなっていなくてはならないため、筋肉に過剰な緊張が強いられて、身心の疲労が増し、ストレスがたまってくる。そうした疲労やストレスが、身心のさまざまな症状や病気の発生要因となる。』

『噛み合わせが左にずれると、頭の重心も左の方へ移動する。すると、頭を右に傾けて、重力とのバランスをとろうとするため、頸椎は左側弯曲を強め、左の鎖骨は上方に引っ張られる。そのため、左肩が上がり前方にねじれて、右肩は下がり後方にねじれ、手足は右が長くみえることがある。骨盤は右に上がり後方にねじれ、それにともなって背骨もねじれてくる。』

『噛み合わせが右にずれると、頭の重心も右のほうへ移動する。重力とのバランスをとろうとして頭を左に傾けるために、頸椎の右側弯曲を強め、右の鎖骨は上方に引っ張られる。すると、右肩が上がり前方にねじれて、左肩が下がり後方にねじれる。手足は左が長くみえて、骨盤は左に上がり後方にねじれ、それにともなって背骨もねじれてくる。骨盤は右に上がる場合もある。』

『この環椎歯突起関節が、下顎に異常が起こった場合、左右に動いてしまうことだ。そのため、環椎と軸椎とのあいだに圧迫が生じ、頭は、左右に傾いたり、ねじれたりする。下顎のずれは、同時に頭の位置を適正な位置からずらしてしまう。ところが、頭の位置は、頸椎と筋肉群によって支えられているため、頭の位置のずれは、頸椎を圧迫し、頭の骨をサポートしている多くの筋肉群に異常な緊張をもたらすことになる。

頭部の重量は体重70キログラムの人で約4.5キログラム。それだけの重量を細い頸椎で支えているわけであるから、頭部と頸椎の力学的なバランスがくずれれば、さまざまな症状が出てくるのは当然である。』

『噛み合わせ症候群の患者に多くみられる頸椎の症状は、およそ次のような経過をたどる。多くの初発症状は、まず首の痛みからはじまり、ついで、上肢に放散するような痛みとしびれが生じる。これらは、とくに、頸椎を前後に動かす前後屈折運動で痛みが強くなったり、弱くなったりする。

また、頭頂部で両手を組んで、下に垂直に圧迫すると、痛みが強くなることが多い。さらに進行すると、手指の感覚が鈍くなり、箸が使いにくくなったり、ポケットのなかのものが感覚で識別できなくなったりするようになることもある。』

『噛み合わせにゆがみがあるということは、噛み合わせが前後左右にずれているということである。左右どちらかにずれると、からだのバランスをとるために筋肉が無意識に働いて反対側に体重が移動し、姿勢がゆがむことになる。ポイントは、人間のからだが重力とのバランスをはかるために、自然とゆがんだ姿勢をとってしまうようになるということだ。』

『人間のからだの各部分には、それぞれの重心がある。その重心を結ぶ線が、総合重力線である。この総合重力線をくるわせると、運動能力が低下し、寝違いなどが起こりやすく、からだからだが重く感じられるようになったりする。

側面からこの総合重力線をみると、頸椎三番から七番を通り、胸椎の一二番から、腰椎の四番を経て、足の躁から7センチメートル前方を通っている。この総合重力線の通過地点に、いかにおのおのの重心を置くか、ということが身心のバランスにおいていちばん重要なことである。

立ったときにいちばん安定する姿勢は、つねに動かすことのできる、関節と関節に挟まれた部分の重心が垂直線上にならぶことにある。からだを横から見たときに、総合重力線上にそれぞれの関節軸が並んでいないと、からだを動かすときによぶんな力が必要となり、エネルギーの消耗が多くなって、からだが疲れやすくなり、精神的にも不安定になる。ねこ背や前傾、後傾の姿勢は、からだとこころに無理を生じさせるということだ。

したがって、立っているときに無理なく安定した姿勢が、正しい姿勢であり、同時に美しい姿勢である、ということができる。』

『バランスのとれたよい姿勢を保つためには、皮膚、筋肉からのインパルス(刺激)が、運動神経にきちんと伝えられることが重要だ。このインパルスは、運動神経に対して、あるときは興奮的に、あるときは促進的に、またあるときは調節的に働きかけ、それによって私たちは、あまり意識しなくても安定した姿勢を保つことができる。

もしも、病気やケガでこの運動神経が破壊されると、その神経支配を受けている筋肉は、まったく動かなくなってしまう。

反射的な筋肉の緊張は、筋肉のなかに埋もれている「筋紡錘」という感覚器によって発現される。この感覚器は、感覚神経の末端に複雑にからみついて、筋肉が引き伸ばされたり、収縮したりすると、それを感知してインパルスを脳に送り込み、脳はその情報に基づいて姿勢をコントロールし、身心のバランスをとっているのである。』

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