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学生トレーナーの集い|ニュースレターNO.043

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学生トレーナー
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3月7日と8日に、大阪体育大学で「第6回学生トレーナーの集い」が開催されました。自分の母校でもあり、17~18年前に学生のトレーナー活動を立ち上げたこともあり、特別講演の形で「わが国におけるアスレティックトレーナーの歴史」について話しをしました。

トレーナーの集いには、全国から230名あまりの学生トレーナーが集まり、2日間にわたって講演を聴いたり、グループディスカッションとそのまとめの発表、そしてポスター発表などが熱心に行われました。その集いの中で「トレーナー活動」についていろいろ思うことがありましたので、今回はそのあたりのことについて書きたいと思います。

まず学生たちが「トレーナー」という職種に強い憧れを持っていることは十分すぎるほど感じ取れたわけですが、同時に非常に危険な状況でもあると思いました。それは、トレーナーと言うものを本質的なところで理解できていないからです。

学生たちの話を聞いていますと、まるで専門家になっているように思って、「選手を強くしたい」、「私が怪我を治してあげるんだ」、また「私がチームを強くした」、というような思いを強く持っているように感じられました。このことは非常に危険です。

特にほとんどの大学が学生トレーナーたちの自主運営・活動であり、自分たちの判断で行動することがほとんどのようです。基本的に学生トレーナーは単なる学生に過ぎすぎず、勉強している立場であるという認識が薄いように思いました。

そして、トレーナーそのものの職業が選手の裏方さんであること、目立つ立場にないことも理解できていないように思われました。トレーナーが選手を育てるのではなく、選手を育てるのはコーチ・指導者であり、それを裏からサポートする役割がトレーナーなのです。トレーナーとトレーニングコーチが一緒になってしまっているように感じました。

学生トレーナーまた医療資格をもたないものは、医療行為、治療行為は当然できません、許されることではありません。私は大学に指導者がいなければ個人的にドクターとのつながりを持ちなさいとアドバイスしました。

これは難しいと思われがちですが、スポーツドクターがどこにおられるか、雑誌を見ればすぐにわかります。ですから選手に問題があれば、また何か問題を疑えばそのドクターのところに連れて行けばよいし、いつも同じドクターを尋ねればそこでいろんな話が聞けますし、そこから学べることも多いはずです。

そうすれば必然的にそのドクターとの関係が生まれるはずです。

トレーナー活動をするには、ドクターの存在は不可欠です。ドクターのアドバイスをもらっても、医療資格のないトレーナーにはリハビリテーションなどの指導をすることができません。そうすると何もできなくなりますから、リハビリテーションということに関しては、トレーニングを指導するということで置き換えることができるはずです。

ROMの制限、筋力の低下に関しては、柔軟性の改善や筋力強化ということになるはずですし、ほとんどすべて置き換えることができるはずです。

私も含め、医療資格のないものは行動に十分注意する必要があります。学生の間、また無資格であれば、トレーニングと言うものをしっかり勉強して、実践力を身につけることです。リハビリテーションエクササイズはトレーニングに置き換わるのです。非常に低いレベルから非常に高いレベルまで、指導できる能力を身につけることです。

トレーナーの基本は、怪我をしたとき、また何らかの異常が起こったときにいかに適切な処置をするか、そして適切な処置を施して直ぐに専門家のもとに連れて行くということにあるはずです。

そこには、外傷・障害に対する最初の診断ということがあるわけですが、当然診断行為はできませんので、どんな問題が考えられるか疑いを持って適切な処置をすることになります。その疑いが持てるだけの外傷・障害に関する知識は必要です。

そのために、特に必要になるのが人命に関わる緊急処置としてCPRや救急法です。CPRや救急法は、資格制度がありますので、学生トレーナーや無資格のトレーナーで活動している人は必ずその資格を保持されるべきでしょう。

現場でトレーナーとして活動する上で、なくてはならない資格といえるものです。それはトレーナーは常に最悪の状況を考えて行動・対処できなければいけないからです。

このことは、トレーナー活動をする上で最初に取り組むべき問題であると思います。もし無資格で、単にトレーナーと名乗っているだけで活動しているのであれば、実際に緊急の場面に遭遇したときには何も手を出すことができませんし、もし最悪の事態が起これば・・・・。それは想像できるはずです。

ですから、現在トレーナーを目指しているのであれば、CPRや救急法の資格をとられることをお勧めします。そこには、緊急処置、応急処置、スプリントの当て方や固定法、包帯法、テーピング、選手の輸送などが含まれますので、それが適切にできるだけでトレーナーの80%以上の仕事はできていることになるのです。

後の重要な仕事として、リハビリテーションプログラムの作成と指導がありますが、これに関しては日本では、理学療法士などの資格が必要です。当然医療行為にあたりますので、無資格者はそれが許されません。

そこで先にも書きましたが、トレーニングの知識と実践力が必要になるのです。リハビリテーションは入院中は当然病院でやるわけですが、そうでない場合には、ドクターや理学療法士などの指示のもとにそれをどこかで実施することになるはずです。

それをサポートすることで学ぶことができますし、逆にこのようなプログラムをこのような計画でするのはどうでしょうか、とドクターや理学療法士に問い掛けることもできるはずです。問題は責任の所在を明確にしておくことです。

トレーニングと言うものは非常に領域の広いものなので、その中に含まれている身体機能の要素をいかに改善するかと言うことについて、理論面と実践面の勉強が大変重要ですし、それらのことすべてがアスリートのリハビリテーションに関わることなのです。

身体的、精神的問題も含め、栄養の問題も出てきます。また、休息の問題も当然出てきます。特に、わが国においては医療資格制度がありますので、このことに対する対応をきちっとしておく必要があります。

特に学生の段階では、自分たちは素人であるという認識と、ほとんど何もできない状況であり、専門家の手伝いをしながら、教員などの指導者からの指導を受けながら学ぶ立場にあるということを認識してほしいと思います。

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