コーディネーションについて|ニュースレターNO.059

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コーディネーション

コーディネーションについては、以前少し書いた事があると思っていたので、特に気にもとめていなかったのですが、全体的に面白い内容であったので、そのことに関連して書いてみようと思います。全部で18ページにわたる座談会の内容でしたが、改めて確認できたポイントもありました。

一番印象に残ったことは、確実にスキルというか新しい動作を覚えて習得させるところまでやる必要はないということと、特にレベルが高くなり、技術が完成されたと思われる段階でも、再度新しい動きを取り入れるということでした。まさにコンピューターの技術革新そのもののようです。

現在の最高レベルの技術を獲得しても、それは長く維持することはできないということです。天才イチローが毎年自分のバッティングスタイルを変化させることと同じですね。常に自分の殻を破る姿勢が必要だということです。

また、最初の段階でいろんな動作を経験させておくことが、将来の技術の習得に役立つということも大事なことです。それは満足にできるものである必要はなく、あくまで経験・体験・新しい刺激をインプットするということです。そういえば、何年か前にドイツに行ったとき、ハードルの練習を思い出しました。

ジュニアで世界レベルの女子選手でしたが、ハードルの練習で、腰の後ろに手を組んで跳んだり、頭の後ろに両手を組んで跳んだり、ハードルを倒して跳んだりと難しい動作ばかりやらせていたことを思い出しました。

そのときは、単なる刺激だけなのかと思っていましたが、そういえばコーチは何もアドバイスをすることもなく、いくつものパターンをただやらせていた状況でした。

我々はどうしても「ここまでやれるように」という気持ちで教えてしまい、それができないとトコトン教えてしまう嫌いがあります。技術の習得というか、必要動作の習得のためにどのような動きを身に付けておくというか、経験させておくべきか、ということになるのでしょう。

また指導のなかで、たとえば腕の動きを変えたいのだが、いくら言っても上手く出來ない場合があります。そんなとき、脚や体幹の動きを変えるとうまく目的の動作ができたりします。ドイツでは、メルクマールと呼ばれる動作の見方というものがあります。

すなわち、その動きのどこに問題があって、その問題を解決するには、どこの動きをどのように変えればよいのかという謎解きをするようなものです。

私は動きの問題点についてチェックするとき、選手の動作の流れを見ます。スムースに動いているかどうかということです。その動作でどこかに引っかかりやタイミングのズレなどを感じれば、必ず選手も自分自身スムーズに動いていないし、けっして満足した動きには感じていないはずです。

こちらが感じた動きと選手が感じている動きとが一致すれば、その修正も上手くいきますが、選手がスムーズでないと感じているのに、こちらが問題ないと思ったり、こちらはおかしいと思っているのに、選手は何も感じていないのであれば、当然問題の解決もできません。

この点は、お互いの信頼度ということではありません。こちらの見る目が問題です。

動きをよくみていれば、高速フィルムでみるよりぎこちなさは明らかです。考えればわかることですが、高速にすることは逆にスムーズさを判断できなくしてしまいます。

ここでは、コーチの確かな目と実際の競技スピードで見分けなければいけません。そんな速い動作は見ていてもわからないといわれるかもしれませんが、そのためにビデオを取ってスロー再生しても余計わかるはずはありません。

人間の目はある面で科学の目をもっているのです。高速動作をスローで見て残す記憶装置も備えているのです。それができるようになるのもトレーニングするしかありません。経験を積みかさね、毎日毎日選手の動きをよく見ることです。そうすれば、本当に選手がバランスよく動いているのか、傾いて走っているのか、なんてすぐにわかります。

そんな選手の動きをその選手の特徴のように解説してしまう指導者だけにはならないようにしなければいけません。そのようなアンバランスや傾きは必ず障害につながります。転ばぬ先の杖です。

もっと眼を凝らしてみていると足の接地時間の違いも明確に見えてきます。そういう目をもてるようになれば、まず障害を未然に防ぐことができるようになりますし、動作の修正も簡単にできるようになるものです。

コーディネーション能力はの開発は、まさに人間の五感を鋭く敏感にすることだと思います。指導書にとっても同様で、その五感を鍛練することでより適切なアドバイスができるようになると思います。

最後に、コオーディネーション能力を向上させるための10の原則というものが紹介されていましたので、参考にしてください。

  1. 方法は主として、スポーツ有用のトレーニングである。従って、その手段は主として、身体エクササイズである。
  2. 身体エクササイズに応用実施される運動技能は、技術的に正しく習得ずみであり、技術的に正しく実施されなければならない。
  3. 解析器(感覚器官)の機能性を改善するような付加的身体エクササイズが可能かつ原則となる。
  4. 実施される身体エクササイズは、コオーディネーション能力が優勢となる内容であること。
  5. 比較的数多くの身体エクササイズを短時間でバリエーション豊かに実施すること。
  6. コオーディネーション度の軽いエグササイズから難しいエクササイズにチェンジすること。
  7. トレーニングの最大効果は、コオーディネーション難度をエクササイズごとに徐々に高めることで達成される。
  8. コオーディネーション能力のトレーニングは、全体の中で自立した一部分として、あるいは個別のトレーニングメニューとして設定されなければならない。継続時間は30分から45分を超えてはならない。また、次のコオーディネーショントレーニングまでの日程を長くあけてはならない。
  9. コオーディネーショントレーニングは、心身ともにフレッシュな状態で実施すると最も効果が大きい。従って、過度な心身ストレスの状態で行わないほうが望ましい。
  10. スポーツ種目専門のコオーディネーショントレーニングは、関連する行為調節プロセスの向上に適合し、客観的・外的な行為環境が考慮されたときに、効果が上がる。

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