2002年を振り返って|ニュースレターNO.061

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世界大会やオリンピックが開催されるたびに、世界で活躍できる選手を育てるにはどうすればよいか、いろんな考え方を話してきました。

しかし、結局は体力的な差に落ち着いているように思います。基礎体力の上に技術が成り立つし、技術のレベルアップは基礎体力のレベルアップによるものであるということをますます強く感じています。

その基礎体力とは何か、その理解が十分なされていないように思います。むしろ基礎体力=筋力づくり・ウエイトトレーニングと考えられていることのほうが多いかもしれません。

それだけウエイトトレーニングが普及し、アスリートに欠かせないものになってきたことは喜ぶべきことだと思いますが、筋力アップ・筋肥大=パフォーマンスの向上という理解もなされてしまうことには注意が必要です。

普通に考えればわかることですが、筋力は基礎体力の1つの要素でしかなく、コンディショニングの1つの要素でしかないのです。問題はコンディショニングであり、すべての体力要素をバランスよく高いレベルに引き上げる必要のあることは誰しも理解しているはずなのですが、どこかに勘違いがあるようです。

よく聞かれる質問ですが、「何をすれば」「どんなことをすれば」強くなりますか?
この質問に答えることが一番むつかしいし、簡単に答えられないのが正解ではないでしょうか。問題は、目的です。その選手・チームをどうしたいのか、何に問題があるのか、その問題を解決するには何をどのようにすればよいのか考える必要があります。

そこからスタートすべきです。要するに、現状の分析です。それによってチームや個人を十分把握する必要があります。その際に、他人や多のチームと比較する必要はないわけです。

そこに必要な知識は、その競技において必要な身体能力・体力要素は何かと言うことです。また、競技の特性もさることながら、競技に必要な動作・動きを知らなければいけません。

そのような情報が入れば、後は問題解決の手順に則り、プログラムを作成し、確実に実施していくことです。そのベースになるのは、やはり基礎体力の見直しになるように思います。

当然、そのチームや個人のおかれた状況によって代わってきますが、基本的にはそのように考えるべきではないでしょうか。また次のレベルに進める場合にも、それは専門的なトレーニングよりも基礎的な体力レベルを上げることのほうが重要になります。

この点が日本において理解されていない部分であり、結局このことが短期間に急激なレベルアップを見せるけれど、その後2~3年で限界を迎えてしまっている大きな要因になっているのです。

「じっくり育てる」という考え方にも問題はあります。確かに計画的にやっているように思うのですが、何を基準としてじっくりなのかよくわかりません。その例が、オリンピックの女子マラソンの代表選手になった市橋選手が25歳になる前にバーンアウトを起こしています。

中学から個人的にいわゆる育成された選手ですが、やはり失敗の原因はマラソンです。マラソンの練習を早く始めすぎなのです。彼女に限らずこれまでにも多くの有望な選手が22~23歳頃に急激に頭角をあらわし、その2~3年後に名前が消えていった選手がどれほどいるでしょうか。

なぜこんなことがわからないのか、選手がかわいそうです。早くても20代後半から取り組めば肉体的にも精神的にも大人に成長し、自分をコントロールすることができるのですが、そのことが指導者には理解できないようです。本当に悲しい現状です。

高校駅伝を見るたびに、「ここで活躍している選手は後何年持つだろうか」と思うばかりです。それもこれも長期計画のないトレーニングをしているからだと思います。

他の種目や競技においても同様の状況です。指導者はもっと基礎体力について理解を深める必要がありますし、技術についてもこれまで何度となく書きましたが、テクニックというよりも「動き」、「動作」としてとらえ、いかに効率のよい動き・スムーズな動き・自然な動きをさせるか・できているかということを考える必要があります。

今度縁があって、また陸上選手を指導することになりました。先を見つめながら現状の課題を1つずつクリアーしていくことを目標にスタートしたところです。すべてがうまくいくこともありません。

指導の過程にはいろんな問題が出てくるのは当然ですが、限界が早く見えることもあります。アップ・ダウンの波に乗りながら、高いレベルにもっていければと思いますが、それには選手のアスリートとしての、またトップアスリートになるという自覚が必要です。

その自覚があれば、限界も近寄ってはこないでしょう。何よりも大事なことは、指導者と選手の信頼関係であり、どんな目的のために、何をどのレベルまで引き上げなければならないのか選手自身が自覚し、指導者とともにそれをクリアーできるかということです。

そこにはこの指導者の指導を受けたいという強い気持ちが必要です。それがなければ信頼関係も生まれません。生活のすべてを練習・トレーニングに打ち込める環境ができれば最高ですが、今の社会情勢ではむつかしい話です。しかし、そう思う気持ちがあれば必ず目標は達成できるはずです。

それから、先日面白い本を見つけました。特に野球関係の方々には非常に参考になる本です。タイトルは、「ジャイアンツ塾②」(ベースボール・マガジン社刊)で、球団が出しています。この②は打者扁で、打撃に関するQ&Aの形式で書かれています。

この本をどう読み、どのように理解するかが問題です。なぜ私が参考になるといったのか、ということについては、次ぎの機会に話したいと思います。

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