再び呼吸について|ニュースレターNO.123

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前回のニュースレターのスペシャルで、うれしかったことについて書きましたが、多くの方々からぜひ一度平成スポーツトレーナー専門学校に伺いたいというメールをいただきました。私を始め、教員もお待ちしておりますので、どうぞ気楽にお出かけください。実際に現場を見ていただくことが何より私が目指す学校を御理解いただけるように思います。

そして、いろんな質問を御持ちいただいて、ディスカッションできればうれしく思います。

さて今回は、呼吸のことについて書きたいと思います。以前、一度文献を紹介した事がありますが(No.112)、今回はまた違った視点から見てみたいと思います。なぜ、呼吸について取り上げたかといいますと、モスクワに行ったとき、通訳の佐藤さんとの話の中で出てきたからです。

佐藤さんは、ロシアの器械体操の取材をした事があり、そのときに各動作の中で息を吐くタイミングがあるというような話からです。どこで息を止めるのか、吐くのかといったことはパフォーマンスに大きく影響することは感覚的にわかっているのですが、そのときの話では、コーチが細かく息を吐くタイミングや力の入れるタイミングを教えるというような話でした。

それで、帰国してから具体的なことがかかれたものがないか調べたのですが、競技動作との関係について書かれたものはなく、呼吸に関する概念的なものが見つかっただけでした。しかし、それを読んでみると、そこから実際のパフォーマンスへの応用が利かせられるように思いました。

力を入れるときに、息をとめるのか、吐くのか、どちらがベストであるのか難しいところです。また、あるところには、特に腹式呼吸の効果として、息を吸うこと(吸気)によって下肢のリンパと血液を吸い上げ、息を吐くこと(呼気)によってそのリンパと血液を押し上げ、鎖骨下から静脈に戻す作用があるとも書かれていました。

力の出し入れのタイミングだけでなく、単純な呼吸そのものにも大きな作用があるということから、もう一度呼吸というものを見直してみると面白いと思います。詳細については、下記の2つのホームページを参照してください。

1.http://homepage2.nifty.com/ToDo/cate1/suuiki1.htm
2.http://www.enjoy.ne.jp/~okamoto.y/hitowa_rinpanoumio.html

『呼吸に関わる筋肉である呼吸筋は、実は不思議な筋肉なのである。筋肉には中枢神経に支配されて意識的に動かせる随意筋と、自律神経の支配下にあって自分の意思でコントロールすることのできない不随意筋とがある。歩行における足の動きや物をつかんだりする手の動きは、もちろん随意筋によって行われている。一方、内臓などは睡眠中にも動き続けていなければならないため、不随意筋によってコンスタントに働いている。

ところが呼吸筋は、手足と同様の随意筋である横紋筋でできているのだ。だから意識的に深呼吸をしたり、ため息をついたりすることも可能になるわけである。だが、もしも呼吸筋が単純な随意筋として中枢神経の支配を受けるだけのものだとしたら、我々は睡眠中に呼吸することを忘れてしまう。

大変なことになる。 そこで呼吸筋は他の横紋筋と異なり、不随意筋と同様に自律神経の支配を受けることで睡眠中にもコンスタントな呼吸を行うことができるようになっているのだ。つまり呼吸筋は、無意識に呼吸を続けることもでき、一方で意識的に止めることもできる、筋肉の中でも特異な存在といえるものなのである。

先に、息を止めることで筋収縮により大きな瞬発力が生まれると記した。そのことについて、少し考えてみよう。 一般的に、随意筋には生理的限界と心理的限界がある。心理的限界とは精一杯努力して発揮した最大筋力のことだ。

これに対して生理的最大筋力とは筋肉本来の弾性限界いっぱいまでの能力のことだ。 ヒトは通常、生理的限界のおよそ4分の3程度の心理的限界しかもてないといわれる。それは、過大な力が働くことによって筋裂断などが起きないようにするための身体的抑制機能なのだろう。

ところが息を止めることによって、この心理的限界が破られる。息を止めたときに脳の神経系が興奮して活発化することで筋肉は自律神経系の影響を受けるようになる。 自律神経とは本来、意思とは無関係に生体機能をつかさどる神経である。

この自律神経に影響を与えるような高揚感が働くことで、意思による心理的限界の最大筋力を超えて、無意識的な生理的限界に近づくことになるのだ。このことは、いわゆる「火事場の馬鹿力」を思い起こしてもらうと分かりやすいかもしれない。

呼吸筋の随意的な動きによって息を止めることにより、意識的に動かす随意筋のひとつである骨格筋に無意識的な作用を生じさせる結果をもたらし、結果、思わぬパワーを筋肉に与えることになる。こうした筋肉の相関から見ていくと、呼吸とはなんとも不思議な身体の働きであることかと思わされる。』

『呼吸という言葉は、タイミングという意味にも用いられる。相撲の立会いで呼吸が合わなければ仕切りなおしになるが、これは両者が立つタイミングが合っていないからだ。しかしこの場合の呼吸=タイミングという使い方は、一般に「呼吸が合わない」などと使われるような象徴的意味合いではなく、ほんとうに吐く息と吸う息の呼吸が合っていない状態をさしている。

相撲の立会いでは、息を吐いて次に吸う瞬間が一致したときが立会いの成立であるといわれる。この呼吸の変わり目で一瞬息が止められることもある。その効果は先に示したとおりだ。息を止めることによって立会いの瞬発力を高めようとするのだ。 また柔道においても技を仕掛けようとする直前は、すべて息を吐く状態で行われるという。息を吐き出しながら、技を掛ける瞬間に息を止めて最大パワーを引き出す。

そして技を仕掛けた後の動作の中では思い切り息を吸うものなのだという。このように見てくると瞬発力型のスポーツにおいて、吐く息がいかに重要な役割を果たしているかがよくわかってくる。 吐く息の重要さという点では太極拳においても同様であるが、格闘技というより健身術としての側面が強い現在の太極拳では、呼吸の意味が多少異なる。

格闘技が瞬発的な力を発揮する間合いにおいて吐く息の重要性を用いているのに対し、太極拳では、吐く息の重要性はむしろリラックスさせることに求められるといえる。 ・・・

その呼吸法の基本は腹式呼吸である。腹式呼吸法とは、横隔膜を十分に押し上げ、臍下丹田(せいかたんでん)に意識を集中しながら行う呼吸法のことで、これによって、吐く息と吸う息のリズムを整え、深い呼吸で呼吸数を通常の3分の1程度にまで減らす呼吸法が健身術には重要なものだとされている。

大きな呼吸は酸素摂取量を効率的に増大させ、より多く体内に取り入れることができる結果となる。 ところで、呼吸は肺の中における酸素と炭酸ガスの交換はもちろんだが、一方、身体の末梢部において毛細血管の中でもこの交換が行われる。このとき血液中に酸素や炭酸ガスが溶け込みまた放出される力は拡散と呼ばれる。

ところが血液中への拡散力において炭酸ガスは酸素の15倍という強さをもっている。 とすれば、息を吐くことによって、血液中への吸収や放出にすぐれている炭酸ガスの排出を行うことの方が呼吸機能を効率的に働かせる結果をもたらすことになる。

このあたりが吐く息の方が吸う息よりも重要だというひとつの根拠である。こうした呼吸の機能をさらに高めるのが、健身術の腹式呼吸でありこの呼吸法からリラクゼーションが生まれてくるのだ。』

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