JATIについて|ニュースレターNO.149

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本格的な夏に入りました。大阪では連日35度以上を記録しています。大雨の後、猛暑とはつらいものがありますね。

さて、先日5日に、日本トレーニング指導者協会(JATI)近畿支部第1回セミナーで、「日本におけるトレーニング指導と指導者のあり方」という演題で講演しました。実は、JATIの組織から役員として参与の依頼を受けたからです。この組織の存在を知られない方が多いと思いますので、今回はこの組織について紹介したいと思います。

JATIとは、Japan Association of Training Instructors(http://www.jati.jp/)の略で、「日本トレーニング指導者協会」といい、今年の4月に設立されました。現在では、NPO法人の認可を受けています。この組織の設立には、いろいろなバックグランドがあり、私自身その設立趣旨に賛同したので、参与を引き受けることにしました。その発足の経緯と設立趣旨は、次のようなものです。

『全国のトレーニング指導の現場で、最善の問題解決を目指して日々模索しているストレングス&コンディショニングコーチを始めとしたトレーニング指導者達がいます。自らの知識・技能を存分に発揮することで社会に貢献し、専門職として広く社会的に認知され、高く評価されることを目指しています。

そのような人たちが、常に研鑽を積み、専門職としての知識と技能を高めるべく、お互いに交流を拡げ、情報交換や議論を深める場を作りたいという機運が高まり、この会の発足に至りました。』

『(前略)・・・本法人は、主としてスポーツの競技力向上や、健康・体力増進を目的とした体力トレーニングの実践及び指導に関わる人を対象として、効果的な活動を推進するために必要な理論及び実践に関する普及・啓発や研究、指導者の養成及び研修等に関する事業を行い、我が国のスポーツ振興や国民の健康・体力増進、トレーニング指導者の職域や雇用機会の拡大及び社会的地位の向上に寄与することを目的として設立します。』

この組織を立ち上げられた方たちは、全員NSCAジャパンで支部の代表をされていた方々です。NSCAジャパンの支部組織が解散を余儀なくされたことと、もっと現場で役立つ情報交換がしたい、また指導レベルを上げたいという強い思いをもたれての会の発足であったようです。

現場で役立つ情報、テクニックの習得は、トレーニングの指導で生計を立てていこうとするものにとっては何より大切なことです。NSCAジャパンは、これに答えることができなかったようです。私もNSCAジャパンの立ち上げに協力し、長く理事を務めましたが、設立当初の私の思いとは違う方向へ進んでいるように思います。

現在では、資格認定のための活動が中心になってしまっていたり、学術団体に近づけようとしている気がします。もっと情報提供と実践テクニックを学べる組織になればと思う次第です。

JATIの思いは、NSCAジャパン設立当時の私の思いそのものでした。一つの教科書を押し付けるような、またそれだけがバイブルと思い込むことは、考え方が直線的になりやすく、応用ということがまったく効かない頭になる危険が大です。頭を柔軟にし、いろんな情報を聞き入れ、いろんなテクニックをトライする姿勢が必要に思います。

JATIの参与の就任を機に、会員へのメッセージを依頼され、下記のようなメッセージを送りました。そこで、今回のニュースレターでは、そのメッセージに加筆し、これからトレーニング指導者を目指す方々への期待のメッセージにしたいと思います。

『1980年代はフィットネスの時代、1990年代は筋力トレーニングの時代といわれます。1991年にはNSCAJapanができ、80年代に主流となっていたマシントレーニングからフリーウエイトが見直され、パワークリーンやパワースナッチなどのクイックリフトが重視される傾向が現れてきました。

そして、ストレングスとコンディショニングということばが普及するとともに、パーソナルトレーナーという名称も生まれました。

これと同時に、資格の時代になったことからCSCSやCPTなどの専門家という資格が与えられました。しかし、知識だけで実践のできないペーパードライバーや応用のきかない頭の硬い専門家を自称する者が増えていることは、事実です。資格や知識だけで、適切な指導ができるというものではありません。

よく見られる教科書を丸写しした指導では、一時的な効果は見られてもその後の改善は期待できません。そのことが自覚できていない専門家を自負する人たちがどれほど多いことでしょう。教科書はあくまで基礎を学ぶものであり、実際の指導においてはその基礎からの応用でなければなりません。

トレーニングの指導でお金がもらえ、生活していけるなんてことは、1970年代には考えられなかったことですが、今ではその道のプロとして生活している人たちが大勢います。しかし、その実態はよくわかりません。有名人についていれば、優秀な指導者と見られてしまう傾向はありますが・・・。指導の効果は、短期間ではなく、長期にわたって評価されなければなりません。またそうでなければ、真のトレーニング効果を評価することはできません。

知識と経験が組み合わされて、初めて効果が期待できるものであり、それがプロとして活動できる絶対条件でもあります。闇雲に、「頑張れ」「もっとハードに」という指導では、精神的にも疲れてしまいます。「楽に」「スムーズに」やらせることが最大の効果を獲得できるということを理解しなければいけません。結果に嘘はありません。

よい結果であれ、悪い結果であれ、その結果になった経緯と要因があるはずです。それを絶えず振り返ることです。そして、何を修正しなければならないのか分析し、直ぐに修正を加えることです。これを繰り返すことで、結果の予測がつくようになります。

また、考え方は時代の経過とともに変わるし、古い考え方が新しいものとなって再出現します。歴史は繰り返されるというように、トレーニングの考え方も同様です。昔のトレーニングが、あるとき新しいトレーニングとして出現するのです。その例がプライオメトリックスです。古代から行われていたトレーニング方法です。

昔のトレーニングを軽視してはいけません。また、忘れ去ってはいけないのです。他人がやっていない新しいものをさがすのではなく、事の本質を深く理解した簡易で、あまり時間のかからないトレーニング方法を考え出すことです。人の物まねになってはいけません。

JATIに期待したいことは、自分の哲学を持って指導できる指導者を育ててほしいということです。頭は柔軟にし、いろんな情報を十分租借し、その本質を理解し、何かの目的のために活用できるトレーニングの指導者を育てることです。これさえすれば、というこの世にベストな方法などはないということを理解していただきたいと思います。

いろんな分野の方が集まり、互いの主張をすることなく、自分の引き出しを増やすために参考意見として聞き合える会が理想です。ある一つの考え方を押し付けるような会であっては、得るものはありません。「これは、こうしなければならない」ということではなく、「これは、このようにも、あのようにも考えられる」というように、あるアイデアを生むことのできる考え方を持ち合える会になってもらえることを願っております。

最後に、本物の指導者になるためには、本物の指導者の下で学ばなければなりません。教科書を読んで理解しても実践はできません。ここのトレーニングの本質が理解できなければなりませんが、その本質を学べるところがほとんどありません。

それから、ごまかさないこと、嘘をつかないことです。解らないときは、素直に「しらない」「解らない」というべきであり、調べて理解してから説明してあげることです。全てのことが100%分かっている人はいないわけですから。』

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