ロルフィング|ニュースレターNO.154

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先日の22日、平成スポーツトレーナー専門学校の第1回目の入試がありました。早めの入試ですが、ほぼ全員が学校説明会で私の話を聞いてくれた人たちです。また、私の知人からの紹介の人たちがほとんどです。明るくてやる気に満ちた人たちで来年も楽しみです。

現役の学生たちは、後期の授業から火曜日と木曜日の5時間目に、私の特別講習を入れたので大いに勉強意欲を駆り立てているようです。自主参加ですが、参加している学生たちは、自分の技量を上げるために真剣です。4時半から5時半の1時間ですが、その後7時ごろまで特別講習の復習をしています。頼もしい限りです。

時間割の講義だけでは、十分ではありません。時間割以外の時間にいかに多くのコトを吸収できるかが課題です。

平成スポーツトレーナー専門学校では、授業の7割以上が実践の授業になっています。その内容も他の専門学校や当然大学などでは習得できないテクニックを教えていますので、学生たちはその技術の習得に必死になっています。2年間の中で、どれだけ技術を習得できるか、そのことが将来の糧になるのは当然です。

学生たちは、授業開始前の早朝の勉強会、授業終了後の夜の勉強会、そして、特別講習と現場での実戦経験と遊ぶひまはありません。現場の経験では、全てが任されます。

他の学校のように誰かについて補助的にやるようなことはありません。平成スポーツトレーナー専門学校の学生ということで、信頼があるために現場が任されるのです。だから、2年で本物のスポーツトレーナーを目指すことができるのです。本物を求める人たちがおられたら、ぜひお越しください。

さて、今回はロルフィングについて紹介したいと思います。ロルフィングは、全身の緊張を緩め、体のバランスをとる手技ですが、比較的簡単に行なうことができます。手技は簡単なのですが、手掌の感覚を高めないと大きな成果も得られません。そんな手技とともに、人間の体の不思議さに触れてほしいと思います。

「月刊秘伝」2005年7月号の中で、ロルファーの藤本氏と能役者でロルファーである安田氏との対談が掲載されていました。その一部をご紹介します。この対談を読むだけで、身体を緩めるためのヒントが得られます。私もヒントを得て、テクニックのバリエーションを増やすことができました。

ロルフィングは、筋膜リリースですので、テクニックを習得したい方は、スペシャル講座のリコンディショニングⅠを受講されれば、筋膜リリース以外にも他では教われないテクニックを習得できると思います。

『- お二人はロルファーとして人の施術をなさる立場ですが、ご自身に対してなさったりしますか。

安田:首なんかはよくやりますよ。

藤本:私も結構自分でやりますね。

- 私はちょっと施術していただいた事があるだけなんですが、それでもその効果を実感すると、自分でもやってみたくなるんです。でも、ロルフィングで行われている手技は独特ですよね。いわゆるマッサージのように揉んだりするものでもないし。素人でも真似できるものなのでしょうか。

藤本:もちろん完璧には無理でしょうけど、手技の基本コンセプトを理解すれば、自己調整に応用できる部分はあると思います。ロルフィングの手技で行っているのはゆっくりとした持続的な“圧刺激”なのです。

- すると筋肉が弛むと。

藤本:正確には筋膜ですね。筋線維を覆う結合組織です。これの癒着をとるのがロルフィングの目的の一つです。適切な強度の持続的圧刺激を加えてやると、大きく二つの要因から筋膜は弛みます。一つは物理的要因で、降下したゲル状組織が圧刺激によって本来の流動性、液体的性質を取り戻す、というものです。

- なるほど。

藤本:私が今研究しているのがもう一つの方、神経的要因です。筋収縮というのは、α運動神経を介した命令系によって起こるんですが、それとは別にγ運動神経系というのがあるんです。

- 何だか難しくなってきましたね。

藤本:簡単に言えば、αは筋肉自体のコントロール、γは筋肉のセンサーの感度を調節する命令系統です。
- そのγ系を調整するのが、持続的“圧刺激”なんですね。

藤本:そうです。γ自体は運動神経で主に筋紡錘をセンサーとしているのですが、実は心拍や血圧を司っている自律神経系からも影響を受けているんです。ゆっくりとした圧刺激が自律神経系に影響を与え、中枢神経全体を弛めるようなはたらきが起こって、その結果、不要な筋肉緊張を解放することが可能になるんです。

- 弛めるためには神経の事まで考えなければならないのですね。
安田:基本的にそれを改善しなかったら、さんざんやってきたストレッチが無駄だった、という可能性もありますね。すごく無駄な事を一所懸命やっている可能性がある。

藤本:弛めたい箇所に直接個々にアプローチするばかりじゃないんです。重要なのは神経系自体を弛める事なんです。前屈してハムストリングを伸ばそうとした時に、ある程度までいったらピーンと張ってしまってそれ以上伸ばそうとしても、逆効果だったりする事ってありますよね。それは伸張反射っていう神経系の反射が起こるからなんです。その反射を抑制するにはどうすればよいかが問題なのですが、例えば次のような方法が有効です。

ゆっくりと前屈をして筋肉が張りそうになったところで、指をゆっくり動かすんです。

そうすると、「ゆっくり動かす」という情報が脳にいく事によって、神経系全体が弛んで、結果としてハムストリングも弛むんです。

- 指を動かしてハムストリングが弛むとは面白いですね。

藤本:過剰な伸張反射を抑制するには神経系全体を弛めるという方法が効果的です。神経系全体へ働きかけるので、弛めようとしている部位(この場合は、ハムストリングス)そのものを動かす必要はないんです。むしろ既に硬縮しつつある部位を動かそうとすると、かえって緊張が高まって逆効果だったりするんです。

- だから“指”なんですか。普通は固まっている所を揉んだり叩いたりしてしまいますが。開脚で内腿の筋肉を弛めたい時に、こぶしでトントンと叩いたりしますが、あれは逆効果なんですか?

藤本:普段意識されにくい内転筋を活性化させるという意味であれば、あれで効果があると思います。ただ神経系全体を弛めるには、例えば足首を軽く握って“圧刺激”を加えるというような方法が効果的だと思います。足首を握るのが難しければもう片方の腕を握るというやり方でもいいかもしれません。

- しかし「γ運動神経系を弛める」といってもなかなか実感しにくいですね。“圧刺激”の作用プロセスもイメージするのが難しいですし。ただ触ればいいというものではないのでしょう。

藤本:ロルフィングではそういう触り方を「ガンマ・タッチ」って言ったりするんですよ。勿論、厳密には「γ運動神経系」に限定して働きかけるなんてことはできないんですが、大意としてはそういったγ神経系に作用させるような触り方ですね。ガンマ・タッチならば相手が弛みます。

それは、筋肉自体にはたらきかけるのでなく、センシティビティを引き出すような触り方なんです。どう触ればそれができるかというとなかなか難しいんですけど、いくつかコツをあげると、他人を触っていると同時に感覚としては「触られている」感じを持つという事、あるいは相手の行きたい方向を探るとか、相手を感じるっていう事ですね。あと、「相手のコア(核・芯)を感じる」という事が、相手のセンサーを引き出す意味では重要ですね。

安田:なんだか逆のようで面白いですよね。触っているようで触られている、っていうのはちょっと聞くとsuperficial(表面的)ですけど、それでいてかつ“コア”ですからね。

藤本:それが実は一致してるんですよね。どちらから入っても別にいいと思うんですけど、でも本当に相手のコアに行こうとすると、自分が相手に触られていないといけないんです。ちょっと観念的になってきましたね(笑)。どちらかに偏ってしまいがちなんですよ。自分が受け身的になってしまうか、あるいは相手に入り込んでしまうか。

相手を感じつつ表面でなくコアに届こうとするタッチをする事によって、ちょうどいい所に、両方が同時に達成される所があるんです、それがガンマ・タッチなんです。

- ちょっと合気系武術にも通じるような・・・。

藤本:そうかもしれませんね。力業でもないのに抵抗できず投げられてしまうのはそういう要素なのかもしれません。』

『- それにしても人体トータルとしての神経系を弛める事で各部が弛むとは知りませんでした。問題はハムストリングとか内転筋といった個々の箇所だけにある訳じゃないんですね。

藤本:前屈をした時、腿裏が張る人もいれば、ふくらはぎが張る人、腰の裏が張る人、と実はさまざまなんです。これは単に「元々固い筋肉が張っている」という訳ではなく、コーディネーション(身体の繋がり)が欠落しているから、動作をした時にある特定部位への負担が過大になって起こる事なんです。

足裏~ふくらはぎ~腿裏~胴体までの筋肉が繋がったかたちで機能していれば全体の筋緊張のバランスがとれるんですけど、バラバラであればすぐに部分的な所でブロック(限界)がきてしまうんです。

安田:ロルフィングでは最後に「繋げる」セッションを行いますよね。

藤本:そうですね。たとえばよく知られているエクササイズで、足の裏でボールを転がしてやるものがあるんですが、これをやるだけで前屈がより曲がるようになります。これはコーディネーションが形成されるからなんです。

- なぜ、そのエクササイズで繋がるんですか?

藤本:普段埋没して固くなってしまっている足底部の筋肉が弛み、弛みすぎていたものは逆に収縮し、足のアーチの構造が適正化されて、その結果、立位姿勢が変わる。偏りがなく無理のない身体状態になって、筋組織も自由な状態になる。これが一つの説明ですね。あるいは足底部にある身体重心センサーが活性化し立位姿勢が安定化した結果だと考えることもできます。

ただしそれらは一過性のものです。恒常的にコーディネートされた状態を保つためにさらに別の神経系の解釈が必要になってきます。実はこのエクササイズでは“意識”が重要なんです。最初は足の裏でボールをコントロールする感覚で、次に足首、脛、大腿部、骨盤、腹、と意識を順に持ち上げながら行う事によって神経系に学習させる事ができる。それによって、本当の意味で、身体は繋がってくるんです。

- 武術でもスポーツでも、身体を連動させる事の重要性が叫ばれて久しいですが、藤本先生がご経験されているクラシック・バレエの世界でも“繋げる事”は非常に重視されていますよね。

藤本:そうなんです。そういう意味では、ダンスでも武術でも目指している所は結局同じような気がしますね。身体の中、全部を繋げるっていう事をバレエはやっているんですけど、それを“バー・レッスン”っていうすごく地味な動きの中でひたすらやる。システム化されているんで、武術のようにいきなり蹴り等の動きの中でそれをつかもうとするよりも、やりやすいのかもしれません。

- バー・レッスン?

藤本:ええ。クラシック・バレエでは、どんなプロダンサーでもレッスンの前半にバーを持って足を曲げるとか、シンプルで地味な運動をひたすら行います。それで、身体全体を繋ぐっていう事をしてるんですね。コーディネーションができると関節は自由になるんです。バー・レッスンを終えるとストレッチがやりやすくなっているのでそれを実感できます。

前屈の動きでいうと、ふくらはぎとハムストリングが別々に働いていると踏ん張らなければならないけど、背中まで全部が繋がっていれば、楽に身体を支えられるんで、弛緩できるんです。繋がるっていう事が自由になる事の第一歩なんです。

- バーを持つのはなぜですか。

藤本:一見それによって体重を支えているように見えますけど、実は“しつかりと触れている”ような感じです。体重はかけていません。“何かに触れる”事、それ自体が姿勢安定に繋がるんです。

- なぜ触れるだけで姿勢が安定するんですか。

藤本:一つは触覚刺激による情報が空間認識を明確化させてバランスをとりやすくするというのがその理由。もう一つは、触覚刺激が中枢神経を介して筋紡錘の感度調整機能を活性化させる、という事です。たとえば揺れる電車の中で吊革や扉に軽く触れているだけで姿勢が安定するというのは皆さん実感されてると思うんです。あれは別に体重を支えているわけではないですよね。

- 触るだけでいいんですか。

藤本:そうなんです。そして、姿勢が安定すれば、不必要な筋緊張はなくなります。ですから、別にバーでなくてもいいんです。壁に触りながら前屈をすると、触らない時に比べて深く曲げられますよ。』

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