筋トレ盲信禁物|ニュースレターNO.157

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もう12月、今年のニュースレターも残すところ後一回となりました。今回は、少々不愉快なことを紹介しましょう。私もついつい頭に来たような文章になってしまいました。それは、先月11月21日の毎日新聞夕刊に掲載された「筋トレ盲信禁物」という記事です。これを書いたのは、社会人ラグビーの現役選手です。まずは、その記事を紹介しましょう。

『筋力トレーニングを始めたのは18歳のときだつた。筋肉痛になりながらもバーベルの上げ下げを繰り返しているうちに、身体が大きくなって持てる重量も増える。成長過程にあるという強い手応えを感じることのできる楽しい練習だった。

その後、プロテインやさまざまなサプリメントが開発され、栄養学も教わる。練習後にはプロテインを飲み、普段の食事ではなるべく揚げ物を口にせず、炭水化物をとり過ぎないように注意を払うようになった。

筋トレによって意識的に筋繊維を破壊し、たんぱく質を効率よく摂取して修復を促す。ぐっすり眠ることで十分な成長ホルモンが分泌されて筋肉が超回復する。こうした一連の過程が科学的根拠に基づいた練習方法として、ここ10年ほどで定着した。今では、筋トレがケガを未然に防ぐ、という不文律が信ぴょう性を得るようになった。だが、本当にケガは減り、身体能力は高まったのだろうか。

トップアスリートがケガによる戦線離脱を繰り返す現状から、疑わざるを得ない。能の世界では、80歳を超えても力強く、悠々と舞う能楽師がたくさんいるという。高齢になるにつれて筋肉量が落ちるにもかかわらず現役でいられるというのは、筋力に頼らない身体運用の賜物だろう。肩甲骨や股関節、身体の深層にある大腰筋など身体の各部位をフル稼働させ、力を一部分に集中させるのではなく、身体全体を有機的に動かすのである。

スポーツと能では求められる能力が違うと言うかもしれないが、現状をかんがみると、身体運用を根底から見直す必要性は疑う余地もない。完全にマネジメントできるものとしてではなく、対話をするように身体と向き合う。筋力を上げればいいと短絡的に考えるのではなく、感覚と言葉を頼りにして探っていく緻密さが求められている。』

この記事を読まれてどう思われたでしょうか。筋トレをしても怪我は防げないし、身体能力も高まらないと言いたいようです。私には、「筋トレをしても怪我を防げないではなく、怪我を防ぐことができなかったし、身体能力も高まらないではなく高まらなかった」と理解できます。果たしてそうだろうか。

ここには大きな問題が隠れているのではないでしょうか。それは、どんなトレーニングをしているのかわからないということです。どんな筋トレをしているのでしょうか。もっと突き詰めれば、どんな目的のために、どのような筋力トレーニングをしているのかということです。

筋トレをやって、怪我を防ぐことができないというのは、筋トレとはまったく関係のない話のように思います。それはスキルの部分に関係すると思うので、おそらくからだの動かし方に問題があると思われます。それは、技術コーチの問題であるのではないでしょうか。また、筋力トレーニングのやり方に無理があるのではないでしょうか。そうであれば、トレーニングコーチの問題だとおもいます。

言うなれば、技術コーチとトレーニングコーチの技量の問題であり、筋力トレーニングの問題ではないと思われます。怪我の問題とともに、身体能力も高まらないということも言われていますが、それこそ身体能力とはどういうものなのか、理解できていないとしか思えません。

身体能力のどの能力を高めるために、どのような方法を用いているのか、それを知りたいものです。おそらく、そこに問題があると思われますし、具体的な目標もなく、トレーニングが組まれているだけと想像できます。トレーニングの内容も紹介してくれれば、直ぐにわかることなのですが。

選手からこのようなことを書かれるようでは、技術コーチやトレーニングコーチのレベルがわかるというものです。とても恥ずかしいことであり、もっと本質を理解して指導に当たれるように努力しなさいといいたいものです。

このチームのトレーニングの指導者は、この記事を見てどう思われたのか、その反論も聞きたいですね。このような指導では、誤解というか理解不足も多いものです。例えば、速く走れるようになるには、走りこんでも速く走れるはずはありません。走るということ、速く走るにはどうすればよいのか、その根本的なこともわかっていないでしょう。

筋トレも、ただ重いウエイトを上げているだけではないでしょうか。そんなことで、筋量が増えたとしてもパフォーマンスに生かせるはずはありません。ここでも、ラクビーに必要な、ポジションによって必要な筋力やパワー、スピードというものがまったくわかっていないことがわかります。

レベルの低い指導者まがいの者に筋トレを教えられた選手たちはかわいそうですが、それが原因で「筋トレ盲信禁物」といわれるのは、この世界にいるものとして許せないものを感じます。いい加減な人間が、専門家と勘違いしてやっていることに問題があるのでしょう。

私も、筋トレ重視ではありませんが、用い方が問題なのです。選手の課題は何か、そこからスタートすることであって、その中に筋トレというか、筋力、スピード筋力・パワー、筋持久力のどの能力が必要なのか、またどんな筋力、どんなスピード筋力・パワー、どんな筋持久力が必要なのか、分かっていなければなりません。

筋トレといっても非常に幅の広いものであるということが、この選手もわかっていないのは明らかです。結論的に、指導者も選手も?マークがつけられますね。これではチームも強くならないことはよくわかります。やはり「結果は、嘘をつかない」のです。

平成スポーツトレーナー専門学校の学生にいいお手本の記事になりました。このようなことを選手から言われない本物のスポーツトレーナーを育てたいものです。やはり本物でないスポーツトレーナーが目立ち始めるのもこれからだと思います。要するに、ごまかしが聞かない、嘘はつけない現実が出てくるからです。

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