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なぜ痛むのか?|ニュースレターNO.200

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9月も早いものでもう4週目を迎えました。先般お知らせしましたように、10月、11月、12月とリ-コンディショニングのスペシャル講座を開催いたします。要望はあったのですが、タイミングが合わず、ようやく開催できることになりました。いつものように、10名までの少人数でやりますので、身体調整テクニックを身に付けたい方は、ぜひ参加ください。きっと満足していただけるものと思っております。

さて、今回は痛みについて考えてみたいと思います。特に、リ-コンディショニングやリハビリテーションにおいては、痛みとの戦いといえると思います。問題ないと思っても、痛いと言われれば、どうしようもなくなってしまいます。

それで、以前から「痛み」というものに興味があり、いろいろ調べてはいたのですが、どれも難しいものばかりで、自分にとって役立つ情報は得られませんでした。ところが、何かの文献からあるホームページにたどり着き、素晴らしいホームページを見つけました。すでに見られた方もおられるかもしれませんが、紹介したいと思います。

そのホームページは、石川県の加茂整形外科医院院長加茂淳氏のホームページ(http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/)です。痛みについて広範囲に取り扱っておられるとともに、「痛み」について新たな理解をすることができるとともに、我々の現場にとっても大いに役立つ情報が提供されています。

ここでは、その一部の情報を紹介したいと思います。興味のある方は、ぜひホームページをご覧ください。また、「痛み」について関係する本も紹介されています。

『筋骨格系の痛みやしびれ(麻痺ではない)を心身相関という観点からみると謎が解けてきます。痛みやしびれは悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷を除けばそれはハード(人体)のトラブルではなくソフト(自律神経、情動、習慣、条件反射、記憶、認知の異常)のトラブルなのです。治療はソフトをいかに修正するかにかかってきます。

痛みやしびれはどうして起きるのでしょうか?医師や治療家の説明に本当に納得できましたか?ヘルニアや辷り症や脊柱管狭窄症など構造的な診断がなされることが多いのですが、構造的問題とするには生理学的にも臨床経過的にも疫学的にも矛盾が多いのです。では、痛みやしびれの本当の原因は何なのでしょうか?

悪性腫瘍、骨折など明らかな外傷、感染症でなければ、痛みやしびれは心理・社会的なこと、心身医学的なこととしてとらえるべきなのです。不安や怒りや抑うつは筋肉を緊張させます。つまり筋痛症(myalgia)が痛みやしびれの原因のことがほとんどなのです。筋痛症は慢性化、習慣化してしまうことがあります(慢性痛)。

正しい知識を身につけて上手に対応してください。

筋骨格系の痛みは構造(器質、organic)の 異常によるものではなく、 生理機能(functional)の異常によるものなのです。その根拠として次のようなことが挙げられます。

・レントゲンやMRIの画像所見と痛みは一致しない。
・誘因なく痛みが始まることが多い。
・痛みの場所が変わることが多い。
・保存的治療で改善する。

痛みとはとても個人差の大きなものなのです。他人の痛みを推し量ることは困難です。それは他の感覚と大きく異なる点です。損傷の大きさと痛みの強さは比例しません。損傷が治ると痛みも治るという保証はありません。構造と痛み、損傷と痛みはいつも分けて考える必要があります。

従来の説明:

思い込み、レントゲンやMRIの画像の印象、科学的、理論的、統計的にも説明がつかず矛盾だらけ。

・神経が押さえられているから痛い
・神経が癒着しているから痛い
・軟骨がすりへっているから痛い
・椎間板がつぶれているから痛い
・腰椎にすべりや分離があるから痛い
・骨盤のゆがみがあるから痛い
・仙腸関節のずれがあるから痛い
・姿勢がわるいから痛い
・筋力がないから痛い

科学に基づいた説明

痛みは電気信号なのです。発痛物質が侵害受容器を刺激すると電流が生じます。それが神経繊維を通って脳に伝えられます。脳でその電気信号をいろいろな情報を通して「痛い」と判読しているのです。

神経繊維(電線)が傷んでいても電流が流れなければ痛みを感じません。電流が生じるにはエネルギーが必要です。外力がエネルギーとなるのは外傷初期の鋭い痛みです。
病態時の痛みは情動(心の動き:交感神経の緊張)がエネルギーとなります。

筋骨格系の痛みに対する科学的な考え方

ほとんどの頚痛、腰痛、肩痛、膝痛や手足のしびれ(知覚麻痺のことではありませんよ)は生理的トラブルのためです。構造の異常のためではありません。また生理的トラブルが構造の異常でおきているという証拠もありません。

痛みはレントゲンやMRIで表すことのできない生理的なトラブルです。ところがレントゲンやMRIを使ってそれを説明しようとします。ここに大きな問題がひそんでいると考えます。

伝統的医学は構造上の異常が痛みの原因とみなして説明します。多くの医師や患者さんはそれを今だにかたくなに信じています。だから治せない、治らないのです。医師にとっての悲劇は間違った勉強をさせられてきたということです。権威ある立場の医師はいまさら方向転換をしにくいものです。この事実は患者さんにとっても大いなる悲劇です。

生理学で「構造上の異常が痛みをつくる」という根拠(evidence)がありませんから、問い詰めていくと説明がつかなくなっていきます。患者さんには自分にとって不都合なデーターは無視して、都合のよいデーターだけを用いて説明する傾向があります。悪意があるわけではありませんが伝統的な医学を信じて思いこんでいるのです。

・医師はレントゲンやMRIを前にして痛みの説明をすることが多いので、どうしても生理的トラブルを構造的問題にすりかえて説明するようになり矛盾が生じてきます。

・画像所見に特に異常がなかったら「異常ありません。」とか「心配いりません。」とか「原因不明です。」ということになり、どうして痛いのか、なぜ痛みが起きたのかという説明がされることはあまりないと思います。少しひねって「斜角筋症候群」「梨状筋症候群」など、画像では表れない想像上の病態を説明します。画像でヘルニア、分離症(学童期の新鮮疲労骨折は除く)、すべり症がたまたま見つかればそれが痛みの原因だとの思い込みを説明することになります。

・画像診断は悪性腫瘍、骨折、感染症などを除外するためです。除外診断は大切ですがそれ以上ではありません。

・医師は除外診断だけをしていればいいのでしょうか。痛み(生理的トラブル)を診断するとき、どのような時に痛みが生じるか(積極的診断)、治療によってどういう変化が起きるか(治療的診断)を観察して総合的に判断しなくてはいけません。

・生理的トラブルを説明するのは簡単ではありませんが、図を使ったり、治療の効果を確認したりすれば理解していただけます。

なぜ生理的トラブルがおきるのか、どうしたらはやく治めることができるのか、なぜ長引くことがあるのかを考えてみましょう。

生理的トラブルで痛みがおきているのですからそれを調整してやれば治ります。調整のしかたはこれでないとならないというものではありませんが、危険を伴ったり大金を投じたりする必要はないでしょう。

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