高校女子駅伝|ニュースレターNO.206

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今年のニュースレターも今回で最後になります。1年があっという間に過ぎ去っていきますね。先週に行いましたリ-コンディショニング講座も受講者の方には満足していただけたようです。しかし、まだ具体的な「何かの問題については何をすればよいのか」ということを知りたい方もいたようです。

まずテクニックの考え方とテクニックのコツを習得しなければ何も始まらないということを解ってほしいと思います。トレーニングについても同じです。具体的なものをほしがることは、基本的な考え方と手段が理解できていないということです。

それがわかればどんな状況に対しても応用が利くのですが、まだまだこのような方が多いようです。本当に知識と技術が身に付いていれば、自然に対応できますし、結果も満足いけるものになるはずです。本やDVDを見てわかっているつもりでも、実際の現場ではぜんぜん役に立たないし、そういう人は本に書いてあることを丸写しで人に指導しているはずです。

当然、相手のかたも満足されないでしょうし、成果も見られません。本当の技術を持っていれば、かならず何らかの成果が見られるはずですし、指導を受けた方も満足感ともっと指導を受けたいと思われるはずです。指導するということは、必ずよい結果が得られるということです。

先般のリ-コンディショニングの講座では、本当に理解してやればすぐに結果となって現れるということがわかってもらえたと思います。モビリゼーションやリンパドレナージュもそうですが、ストレッチングも技術がいるのです。その技術の差は明らかに出ます。

理解してやれるようになった方は、直ぐに自分の貴重なテクニックとして活用することができ、指導した相手の方の信頼も得ることができるはずです。ぜひ、自分の技術を磨くために、また必殺テクニックを学びにきてください。

さて、今年最後のニュースレターは、高校駅伝について取り上げたいと思います。日本の高校の長距離レベルは高いのに、大学や社会人に進んでからはだめになる選手がほとんどです。このことは、何年も前から私が訴え続けていることですが、いまだに改善の兆しが見られません。

むしろ、深みにはまって行っている気がします。高校駅伝があるために、高校の年代に走りすぎているという現状が将来性をなくしていることに早く気づいてほしいのですが、難しいようです。将来に向かってピリオダイゼーションを考えて指導している指導者が皆無に等しいことは悲しいことです。

たくさん走る前に、速く走る・速く走れる動き・フォームを教えるべきなのですが、それができないので、ただ走りこめば速くなるという考え方しかないのが情けないことです。

毎日新聞朝刊(12月4日(木)~8日(月)の5回)に「都大路に吹く嵐」という連載がありました。それを読むと現状がわかると思います。
『全国高校女子駅伝で優勝を経験した元ランナーは今年、新しい生命を身ごもった。高校卒業後に実業団に進んだが、故障のために現役引退。現在は20代で、九州に住む。「高校時代に月経が来なくなって母親から心配されたけど、無事に子どもができた」と笑った。

高校時代、監督が設定した「適正体重」を100gでも超えると、すぐに減量を指示された。身長150cm足らずの彼女の設定は34kg。入学後すぐに月経が止まった。本人は「周りの人がみんな同じだったから」と気にかけなかった。卒業を間近に控えたころ、体重が1kg増えただけで月経は戻ったという。

女子長距離選手にとって、月経異常は避けられない問題だ。骨粗しょう症、摂食障害と併せてFAT(Female Athlete Triad)と呼ばれる。「女性とスポーツ環境」の著者、石田良恵・女子美術大名誉教授は「現場での理解は進みつつあるが、今もなお多くの指導者が女性の生理が分からずに強くしようとしている」と危倶(きぐ)する。

月経は、女性ホルモンの一つの卵胞ホルモンが分泌されて訪れる。このホルモンは骨を強くする作用を持つ。閉経後の女性に骨粗しょう症の危険性が高まるのはこのためで、若くても体脂肪が減少すると、ホルモンの分泌が抑えられて月経異常を起こす。

運動能力を上げるために体脂肪を落とさなければいけない女子選手の場合、その危険性は高くなる。

07年度の文部科学省「体力・運動能力調査」によると、17歳の女子の平均身長は157.93cm、体重は52.71kg。しかし、全国高校女子駅伝に出場する強豪校の選手の体重は多くは40kg台で、中には30kg台の選手もいる。月経異常を起こす可能性が高くなると言われる体脂肪率が17%を下回っている傾向が強い。

女性の特質に配慮した上で、運動と休養のバランス、栄養面の指導など細かな配慮が求められるのに、現場で指導するのは多くが男性教諭。石田名誉教授は「選手からは体の変調を『言いにくい』という面もある。生理がない方が楽という選手もおり、指導者も含めて現場の無知さには驚く」と打ち明ける。

「女性スポーツの医学」などの著書があり、女性アスリートのケアを続ける目崎登・帝京平成大教授は「無月経、骨粗しょう症、摂食障害の三つは関係が深い。疲労骨折した人に月経異常が多く、走行距離の長さも関連する。高校の指導者が男性でも、女子マネジャーなどを通して月経をチェックすることが必要ではないか」と指摘する。』

『宮崎市の獅子目整形外科に、近くの私立高陸上部の女子選手が血液検査を受けるために通う。新学年になった春、夏の強化合宿の前、秋の県予選直前など年5回。院長の獅子目賢一郎さん(68)が20年間に診た選手は200人以上になり、「データを見ると、その選手の調子が分かるようになってきた」と話す。

獅子目さんが知人に頼まれて貧血防止を目的にした血液検査を始めたころは、データを分析する指標もなかった。現在では、筋肉の疲労度を表す酵素の値や、その時の選手の心理状態をクロスさせることによって、選手個々の状態をより正確に把握することができるようになった。一方で、学校に出掛け、選手の練習や寮生活を見守ることも欠かさない。

獅子目さんは「スポーツ医学の分野は急速に進歩したが、血液検査だけで選手の調子を把握するには穴が多い。女子選手の場合は、月経の状態を把握するなど、ほかの医学的ケアを組み合わせることが必要」と話す。

男女を問わず、長距離は医学との関係が深い。90年代に実業団や大学の有力チームが、選手個々の血液検査のデータを練習の強度やメニューに反映させ始めたのを契機に、同様の手法は高校レベルにも広がった。今回の出場校もほとんどが、血液検査を実施している。

東北地方のあるチームは、学校が駅伝の強化に乗り出した5年ほど前から、月に1度の血液検査を始めた。監督は選手たちのヘモグロビンや鉄分の値を見ながら、練習メニューを考慮する。この学校の監督は「貧血状態だとスピードが落ちてくる。練習を考えたり、選手の体調を管理する上で血液検査は欠かせないこと」と話す。

日本陸連はこの8月、高校世代の女子長距離選手約400人を集め、初のジュニア合宿を熊本・阿蘇で開いた。ここで目的の一つとなったのは、医学的なケアを含めた体作りの必要性を選手に自覚させること。夏の高校総体、秋から冬にかけての駅伝、年明けからのロードレース’と体を酷使させがちな選手たちに、長期的な体作りの重要性や、休息、食事の大切さを説いた。

陸連は同様の合宿を来年は男子を対象にして実施する計画という。原田康弘ジュニア育成部長は「体力やドーピング、栄養など若いうちからいろんな知識を持てる教育をしたい。競技者として、走るだけではない知識の大切さを感じてもらえれば」と、選手本人の意識改革に期待をかける。』

『岐阜、長野県にまたがり、民謡「木曽節」に謡われる御嶽山(おんたけさん、標高3067m)は近年、長距離選手の合宿地として脚光を浴びる。標高1700m付近の地点にある施設は今年、ナショナルトレーニングセンター(東京)の強化拠点に指定。夏休みには立命館宇治(京都)、須磨学園(兵庫)、豊川(愛知)など女子駅伝の強豪も集う。

99年ごろから、岐阜県と高山、下呂両市が400mトラック2面、林道やウッドチップコースの整備に着手。高橋尚子の高地トレーニングが注目を浴びたのが起爆剤ともなり、昨年は実業団や大学、高校など95団体1万7000人が施設を利用した。

岐阜県は高校総体(インターハイ)地元開催翌年の01年度から、ジュニア強化策として、競技ごとに選んだ県立高の部活動に、高地トレーニングの合宿費や医科学サポートを補助する事業を始めた。6回目の出場になる中津商(中津川市)の陸上部も夏休みに約20日聞の合宿を実施。羽柴卓也監督は「足に無理な負担をかけずに強化することができる。高校でも高地トレーニングは主流になる」と話す。

高地トレーニングの主な目的は低い酸素濃度の環境で心肺機能を強化することだ。血中酸素を運ぶヘモグロビンの量を増やして、運動能力や持久力を上げる。標高1500m以上で効果があるとされ、米国・ポルダーや中国・昆明、スイス・サンモリッツがトップ選手には一般的だ。

秋冬の駅伝シーズンを控え、夏は走り込みの時期となる。関東、近畿、東海などの学校にとって、合宿地はかつて、長野・菅平など標高1000m前後の高原が主流だった。しかし御嶽山エリアの整備に伴い、より高い効果を求め、高地トレーニングを重視する傾向が進む。

5年前に、長野・菅平から御嶽山に合宿地を変えた常磐(群馬)の高木雅一監督は「高地トレーニングを経て、記録を測ると、ほとんどの選手が自日記録を更新する」と実感している。ところが国内でこの標高で合宿施設が整備されているのは御嶽山だけ。国内の広い地域の高校が利用できる地理条件になく、宿泊できる人数も限られる。

毎日新聞が今大会の代表58校を対象に実施した調査でも20校が今夏、高地での練習を実施したと回答した。毎年、標高約800mの大分・久住で合宿をする九州地方の監督は「(本格的な)高地トレーニングをやれば強化の仕方も変わってくると思うが、費用の面からなかなか行けない」と嘆く。』

『京都光華のアンカー・森下幸穂は、大きく両手を広げてゴールに入り、初の全国大会進出を喜んだ。11月の近畿高校女子駅伝。1、2年生だけの構成ながら、1時間9分57秒で、立命館宇治(京都)、須磨学園(兵庫)に次ぐ3位に入り、地区代表の座を獲得した。

学校は全国高校駅伝の発着点、京都・西京極陸上競技場から約300m。選手たちは補助員として当日の運営を支えてきた。強化を本格化させたのは06年秋。福岡・大牟田で選手として全国準優勝の経験がある森永啓史監督(30)を迎え、昨年は府予選2位。各地区代表に出場枠が与えられる今年の記念大会に照準を合わせた。

今年で20回を数える女子の都道府県予選の参加は1053校。第1回は1187校で始まり、一時は1300校を超えたが、00年には1004校まで減少した。しかしこの年のシドニー五輪女子マラソンで高橋尚子が金メダルを獲得したのを機に、増加に転じる。一方で、男子は00年から243校も減った。

女子は5人でもチーム編成が可能で、走る距離も最長区間が6km。球技と違って技術の向上に時間がかからないため、私立校を中心に、練習のノウハウを持った監督の招へいや、環境整備などの強化策に乗り出した。NPO法人ニッポンランナーズ理事長の金哲彦さんは「男子と比べると、女子は距離が長くなくて敷居が低い。陸上部のない学校でも挑戦ができる」と話す。

地方の放送局も高校駅伝を良質なコンテンツとしてとらえ始めた。山形県では05年に、「テレビユー山形」が県予選の生中継を開始。コースを県庁所在地の山形市内に変更し、日曜日午後の放送で視聴率は10%を超えた。同局の清原康宏編成部長は、「視聴者に身近な地域の高校生が競うだけに注目度が高い」と話す。中継開始前は11校だった参加校が今年は21校に増えた。

強化に力を注ぐチームが増えるとともに、代表争いは激化している。第1回の出場47校のうち、今大会に出場するのは14校。この5年間に初出場を果たしたのは、今年の6校を含め、25校に上る。

女子の都大路の最高記録は96年の埼玉栄(1時間6分26秒)。以降、選手個々の力量が伸びていないわけではないのに、チームとしての記録向上にはつながっていない。ある常連校監督は「力のある選手が散らばることで、代表を狙えるチームが増えてきた。一方で埼玉栄の記録を狙うレベルのチームづくりは難しくなっている」と指摘する。』

『「伸びそうな選手なのに高校でやめてしまって、もったいない」「強いチームの選手は高校で練習をやらされ過ぎて、その後はあまり伸びない」。女子実業団有力チームの指導者の間ではこんな言葉がささやかれている。

今大会の出場校を対象に、今年3月の卒業生約260人の進路を尋ねたところ、卒業後も陸上を続けているのは半分。約50人が実業団、約80人が大学で走り続ける。男子は箱根駅伝の影響で大学志向が高いが、人気の高い大会がない女子もその傾向が強くなった。

関西地方のある高校の監督は「以前は強くなろうとする選手は実業団に進んでいたが、最近は大学で楽しみたいと考える子が増えてきた」と感じている。

長距離はスポーツの中でも管理される側面が大きい。特に女子の場合は丶それが体重、食事、月経などにまで及ぶ。全国大会優勝を経験したある選手は「高校時代は何も考えず、監督の言われた通りにする生活だった」と振り返る。しかし、大学や実業団では一転して自由な部分が増え、環境の変化に対応しきれない選手もいる。

高校駅伝で活躍し、ジュニア世代などの日本代表になった元選手は、高校卒業後「五輪を目指したい」と実業団に入った。しかし、3年目の今春に突然退社し、陸上から離れた。「なぜだか分からないが、走りたいという気持ちが切れてしまった」。燃え尽きた理由は誰にも分からない。

アテネ、北京五輪の代表選手のジュニア時代の記録を見ると短距離やフィールド種目は中高生の時代から上位にランクされる例が多いが、長距離は一致しないことが多い。実際、福士加代子(青森・五所川原工高-ワコール)や赤羽有紀子(栃木・真岡女子高-ホクレン)らは都大路を経験していない。

日本陸連の原田康弘ジュニア育成部長は「一般種目の選手は高校卒業後も順調に伸びるが長距離はそれぞれに旬がある。有森裕子や高橋尚子もそうだが、高校時代はトップじゃなくても強い選手が生まれる」と話す。

駅伝は同じ高校世代のトラック競技などと比べメディアの注目度も高い。厳しい練習に耐えてレースを迎え、達成感を感じるにせよ、敗北感を味わうにせよ、ここが大きな到達点になってしまう傾向が強い。兵庫・須磨学園の長谷川重夫監督は「高校生は心と体の成長のバランスが難しい。駅伝ばかりではなく、自分が何を目指して走るのかを考えさせることが大事になる」と指導者としての自覚を深める。』

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