オステオパシー|ニュースレターNO.212

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2月より月に一度上京し、尐人数の勉強会を開催しております。パーソナルトレーナーや治療家の方たちを対象にリンパドレナージュ、モビリゼーション、ストレッチングなどをテーマに手技や指導テクニックを習得していただいています。

10名以下の尐人数なので私が手取り足取りお教えできるので、内容も濃いものとなっています。この勉強会も継続してこられる方が多いので、その手技やテクニックの上達振りやまだできていなかったり理解できていないということも分かるので、本当に身に付けたい方にとってはありがたい勉強会になっていると思います。

先日のある勉強会では、ストレッチングをテーマでやったのですが、皆さんストレッチングとはどういうことで、そのテクニックにはどのようなものがあるのか、またストレッチングのポイントはどこにあるのかなど、いろんなストレッチングやストレッチについて明確な理解と適切な指導テクニックが理解できていなかったので、それについてお教えしました。

やはり、本を見たり、講習で話を聞いただけの方ばかりで、ストレッチングの本質を学んだ方は誰一人おられませんでした。それは当然のことで、本質を教えられる方がいないということも事実です。ほとんどがある人の偏った考え方でストレッチというものを行っているだけだと思います。今後もいろんなテーマで勉強会が予定されているようです。

さて、今回はオステオパシー医のロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーン著「いのちの輝き」(翔泳社2002)から、オステオパシーの一面を紹介したいと思います。

オステオパシーとは、アンドルー・テイラー・スティルが考案したもので、「どんな病気の患者にも必ず筋骨格系の異常があり、循環系と神経系のアンバランスが症状を引き起こしていると考えられるので、それを解決するには身体に手技を施して程よい循環を取り戻せばいい」と確信し、その方法に「骨」を意味する「オステオ」と「病む」を意味する「パソス」というギリシャ語から「オステオパシー」と名づけたようです。

オステオパシーの手技よって、まず脳脊髄液の循環を促し、身体の呼吸運動を活発にし、より多くの酸素が血液に流れ込むのを助け、そのことが消化吸収や全身へのエネルギー配分の効率を改善することによって、消化・吸収・循環・脳機能のバランスを回復するといわれています。ただ、オステオパシーの手技にはいろんなものがあり、すべての手技が同様のことを求めているのかどうかはわかりません。

身体調整にも大いに活用できる考え方が示唆されていると思います。興味のある方は、ぜひ著書をお読みください。きっと何かのヒントが得られることと思います。

『宇宙のすべてのものは、まるでひとつのものであるかのようにつながりあっていて、そのさまざまな部分は、われわれ人間の臓器や器官のように、たがいに依存しあっている。どのひとつのささやかな変化も全体に影響をおよぼす。人間の生命活動はその宇宙に支えられている。したがって、人間はたんに地球の住人であるだけではなく、目に見えるもの、見えないものをふくむ、宇宙のすべての部分の住人でもある。

健康とはなにかを理解するためには、われわれをとりまく世界にかんする基本的な知識をもっていなければならない。28日周期の女性の生理サイクルが月の満ち欠けの影響であるという科学的な研究については、たいがいの人が知っているにもかかわらず、自分のからだが自然界にどれほど影響されているかを考える人は尐ない。

気圧の変化も人間に影響している。この原稿を書いているいま、オハイオの平原を嵐が吹きわたっているが、嵐が近づくにつれて、わたしの呼吸がみだれ、思考もみだれてくるのがわかる。急速にさがった気庄がわたしの体内の複雑な化学反応を変化させ、器官系を緊張させているのだ。』

『半世紀以上にわたって本を読み、論争し、質問し、黙想をつづけた結果、わたしは人体が「生命場」とでもいうべきものに包まれているということを確信するようになった。

その生命場は全身にくまなく浸透し、さらに皮膚を大きくこえて、全身を包んでいる。それがどんなものかを知りたい人は、からだをとりまく色のついたオーラを想像すればいい。色はその人の状態によって、緑、赤、黄色など、さまざまである。オーラが見える人によれば、わたしの生命場は青みがかっているらしい。霊的な人のしるしである紫っぽいオーラよりは、どちらかといえばヒーラー向きの人のしるしに近いということだ。

もし生命場が目に見えれば、それは人間の影のかたちのように見えるはずだ。あたまのまわりを丸くとりかこみ、肩の部分でひろがって、腰でせまくなり、足に向かってだんだん細くなっている。ある意味で、生命場はからだの片割れ、残りの半分だと考えることもできる。からだの半分は、われわれがふだん人間として認識している肉体であり、あとの半分は目に見えない「場」なのだ。

一時期、科学者たちがその生命場をしらべ、皮膚から1cm弱ほどのものを検出したことがあったが、最近の研究では皮膚から80cm以上もあるということがわかっている。

この生命場は肉体に生命力をみちびきいれ、その人にスピリット(霊魂、気力)を供給している。けがをしたりこころを痛めたりすると、生命場はそのショックを、エネルギーの消耗というかたちで肉体にあらわす。

そんなとき、それを放置しておくと、エネルギーの消耗が機能不全にまで発展して病気になり、ついにはからだの機能がまったく停止してしまう。しかし、エネルギーの消耗に気づいて休息や補給をすれば、からだは失われた健康を自然にとりもどすようにできている。

生命場の安定度を知るには健康状態を観察すればいい。健康状態が悪いときは生命場も不安定になっていることがわかる。

中略

ようするに、生命場は周波数の高い電磁場という特徴をもっているということだ。バー博士はそれをいつも、「肉体を組織化する場」といっていた。

じつのところ、その場は物質的なからだがこの世に出現する前に姿をあらわし、成長する生物の原子や分子をみちびいて、正しいかたちに組織化していく役割をはたしている。

いってみれば、その電磁場のパターンが鋳型をつくり、その鋳型にしたがって物質がかたちつくられ、目で見え、手でふれられる肉体が生じてくるということである。物質的なからだも「場のからだ」も、ともに「脳」をもっているが、生命場の「脳」は肉体の脳とは似て非なるものである。

それは生物の肉体的構造を支え、肉体のあたらしい細胞たえず死んでいく古い細胞といれかわっている細胞に行き場所を指示する組織化のパターンのようなものだ。その指示がなければ、あたらしくできた細胞が肝臓に、筋肉に、肺に行くことが、どうやってわかるというのだろうか?』

『人体にくまなく浸透し、それを包みこんでいる生命場は電磁気エネルギーでできている。そして、そのエネルギーが体内にあるとき、わたしはそれを「生命力」と呼ぶ。

生命力という概念はこむずかしい形而上学や哲学的な教義から生まれたものではない。それは単純な観察と、だれにでもよくわかる日常的な理解から生まれている。長いあいだ多くの患者を診てきて、わたしもそれが実在すると確信している。

著名な精神分析学者、ウィルヘルム・ライヒは、その生命力の感じを「ジンジンするような感覚」と表現したことがある。多くの研究を重ねたライヒは、その生命エネルギーが体内にばかりではなく、「宇宙の力」というかたちで体外にも存在すると確信するようになっていた。

バー博士やライヒ博士のほかにも生命力について書いている人はたくさんいるが、わたしがその存在を信じている理由のひとつは、自分がそれを頼りに仕事をしてきたというところにある。生命力についての知識がなければ、わたしはけっして多くの人を助けることができなかったはずだ。

オステオパシーの手技の訓練のおかげで、わたしの手はいつの間にか、患者のからだにさわるだけで、エネルギーの動きやブロックのようすが感じとれるようになったのだった。

指に感じる生命力とはどんな感覚なのかと、多くの人に聞かれる。ことばではうまく表現できないが、なんとか説明しようとすれば、ピリピリするような感じということになるかもしれない。

ライヒもそうだったが、それがいちばん近い実感なのだ。健康で生命力にあふれている人にさわるとき、わたしの手も「ジンジン」するように感じる。しかし、指がすべっていかずに立ち往生するようなときは、その人のからだも鈍り、生命力がブロックされていることがわかる。

中略

この生命力は、手の感覚がきわめて鋭敏な人ならだれでも感じることができる。それほど鋭敏ではないが、感じられるようになりたいという人は、わたしがやってきたような訓練を重ねていけばいい。いまでも若い医師たちに教えているやりかただ。

以前にも紹介した方法だが、紙に一本の髪の毛を置いて、そのうえにまた紙を一枚重ねる。そして、髪の毛の存在が感じられるようになるまで、指先を軽く、ゆっくりと紙に這わせていくのだ。この方法は指のすべての神経を刺激し、鍛える訓練である。はじめはまるで炭鉱労働者のようにふしくれだった手をしていた学生も、このやりかたでできるようになった。かれはいま、トゥーソンで小児科専門医として大成功をおさめている。』

『じっとして動かないものはなにもない。すべては振動している。あらゆるものは、ほんのかすかではあるが、動いているのだ。

あなたがまいたトウモロコシの種子の、芽をださせるものはなにか?ヒヨコはどのようにして殻を破り、たまごからでてくるのか?すべては振動のなせるわざである。

あらゆる生き物は、宇宙に遍満している電気的な生命力の流れとともに脈動している。その脈動、振動、波動は目には見えないが、手で、指で、感じとることができる。わたしは木に、イヌに、ネコに、もちろん人間のからだに、そっと手をふれるだけで、その波動が感じられるようになるまで訓練を重ねてきた。

たいがいの人は光の周波数によって色が変わって見えるという、あの色のスペクトルの波動なら理解している。基礎科学を学んだハイスクールの学生ならだれでも、赤と紫が虹のスペクトルの両端にあることの理由を知っている。波動はまた、音楽やことばなどの音もつくりだす。じつのところ、人間のあらゆる反応は波動的な反応なのだ。

われわれは五感-視覚・味覚・嗅覚・聴覚・触覚をつうじて、ほとんどの波動に反応し、わたし好みのいいかたをすれば、母なる自然の仕事を味わっている。ところが、感覚は個人差が大きいから、内外の波動にたいする反応も人によって変わってくる。

同じ美しい景色を見ても、人によってその味わいかたはまったく異なっている。感覚のするどい人はより高い周波数の波動をキャッチして、鈍い人よりはいきいきとした色彩を感じとることができる。同じ赤でも人によって見ている色が微妙にちがい、同じ音でも聞いている音に多尐の差がある。

人の会話においても同じことがいえる。われわれはかならずしも全員が同じことばを聞いているわけではない。ことばの解釈の差ばかりではなく、受ける波動の差で、聞きとる内容が変わってくる場合がある。同様に、味覚も波動をつうじておこなわれる。たとえば、同じ甘さでも人によって感じかたがちがうのだ。

中略

波動は人間の健康に影響をおよぼす。患者に手技をほどこしているとき、その患者のこころがオープンであれば、からだがかすかにピリピリと振動しはじめる。患者の生命場と肉体とが同調してきたしるしであり、実際に本人もその波動を感じる。

どんな人でもつねに振動しているのだが、からだの一部の振動が弱いときは、生命力がスムーズに流れていないときである。手をすべらしていって、からだの組織にひっかかるように感じるのは、そんなときなのだ。』

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