プロフィール おすすめの記事 ニュースレター

お客様の声 お問い合わせ 無料体験

慢性疲労は首で治せる|ニュースレターNO.223

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

9月に入り、1週間が経過しましたがまだ日中は暑い日が続きます。中国から帰って1ヶ月以上経過し、今では懐かしいことのように思い出しています。ただ、リ-コンディショニングを指導していた選手とは、メールのやり取りをしながら10月の全国運動会に向けて準備をしています。山あり谷ありの状況でなかなかうまく行きませんが、何とかベストの結果が出るように頑張っています。

さて、以前からご要望いただいていた身体調整テクニックのDVDがやっとまとまりました。タイトルは「身体調整テクニック-基礎扁」で、内容はモビリゼーションテクニック、リンパテクニック、ストレッチングテクニック、コムフォートテクニックを収録しています。すべて私が実践を見せながら解説しております。とりあえず50枚限定で配布しますので、興味のある方はホームページの方をご覧ください。先着50名に限らせていただきます。

今回のニュースレターは、以前から紹介したかったことなのですが、ようやく紹介できるときが来ました。それは松井孝嘉著の「慢性疲労は首で治せる(角川oneテーマ21, 2009)」という本です。書かれてある内容は、私がいつも話していることで、このようなとらえ方をしておられるドクターがおられたことに尐々驚きました。私自身にもつらい経験があるので、首コリの問題は無視できないものでした。

首が柔らかくなり、肩の筋肉が柔らかくなれば不快な症状はまず出ることはありません。首コリの重要性がわかっても、それをどのように解消すればよいのか、その方がもっと大きな問題です。残念ながら具体的なテクニックなどについては触れなれていませんが、それは身体調整テクニックを学んでいけば解決することですし、いろんなやり方があると思います。

上記の著書を読んでいただき、首コリに注目していただけたらと思います。

『一般的にはあまり知られていない病気で、〈頸性神経筋症候群〉というものがあります。これは、私が発見した病気です。頸部神経筋症候群でもかまいませんが本書では煩雑になるので頸性神経筋症候群とします。

脳神経外科を専門とする私は「ムチウチ症」「頭痛」「めまい」「自律神経失調症」「慢性疲労症候群」といった疾患の研究を、ライフワークのひとつとしていました。その研究のなかで、これらの症状が“同一の原因”から発していることを突き止めることができたのです。

三十年前、「首の筋肉の異常が自律神経失調を起こす」ということを発見しました。そこで、脳神経外科の世界的権威であり、私の恩師である佐野圭司・東京大学名誉教授に相談して、その異常がもたらす一連の症状を<頸性神経筋症候群>と名付けることにしました。〈頸性神経筋症候群〉とは「首の筋肉の異常によって神経に悪影響が出るために起こる一連の症状」です。治療法の研究だけで二十年以上の時間が経過しましたが、やっと治療法も確立できました。

私のもとで適切な治療を受けてもらえたならば、〈頸性神経筋症候群〉は確実に完治させられるようになったのです。

聞いたことのない病気が治るといっても、ピンと来ないかもしれません。しかし、〈頸性神経筋症候群〉を完治させられるようになったということは、これまで「原因不明」とされている部分が多かった“数々の難病”を治せるようになったことを意味します。

先に挙げた「慢性疲労症候群」「ムチウチ症」「頭痛」「めまい」「自律神経失調症」に加えて、「更年期障害」や「うつ」「パニック障害」……などがそれに当たります。

これらの病気の多くは、発症の理由やメカニズムも解明されておらず、原因不明の症状だったので、治療法も確立されていませんでした。そのため、こうした難病に悩まされる人たちは、さまざまな病院を回っても、尐しも症状が良くならず、「ワンダリング(病院めぐり)」を続けるしかなかったのです。

また、これらの病気は、症状に共通する点も多く、ワンダリングを続けると、どの病名を当てはめられてもおかしくない曖昧な部分を持っています。

たとえば、泌尿器科や婦人科で「男性更年期障害」「若年性更年期障害」と診断されていた人が、心療内科に行けば「適応障害」と診断されて、内科や外科を回れば
「自律神経失調症」「仮病」「怠け病」として、ひどい扱いを受けるといった経験をすることは珍しくありません。

しかし、私がそれらの症状の原因を発見し、治療法を確立したことによって、これからはこうした病気にかかっても、疑いの白い目で見られることはなくなりました。そして、健康な身体を取り戻せるようになったのです。

いきなり、これまでには聞いたこともなかった病気だと言われれば、かえって不安になるかもしれませんが、<頸性神経筋症候群>とは、首の筋肉の異常によって起こる症状ですから、首を治療すれば、それほどの治療期間もかけずに完治できるのです。

「自分は『慢性疲労症候群』ではないのか?」「『更年期障害』ではないか?」「『うつ病』ではないか?」と悩んでいる方、あるいはどこかの病院でそう診断されている方は、別表にまとめた『問診票』を見て、自分に当てはまる症状をチェックしてみてください。

ほとんどは、一般的に「不定愁訴」、すなわち“検査をしてもはっきりとした原因が判明しない症状”とされているものです。あなたの体調がもっとも悪いときに見られる症状が五個以上チェックされるようなら<頸性神経筋症候群>である可能性が高いので、検診をお勧めします。十以上チェックされれば「中症」で要治療です。十七以上なら「重症」です。

この『問診票』に挙げた症状のため、いろいろな病院を回り、そのうち頭痛薬、抗うつ剤などで“薬漬け”に近い状態になっていった方は本当に多いです。病院で処方される薬を飲んでいても、しばらくのあいだ、わずかに症状が緩和されるだけで、根本的には治りません。しかし、病気の正体さえ掴めたならば、治療はピンポイントで行えます。

「体がだるい」「すぐ疲れる」「だるいけど無理をして何とか仕事をしている」という人はたくさんいると思います。これとは別に朝起きたとき「体がだるくて起きられない」「ベッドからでられない」、そのため「会社に行けない」「学校に行けない」という人も多くいます。アメリカでも四〇〇万人の患者さんがいます。どこの病院へ行っても治せません。「慢性疲労症候群」です。

私のところではほとんどの患者さんが治って、元気に通勤したり通学しています。』

『それではここから、<頸性神経筋症候群>という病気がどんなものなのか、わかりやすく説明していきたいと思います。

首には、「頸部諸筋」と呼ばれるいくつもの筋肉が重なり合っています。その筋肉の使いすぎによって金属疲労にも似た「凝り」を起こし引き起こされるさまざまな症状を、私は<頸性神経筋症候群>と名付けました。

首は、頭を支える重要な部分であり、たくさんの大切な神経が縦横無尽に張り巡らされています。そのため、特に首の上半分は“脳の一部”と考えてもいいくらいであり、脳と全身の橋渡しをする重要なつなぎ目になっています。

首は「神経のスクランブル交差点」だと考えてもらえればいいでしょう。その首の筋肉が凝りによって緊張していれば、神経が圧迫されて正しい情報が伝わらなくなるため、多くのトラブルが発生することが、この病気の発症のきっかけではないかと私は考えています。

<頸性神経筋症候群>の治療で治ってゆく患者さんを見ていると、面白いことが起きています。首の筋肉の硬さや圧痛がとれて正常のやわらかい筋になっていくのと、症状の数が減っていくのが並行しているのです。これは現実のこととして、すべての患者さんにみられる現象です。

首に密集している神経のなかでも、とりわけ重要なものに「自律神経」があります。自律神経は、個人の意思とは関係なく、私たちの身体を健康に保ってくれています。体温や血圧の調節、呼吸・消化・代謝などをコントロールして、生命を維持するための重要な役割を果たしているのです。自律神経は運動神経や感覚神経より、もっと重要です。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の二種類があります。

交感神経は、代謝・消化などの生命活動を活発にする働きを担うもので、緊張しているときや危険を感じたとき、興奮しているときなどには、心拍数や血圧を上げて、呼吸数を増やし、血管を収縮して、瞳孔を開き、胃腸の働きを抑制します。

副交感神経は交感神経とは逆の働きをして、リラックスしているときや寝ているときなどに心拍数や血圧を下げ、呼吸数を減らして、血管を拡張し、瞳孔を閉じて、胃腸の働きを活発にします。

要するに、この二つの神経はアクセルとブレーキのように相反して働いているもので、その作用によって、身体のバラソスが保たれ、健康が維持できます。そして、このバランスが崩れた場合に、先の『問診票』に挙げた不定愁訴に悩まされるようになるのです。不定愁訴のほとんどは、この自律神経のバランスが崩れたことによって起こる「自律神経失調症」の症状といえるので、頸部諸筋の異常によって心身にさまざまなトラブルが出てくるのは当然です。

一般的には、首に異常が起きれば、交感神経が過度に興奮するとも言われています。しかし私が、三十年以上にわたって、首にトラブルを抱えた数え切れないほどの患者さんを診てきた経験からいえば、首の筋肉の異常によって起こる自律神経の異常では、副交感神経が失調して、交感神経が優位になっているように思います。

つまり、“副交感神経というブレーキが利かなくなって、交感神経というアクセルを踏み続けているような状態”になっています。それが人間の身体にとって、いかに危険な状態であるかは容易に想像できるのではないかと思います。

首の筋肉を痛めれば、さまざまなかたちで心身にその影響が及び、非常に危険な状態に陥ってしまいます。それが<頸性神経筋症候群>という病気の正体です。』

『首の中央には「頸椎」があり、その中には「脊髄」が保護されています。頸椎は、脳の周りを覆う頭蓋骨に似た役割を果たしているとイメージしてもらえばいいでしょう。そうして大切に保護されている脊髄は“脳が下に延びたもの”と考えてもらっていいような中枢神経です。

脳も脊髄も「脳脊髄液」という水の中に浮いていて、その水を漏らさないようにしている薄い膜が「クモ膜」です。クモ膜の外には硬くて厚い「硬膜」があります。その硬膜の外を、脳であれば頭蓋骨、脊髄であれば頸椎がガードする構造になっています。

細い首の中を通っているのは、脳の延長といえる中枢神経の脊髄だけではありません。脊髄を守る頸椎の前には「食道」があり、さらにその前方には「気管」が走っています。また、頸椎の後方には、左右に小さな穴が空いていて、この中を「椎骨動脈」が左右一本ずつ上下に走っております。食道の左右にも「頸動脈」「頸静脈」が左右一対ずつ上下に走っています。

口から入れた食べ物は食道を通して胃に送られていき、心臓から送られてくる血液は椎骨動脈と頸動脈を通して脳に酸素と栄養を送り込んでいます。また、脳からの指令は神経を通って身体の各部に伝達されていき、手で触ったことによる感覚情報などは、各部から脳へと伝えられていきます。

このように首は、脳と身体の各部をつなぐ非常に重要な架け橋になっています。

頸椎は、七つのバラバラの骨でできていて(こうした個々の骨を「椎骨」といって、上から順番に「第一頸椎」「第二頸椎」……と呼ばれます)、靭帯がそれをつなげています。脳からの指令を伝えていく神経は、頭蓋骨と第一頸椎のあいだ、そして七つの頸椎それぞれのあいだ、第七頸椎と胸椎のあいだの八か所から左右に一対ずつ出ています。これが「神経根」と呼ばれる太い神経です。従って、首の神経根は八対あります。

また、多くの不定愁訴を起こす原因になっている「自律神経」は、身体中に細かい神経のネットワークをつくりあげ、各部署の働きを調節しているので、脳と変わらないほど重要な働きを果たしています。

神経のネットワークについては、医学的に解明されていない部分もありますが、首、とくに首の上半分には、本来、頭蓋骨の中で守られているべきだと考えられるほど大切な神経が密に分布しています。

首は脳の一部、とくに首の上半分は脳そのものと考えてもらっていいほどなので、この部分の情報伝達に支障がきたされた場合には、心身にあらゆるトラブルが起きてしまうのも当然です。』

『最近会社に勤めている人などにとって深刻なのが「慢性疲労症候群」です。「現代病」として高い関心を集めている病気です。通常の疲労とはくらべられないほど重度の疲労感、倦怠感に悩まされるようになり、うつ症状、睡眠障害、記憶力の低下といった症状を伴うことが多いのです。

「身体に鉛を巻いたような感覚」になると表現されることも多く、会社に通勤することさえままならなくなってしまいます。夜にはなかなか眠れず、眠ったとしてもすぐに目が覚めてしまうこともあり、疲れがとれずに疲労が蓄積していく一方になります。そのため、仕事に大きな支障をきたすばかりか、仕事を続けたいという意志はあっても朝起きられないので、会社にも行けません。

アメリカでは、「慢性疲労症候群」の患者が四百万人いるとも言われていて、地域的にまとまって発症することも多いために、ウィルスが原因ではないかとも考えられています。

朝起きたときに、一晩ねているにもかかわらず、全身がだるく起きられない、会社に行けないという状態は、周囲からは「さぼり病」と見られることも多く、上司や同僚ばかりではなく家族の理解を得られないことも多くなります。

しかし、私のもとでは、「慢性疲労症候群」と診断されていた患者の九五%を完治させられています。そこで「『慢性疲労症候群』とされる患者のほとんどが〈頸性神経筋症候群〉のひとつである」と考えられるのです。

「慢性疲労症候群」は<頸性神経筋症候群>の一部であり、心の病気などではまったくない「器質性疾患」です。首の筋肉に異常があって「慢性疲労症候群」の症状が出ているのですから、求められるのは「首の筋肉の治療」になるのです。

現在、日本の病院では一般的に、ビタミンB12やビタミンC、抗うつ剤、漢方薬などを組み合わせて処方することで「慢性疲労症候群」の治療をしている場合が多いようですが、それでは根本的な治療につながらないのは言うまでもありません。

また、これまでにも書いているように、最近は「男性にも『更年期障害』はある」と主張する医師がいるようですが、「男性更年期障害」とされる患者さんの症状の大部分は、「慢性疲労症候群」の症状と重なります。そして、「男性更年期障害」と診断されたあとに私を訪ねる患者さんを診てみれば、やはり首の筋肉に異常が認められます。

そして首の治療をすることで不定愁訴がなくなり、完治します。要するに、「男性更年期障害」も「慢性疲労症候群」も、実際は<頸性神経筋症候群>である場合がほとんどだということです。』

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*