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ふくらはぎマッサージ|ニュースレターNO.226

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2回にわたって紹介したDVDですが、好評を頂き嬉しい限りです。特に、私の講義や講座のDVDを希望された方が多く、私の考え方が皆さんの参考になれば嬉しく思っています。また、これまで紹介した以外にも、講座やテクニック、指導のDVDをいま整理しているところです。まとまりましたら、またご紹介したいと思います。

さて、今回はふくらはぎのマッサージについて紹介したいと思います。何気なくふくらはぎのマッサージはやられているのですが、ふくらはぎのマッサージの重要性について書かれた本を見つけました。石川洋一著:万病に効くふくらはぎマッサージ(マキノ出版2009)です。読んでいくと、なるほどと思うことが多いのですが、皆さんはどのように考えられるでしょうか。

この本を読んでからふくらはぎの筋を温めて冷やさないようにしてレッグウォーマーをしています。そうすると、ふくらはぎが疲れているとか、硬く重く感じることも尐なくなりました。これからの季節、気温も下がってきますので、試すにはちょうど良いタイミングかもしれません。寝るときにも、レッグウォーマーは履いたままにしています。今後も様子を見ていきたいと思います。

それでは、上記の著書の中からポイントとなるところを抜粋して紹介したいと思います。

『人間を含めたすべての生物は、体の中の細胞に酸素や栄養を取り込み、二酸化炭素や老廃物を外部に排出していかなければ、生命を維持することができません。単細胞生物なら外界から直接、必要なものと不必要なものの交換ができますが、人間のような複雑な体の構造をもった多細胞生物の場合には、その交換は、ほとんど血液循環によって行われることになります。

血液は全身に網の目のように張りめぐらされた血管内を循環し、細胞に酸素と栄養素を供給する一方で、二酸化炭素と老廃物を回収していきます。その循環経路は、体循環(大循環)と肺循環(小循環)の二つのルートに大別され、このうち体循環が、一般にいう血液の流れ、すなわち心臓から送り出された血液が体を一周し、心臓へと戻ってくるルートになります。

血管には動脈、毛細血管、静脈があります。新鮮な酸素と栄養素をたっぷりと含んだ血液は、心臓のポンプ作用によって動脈へと押し出され、そこから毛細血管に回って、細胞に必要な酸素と栄養素を供給していきます。その一方で細胞から二酸化炭素と老廃物を回収し、古くなった血液は静脈を通って心臓に戻っていくしくみになっています。

肺循環は、心臓と肺とを結ぶルートで、心臓に戻った静脈血に酸素を供給し、新鮮な動脈血にリフレッシュさせる役割をしています。』

『「血液循環は心臓のポンプ作用によって行われる」と、一般的にはいわれています。しかん確かに、心臓は自身が収縮と弛緩をくり返すことで、血液を体のすみずみにまで押し出すポンプの役割を果たしています。その際にかかる圧力が、血圧になります。

しかし、心臓から押し出された血液は、全身をめぐって、再び心臓へと戻っていかなければなりません。ここで大事なことは、心臓には血液を動脈内に勢いよく押し出す働きはするけれども、全身に送り出した後の血液を吸い上げる力までは持っていないということです。

では、心臓から押し出された血液は、いったいどのようなしくみで心臓へと戻っていくのでしょうか。実はこの点に、ふくらはぎを第2の心臓とする秘密も隠されているのです。

心臓から出た血液は、心臓ポンプの力と、しなやかな弾力を持って補助ポンプのような働きをする大動脈の厚い血管壁に助けられ、勢いよく体のすみずみにまで送られていきます。そして毛細血管を介して酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物の交換をした後、静脈へと流されます。つまり、この静脈内の血液は、どのようにして心臓まで戻っていくかが問題になってくるわけです。

そもそも静脈の血管壁は、心臓から送り出された血液をスムーズに心臓に戻せるよう、きわめて薄く、伸びやすく作られています。さらに、そのところどころには弁が設けられ、血管の収縮・弛緩に応じて開閉しながら、血液量を調節し、逆流を防ぐ作りになっています。

ただし、それだけでは動脈のように勢いよく血液を流すことはできません。静脈は筋肉の中を走っています。静脈血が心臓に向かって流れることができるのは、その周囲の筋肉が収縮と弛緩をくり返すことで静脈に圧力をかけ、ポンプの役割を果たしてしぼくれているからなのです。静脈を搾りながら血液を押し進めていくその筋肉の働きは、まるで乳搾りのようであることから、ミルキングアクションとも呼ばれています。

その際、体の上部のほうに回った血液は、重力の助けによって、比較的楽に心臓までたどり着くことができますが、心臓の下部、すなわち足のほうに下りていった血液は、重力に逆らって上り、心臓にたどり着かなければなりません。それには、ふくらはぎの筋肉がしっかりと収縮して、力強くポンプの役割を果たしていくことが、最も重要なポイントになってくるのです。』

『ふくらはぎは、心臓から最も離れたところでミルキングアクションを行っている器官です。しかし、犬や猫などの四つ足動物には、筋肉の盛り上がったふくらはぎはありません。すなわち、ふくらはぎとは、直立歩行をする人間だけに備えられた器官でもあるのです。

ここで人間の進化の過程を振り返ってみましょう。

人間の祖先は、そもそも水中に住んでいた生物です。水中では重力の影響をほとんど受けずに生命を維持していましたが、陸に出てきたことで、水中の六倍もの重力にせきつい耐え、生きていかなければならなくなりました。それでも四つ足で歩き、脊椎(背骨)も水平だった時代には、血液も心臓の働きだけで循環させることができたのです。

ところが、人間は二本足で立ち、歩くことにより、より重力の影響を強く受けることになりました。その結果、心臓の負担が増大されて、血液を円滑に循環させるための“第2の心臓”が必要になり、心臓から最も離れたところに強靱な筋肉を集め、ふくらはぎという器官が作られたのです。

ふくらはぎを構成するおもな筋肉は、ふくらみを形成している腓腹筋と、深部でそれを支えているひらめ筋です。その奥には、さらに足や足指の運動のための細かな筋肉が走っています。これらの筋肉が元気に収縮・弛緩をくり返し、静脈血を押し上げていくことで、はじめて人間の血液循環は成立することになるわけです。』

『足の静脈血は、ふくらはぎの筋肉の力強い働きがなければ、心臓に戻っていくことができません。しかし、筋肉量の多いふくらはぎにとっても、それは非常に重労働であり、ふくらはぎの筋肉は常に疲労をしやすい状況にあるともいえます。そして、その疲労がふくらはぎの働きを弱め、血流不良を引き起こす原因にもなっていくのです。

疲れたときや激しい運動の後には、体の動きが鈍くなったと感じます。それは筋肉を使い続けることで細胞の中に疲労物質の乳酸が蓄積し、筋肉が硬くなって、刺激に反応しにくくなるからです。

また、筋肉を収縮させるためのエネルギーは、おもにアデノシン三燐酸(ATP)の分解・再合成により供給されています。乳酸の濃度が高くなると、そのアデノシン三燐酸の再合成がおさえられるため、筋肉は収縮できなくなって、静脈のポンプ作用も低下していきます。

その結果、起こってくるのが静脈血のうっ滞です。筋肉が収縮できなくなったところで、血液が汚れたドブ川のようによどんでしまい、そこから先に流れにくくなってしまうのです。

人体の血液は、重力の影響により、七〇%が下半身に集まっています。そのため足でうっ滞が起こると、全身を循環する血液の量も尐なくなり、心臓をはじめ、ほかの重要な器官に十分な酸素、栄養が行き渡らなくなってしまいます。それが体調の悪さや病気を引き起こす原因にもなっていくのです。

指などをヒモできつく縛ると、その指の先は赤から紫色に変色し、熱を持ってズキズキします。それでもヒモを解かずにいると、今度は指先が冷たくなって、組織は壊し死していきます。足に血液がうっ滞し続けるということは、これと同様の現象が、体内の組織で起こりえることを意味しています。

ふくらはぎマヅサージは、血流不良の根本的原因として存在するふくらはぎの疲労回復を促し、柔軟で収縮しやすい筋肉を作り上げていく健康法であり、治療法です。その結果、静脈血のうっ滞が改善されれば、その先の血液の通過もよくなるために、全身の血流も円滑に促進されていくわけです。』

『心臓の壁は、心筋という筋肉でできています。この心筋が収縮・拡張することで、心臓はポンプとなって、全身に新鮮な血液を送り出しているわけです。

心筋は一日二四時間、いっときも休むことなく、この収縮・拡張という仕事をくり返しています。そのために安静時でも、ほかの組織よりはるかに多量のエネルギーを必要とします。そして、そのエネルギー源となる脂質やブドウ糖などがエネルギーに変わるためには、十分な酸素が必要になります。

心筋のエネルギー源や酸素は、冠状動脈を介する血流によってのみ供給されており、冠状動脈を流れる血液が滞ると、心筋に血液が回ってこない、つまり血液がない状態(虚血)になります。こうして血液が回ってこないために、心臓そのものの働きに異常をきたしている場合に、虚血性心疾患という診断が下されるわけです。

前出のKさんの話を思い出してください。心筋梗塞から末期の心不全状態にあったKさんの心臓は、たった二回のふくらはぎ治療で、外出ができるまでに機能を回復しました。その理由は、ふくらはぎ刺激によって冠状動脈の虚血状態が改善され、心臓の負担が軽減したからにほかなりません。

ここでもう一度、血液循環のしくみについて、簡単におさらいしておきましょう。血液は心臓から動脈に押し出され、体のすみずみに送られます。そして毛細血管内で酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物の交換をしたあと、静脈に送られ、心臓へと戻っていきます。その際、足先に到達した血液は、ふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩をくり返し、静脈を搾り上げる形で心臓に戻されていきます。このように、血液循環は心臓とふくらはぎの密接な連係プレーがあって、成り立っているのです。

次に、心臓の血液がどうして不足してしまうのかを考えてみましょう。

ふくらはぎの筋肉は、心臓から最も遠い足の先端からの血液を、重力に抵抗しながら、搾り上げる仕事をしています。その重労働により、ふくらはぎが疲弊すると、筋肉の収縮力も弱くなり、静脈血が足にうっ滞していきます。その結果、心臓に戻る血液の絶対量が尐なくなり、冠状動脈の血流も減尐するため、心筋は酸素不足、
栄養不足に陥ることになります。その悪循環のくり返しにより、やがて心臓の虚血状態が引き起こされ、健全な働きを維持できなくなっていくわけです。

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