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上手なからだの使い方|ニュースレターNO.242

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わたしは「直せば治る」という考えをもって身体調整を行っていますが、その基本になることが「自然体」であり、正しいというか適切な立位姿勢にあります。正しいまた適切な立位姿勢の定義は難しいものです。本に書いてある「立位姿勢とは・・・」というようにはならないとこれまでの経験で感じています。

したがって、自分の中で正しい・適切な立位姿勢の定義というものをつくらなければいけないと思っています。その立位姿勢にどのように戻すのかというところに手技やテクニックがあると考えています。本に書かれているような正しい・適切な立位姿勢はこうでなければいけないというように考えてしまうと、不都合なことも起こってくることもあるので、いろんな状況を考えながら定義していく必要があると思います。

ちなみに、私の考える自然体は体のどこにも緊張が見られない楽な立ち方ということになります。もちろん左右対称に近い形でということになります。

そこで今回は、渡會公治著:上手なからだの使い方(北溟社2006)という本を紹介したいと思います。正しい・適切な立位姿勢を考える上で、また指導する上で参考になると思いますので、一部を紹介します。

『私たちは脊椎動物の一員です。立派な脊椎を持っていても、上手にからだ、背骨を使いこなしているひとは尐数でしょう。

3次元空間に存在するものの動きを表すときはまず、動くものの位置を記録します。基準となる座標軸x軸、y軸、z軸で作られた立体のなかでの位置を測定することをします。立体の動きはxy平面、yz平面、xz平面の平面に分解して記録します。この面は人の身体では前額面、矢状面、水平面といいます。

前額面は前額つまりおでこと平行な面です。鏡と向かい合うときには鏡と平行な面です。正中面ともいいます。これに垂直な面は二つあります。水平面と矢状面です。水平面は分かると思いますが、上から頭から身体を見ることになります。矢状面は横から見る面です。矢が正面から飛んでくるというイメージで矢状面というのでしょう。

この3つの面をイメージして垂直に並んでいる脊椎を動かしてみましょう。まず、矢状面に沿って動かす。というと難しそうですが、何のことはない前後にお辞儀して地面を見ることと天井をさらに後ろを見る動きです。

次に前額面に動かす。つまり左右に曲げます。さらに水平面に動かしてみましょう。回転です。脊椎の中心を軸にして右回り左回りの動きです。頭を動かすと背骨はついてきます。

多くの人は左右の差も感じないと思いますが、なかにはやりやすい方向がある人もいるかと思います。背骨は正面から見るまっすぐですが、横から見ると弯曲が3つあります。くびの頚椎前弯、せなかの胸椎後弯、こしの腰椎前弯です。骨盤の仙椎、仙骨は一つの骨に癒合していますが、後弯うしろに凸の形をしています。

前後方向に曲げるときは左右差は生まれませんが、正常な脊椎でも弯曲があるので左右や回旋では難しい動きが必要になります。身近にあるもので弯曲をつくってこれを左右に曲げてみてください。たとえばひもをたばねて太くして上下に両手で持ちます。下を固定して上を動かします。

まっすぐなまま3つの面で動かしてもどの方向でも動きます。弯曲を一つでも作って曲げてみると回転や横に曲げる動きは難しいことが分かると思います。それから、自分の頭をもう一度前後左右回転と動かしてください。本当に左右差はないか確認してみましょう。

さて、3次元脊椎体操です。

前後屈曲、左右屈山、右回り左回りこの2種類3方向の動きの組み合わせは8種類あります。動かす順を考えると6通りありますから、合計で48種類になります。

まず両手で小さな本かペットボトルか何かを軽く持ちます。胸の前の正面にまっすぐに背筋を伸ばして持ちます。基準となるポジションです。このポジションから3種類の動きを連続して行います。たとえば、前に曲げ、左に曲げ、右に回します。

持っている本やペットボトルだけでなく背骨を一緒に動かしましょう。捻れている背骨の感覚を味わったら、元に戻ります。一気に基準ポジションに戻します。次に、右に曲げ、右に回し、後に曲げるそして一気に基準ポジションに戻す。次は後に曲げて左に曲げて右に回す。一気に戻す。48通りすべてを行う必要はありませんが、4、5種類考えながらやってみましょう。背骨がすっきりすると思います。

なぜ本とかペットボトルとかを持つ必要があるのかといいますと、分かりやすいからです。慣れるまではあったほうがやりやすいと思います。慣れると無くてもできますから、キーボードを叩きながら背骨を動かすこともすすめています。しかし、時聞を作って両手を前に何かを持ってやることをやってみましょう。

原点に返るというか、やってみれば感じられると思いますが、両手が参加すると何か違いがあります。たぶん、背申の筋肉が協調するからだと思います。裸の背中に見ることができる背筋といわれる筋肉は背骨や骨盤からでて肩甲骨や上腕骨に行く上肢の筋肉です。手を動かせば働く役割を持っています。

両手で何かを持てばその動きに参加してきます。手と脊椎の協調運動では面白くない。3D体操と清水先生は名付けたのですが、もう一つ良い名前がないかなと模索しています。』

『美しく、しっかりと立てれば、スキーは簡単にできるはずであるというのが私の意見です。立つことは誰でもできることのように思えますが、ロボットを見ても2本足で立つのは簡単なことではありません。

考えてみても、すぐに分かるように生まれつき立てる人はいません、赤ちゃんの時代にほめられ、おだてられ、学習して立てるようになり、歩くようになっていくわけです。しかし、その後さまざまな活動を獲得していくのですが、さらによりよい立ち方を学ぶ機会は尐ないというよりないと思います。

この授業では立つために関係する知識(解剖学、生理学、運動学、バイオメヵニクスなど)を学び、自分の身体を動かして知識を身体で理解して、美しく立つことをめざしています。最後に応用としてスキーを取り上げるというのは、スキーはゲレンデで立てればできるものなのです。

急な斜面でもバランスをとって立っていれば滑ることができます。止まる技術が必要になりますが、斜面に立てれば止まることもできます。股関節の動きを学び、左右に体の向きを変えたとき、常に谷側の足に体重を移すことを学べば方向転換も止まることもできます。スキーのターンは歩くよりもゆっくりなリズムの体重移動があるだけですから立って歩ければできるスポーツです。』

『スクワットという言葉の文字どおりの意味はしゃがむことで、しゃがんでは立つことを繰り返すもっともシンプルな運動です。シンプルなものほど奥が深いといいますが、しやがんで立つだけのスクワットにもいろいろなスクワットがあります。スクワットで腰を痛めたとか膝を痛くしたという患者さんをみることがあります。これはスクワットのやり方が悪かっただけで、正しいスクワットを指導して治しています。

私のすすめるスクワットはオーソドックスなトレーニングとしてのスクワットですが、なかなか指導しても伝わらないので、工夫をしてみました。壁を使った「かべ体操」と名づけたものです。図⑬は外来の山本ナースが作ってくれたものです。普通の部屋の隅は直角になっていますが、この部屋の角に立って両足を肩幅よりちょっと広めに広げます。左右の壁に両足を平行につけて置きます。

ゆっくりとしゃがみ、ゆっくりと立つことを繰り返すだけですが、このとき尻と膝と足が壁から離れないようにすることが大切なポイントです。

人の足はかかとに比べて前のほうが大きいので、かかとは壁から尐し離します。かかとの中央と二番目の指の付け根を結ぶ線が足の長軸といわれる中心線です。この線上で足首の関節が屈伸しますと足の裏にはアーチがしっかりとでき足の全体に体重が乗ります。つまり尻と膝と足が壁から離れなければ足関節と膝関節と股関節の屈曲進展が同じ方向に行われるということになります。

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