プロフィール おすすめの記事 ニュースレター

お客様の声 お問い合わせ 無料体験

速読|ニュースレターNO.249

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

随分と前になりますが、テレビを見ていたらバッティングセンターで150キロのスピードボールを打つ女性がいるとのことでした。実際にその女性が現れて挑戦したのですが、いとも簡単にボールにバットを当てていました。ポイントは何かというと、ボールに集中しないこと、ボールが出てくるところに集中するのではなく、ボーッとみておくことだそうです。

以前紹介した「スポーツ脳トレーニング」の著者も同じようなことを言っておられます。集中しないことの方が反応が速くなるということです。こうなると集中することの意味が変わってきますね。その女性はスポーツの経験はほとんどなく、塾の先生をしているとのことでした。何を教えているかというと、「速読」でした。

速読することで脳が活性し、視野も広がるということです。本を読むにしても、一文字ずつ読んでいくのではなく、カメラのシャッターを押すような感覚で次々とページをめくっていくようなものです。

私は、本を読むことに関してはそこまでできないのですが、アスリートの動きをみたときは、シャッターを押した時のように、ポイントの静止画面が映像として残ります。速読は、スポーツの現場で大いに活用できると思います。

呉真由美著:スポーツ速読 完全マスターBOOK(扶桑社2010)は、その一冊ですが、非常に面白く、興味をひかれることが書かれています。一部を抜粋して紹介しますが、ぜひ原著をお読みになることをお勧めします。また、コーチング・クリニック11月号の特別企画でも「スポーツ速読のススメ!」として取り上げていましたので、そちらもご覧ください。

『速読トレーニングで脳力を活かせるようになれば、自然と“本が速く読めている状態”になります。第2章で何度も繰り返したことですが、まだ納得がいかない方もたくさんいらっしゃるでしょう。

でも、誰が何といおうと私たちの脳はスゴイんです。なぜなら、脳は日常的に高速回転.高速処理を行っていて、私たちが認識している以上の情報を瞬時にキャッチしているからです。

“脳は情報の取捨選択をしている”という話を聞いたことがありませんか? 例えば、レストランや喫茶店で友人とおしゃべりをしたり本を読んだりしているとき、隣のテーブルの会話は耳に入ってきませんよね。それなのに、住んでいる地名や好きなタレントの名前など、自分になじみ深い言葉だけはフッと耳に飛び込んでくる。みなさんも身に覚えがあるのではないでしょうか。

この本を読んでくださっているいまだったら、隣から“速読”という言葉が聞こえた瞬間、耳がダンボになるかもしれませんね。「いまからこの言葉を言いますよ」と予告されたわけでもないのに、不思議なことです。

もしくは、「新しいバッグが欲しいな」なんて考えながら街を歩いていると、狙っている色やブランドのバッグがやたらと目につくようになる。これもよくあることですよね。同じバッグを持っている人が急に増えるわけがないのに、やはり不思議なことです。

実はこれ、耳や目から入ってきた膨大な情報をすべて脳が瞬時にキャッチし、超高速で処理をして、欲しい情報だけを教えてくれているんですね。しかも、本人としてはほかのことに集中していたり、ポーッとしたりしているにもかかわらず、です。

このように、みなさんが何をしているかなんて関係なく、脳は超高速で膨大な情報を休まずに処理し続けているのです。』

『それでは、これまで何度も出てきた“脳の活性化”について、改めて考えてみましょう。もう言うまでもありませんが、本来の脳力を活かせるようになるためには、脳を活性化させる必要があります。でも、脳が活性化されている状態とは、果たしてどんな状態なのでしょうか?

脳が活性化されると、従来よりも脳の処理能力が上がります。脳はもともと高い情報処理能力を持って

いるので、「脳が活性化されると脳の処理能力を普通に発揮できるようになる」と言ったほうが誤解を生まないかもしれませんね。

パソコンだったら、処理能力以上の情報を入れるとフリーズしてしまうので、買い替えたりカスタマイズしたりしてバージョンアップをしますよね。でも、脳はもともと高い情報処理能力を持っていますから、これまで以上に情報を送るようにするだけで、自ら処理能力をバージョンアップしてくれます。

処理能力がバージョンアップすれば、当然、これまでよりも情報をラクに処理できるようになりますよね。これがまさに、“脳が活性化ざれた状態”です。

ですから、脳に速く大量の情報を送り込む速読トレーニングを重ねれば重ねるほど、脳の活性化が進んでどんどん情報をラクに処理できるようになる。具体的に言えば、思考スピードや判断力が向上するんですね。そのため、メモリを増設したパソコンのように、速く入力された情報だろうが大量に入力された情報だろうが、余裕を持ってサクサクと処理できるようになるんです。

その目に見えるわかりやすい成果が、「本を速く読めるようになる」ことや、「150㎞の速球を打てるようになる」ことです。すごいことに感じられるかもしれませんが、このように脳が活性化して処理能力を発揮できるようになれば、いとも簡単なことなんです。

それどころか、私たちはもともと優れた脳力を持っているのですから、脳が活性化して処理能力を発揮している状態こそが、脳にとっては無理をしていない素の状態といえます。スポーツでも読書でも脳力を存分に活かしたほうが、脳は快適で気持ちのいい状態でいられるんです。

第2章で、みなさんが文章を一文字ずつ読むのは思い込みだとお話ししましたよね。看板に書かれた文字を瞬時に理解できるように、本の中に書かれている文字だって本当は一文字ずつではなくまとめて理解することができるのだと。そのため、一文字ずつ読んでいるとき、脳は「なんで読書のときだけこんなに情報がゆっくり入ってくるんだろう?」と物足りなさを感じています。

これはたとえるなら、大排気量エンジンを搭載した車で、わざわざギアをローに入れて走っているようなもの。これではエンジンが真っ赤に焼け焦げ、おかしくなってしまいます。

同じように、人間の脳も、本来の脳力に見合わない使い方をざれると、調子がおかしくなってしまいます。読書をしていると疲れてしまったり、眠くなったりしてしまう人が多いのは、ずばり脳力に見合わない読み方をしているせいなんです。

要するに、脳が活性化されている状態とは、脳も体もストレスを感じないベストな状態のこと。そして、速読トレーニングを重ねれば、このベストな状態を常に保つことができるようになるのです。』

『いきなりですが、私は速読トレーニングを重ねて速読を習得していますので、常に脳が活性化された状態で生活しています。余談ですが、そんな私が体験したちょっと面白いエピソードをお話しします。

ある日、「本が速く読めて速球も打てる先生だったら、トリックを見破れるかもしれない!」と受講生の方に誘われ、マジックバーに出向きました。マジックを純粋に楽しみたいので、私自身はトリックを見破ろうとは思っていなかったんですけどね。

でも、結論から言うと、しっかりトリックを見破ってしまいました(笑)。

マジシャンはお客さんの一人にトランプの束からカードを一枚引かせ、私たちに「これを覚えておいてください」と見せました。そして、そのカードを再びトランプの束に戻し、テーブルの上にバーッと広げたんです。

そのとき私は、何も考えずにマジシャンの動きをポーッと見ていました。さっき見せられた一枚のカードのことは、何となく意識していただけです。それなのに、広げられていくカードの最後の一枚が見えた瞬間、「あ、さっきのカードがない!」と気づいたんです。

気づくと同時に、視野がパッと広がり、マジシャンの後ろに飾られた絵の裏側に隠されているカードまで目に入りました。どうしてだかわかりますか?

わかりやすく説明しますと、マジシャンとカードだけを見ていたときは、あまり脳が活性化せず視野も狭くなっていたので、マジシャンがカードを後ろに隠したことには気づかなかった。でも、普段からある程度は脳が活性化していて視野も広いので、「あるはずのカードがない」ということには瞬時に気がついたんですね。

そして、そう気づいたことでざらに脳が活性化して視野が広がり、あるはずなのにないカードのある場所にも敏感に気づいた……と、こういうわけなんです。

私が「あるはずのカードがない」と瞬時に気づいたのは、猛スピードで一枚一枚の数字や絵柄を確認したからではありませんよ。カードが消えているとは思ってもいませんから、わざわざそんなことはしません。ただ、さっきのカードを覚えている脳が、なくなっているという違和感を認識してくれたんです。

当然ながら、「あるはずのカードがない」という情報は、そこにいた全員に平等に送られています。そして、ほかの人の脳もちゃんと気づいているはずなんです。でも、活性化していない脳は気づいた情報をきちんと受け取らずにスルーしてしまうため、ほかの人は認識することができなかったんですね。

つまり、活性化された脳は、活性化される前とは“受け取り力”が違うという表現もできるのです。

例えば、「季節の移り変わりに敏感になった」「星がよく見えるようになった」などと言う受講生の方が多くいらっしゃいます。こんな話をすると、「やっぱり速読って摩詞不思議」と思われてしまうかもしれませんが、何も不思議なことではありません。速読トレーニングで脳が活性化したことによって、脳がキャッチしている膨大な情報を、より多くきちんと受け取って認識できるようになっただけなのです。

言ってみれば速読も、“受け取り力”そのものです。入ってくるたくさんの文字情報を脳が受け取っているのが“速く読めている状態”で、入ってきているはずのたくさんの文字情報を脳が受け取れずにいるのが“速く読めない状態”ということなのですから。

こう聞くと、「速読って本当に脳の使い方次第なんだなあ……」と思いませんか?』

『筋肉は鍛えると目に見えて変化していきますが、脳は鍛えても目に見える変化は起こりません(筋肉のように大きく成長されても困りますが……)。ですから、「速読トレーニングをすると脳が活性化する」と言われても、いまひとつ信憑性がないでしょう。

そこで、速読が脳にもたらす具体的な変化について、科学的な視点からも説明しておきたいと思います。

「脳は右脳と左脳に分かれている」ということはご存じですか? 左半身を司る右脳は別名“芸術脳”と呼ばれ、音楽や映像、絵画などと触れ合うときの、芸術的感受性や創造性を担うとされています。一方、右半身を司る左脳は別名“言語脳”と呼ばれ、言葉や文章を使ってコミュニケーションを取る、論理的思考が必要なときに働くとざれています。

そのため、世間一般では理屈っぽい人は左脳派、芸術家肌の人は右脳派といわれており、「右脳を鍛えるといい」と、テレビなどで耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

同じく、世間一般では「読書では左脳を使う」といわれています。言語を理解するための言語野が左脳にあるので、これは当然かもしれませんね。

でも、これらはすべて俗説にすぎません。右脳と左脳はお互いに連携して働いているので、どちらか一方だけを使うことはできないからです。読書のときに左脳を多く使うか右脳を多く使うかは、人それぞれ。右脳を鍛えれば芸術的な脳力が向上するかというと、そこにも科学的な根拠はないのです。

ただ、ここにひとつ興味深い実験データがあります。私は以前、甲南女子大学の辻下守弘先生に、速読しているときの脳の活動部位を光トポグラフィーで測定してもらったことがあるのですが、左脳をメインに右脳の広い範囲も同時に使っていることがわかったのです。

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*