直立姿勢を考える(2)|ニュースレターNO.263

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直立姿勢で立つとき、両足は平行ではなく、解剖学的にはつま先が15~16度外転させることになりますが、左右の向きが対称で、一番楽に足の裏全体が床につく感じであればよいと思われます。また、膝蓋骨の向きをチェックし、内を向いたり、外を向きすぎたりしないで、正面を向くようにつま先の向きを調整してもよいでしょう。

この足幅では狭すぎるのではないかと思いますが、実際には一番楽に立て、一番安定する足幅なので、下肢の筋肉にストレスを感じることなく、楽に長時間立てる足幅になります。この足幅で目を閉じて、立って見ます。バランスがとれていれば、ふらつきませんが、身体のどこかに崩れがあれば、いろんな方向にふらつきがみられます。

そんなときは、バランスを取ろうとしないで自然に任せ、ふらつきが静まるまで待ちます。このふらつきは、からだがバランスを修正しようとして働く自然な反応であるので、軽くサポートをする程度でその人が動きたいままに任せることです。

これは非常に大事なことであり、バランスの崩れは、強制的に直そうとするのではなく、生体そのものの自然な修正能力を活用するように持っていかなければなりません。そういう意味からすると、バランストレーニングというものも考え直してみる必要があるかもしれません。

無理にバランスを崩させて、そのバランスを取らせようとしたり、バランスを崩した状態でエクササイズするという何とも強引なバランストレーニングの目的は何なのか、理解することが難しいと思います。大事なことは、「自然な・・」ということです。その「自然に」ということには、「生体本来の」、また「楽に」ということです。

足幅が決まれば、すなわち垂直方向のストレスに楽に耐えられる2本の脚が決まればということになりますが、2本の足で支える骨盤が問題になります。

ここでポイントになる個所は、骨盤を支える左右の股関節、骨盤が脊柱を支える仙腸関節です。まず、左右の股関節のはまりが同じようになっていければなりません。

とくに、大腿骨のはまり具合は、股関節の可動性を見ればわかります。むしろ、左右での可動性の差がみられることの方が多く、左右どちらかに重心が偏っていることが想像できます。左右の股関節に均等に体重がかからなければ、脊柱を垂直に保持することは難しくなります。

骨盤では、この左右の股関節と仙腸関節を同時に見なければなりません。重心の偏りが左右の仙腸関節の噛み合わせのずれか、左右の股関節のはまり具合のずれか。仙腸関節と股関節に問題がなければ、脊柱を支える土台はしっかりしたものであり、後の問題は、頭部の問題だけとなります。

なぜ、脊柱に問題はないのでしょうか。土台が崩れないしっかりしたものであれば、後は、一番重い頭が正中線上にあるかどうかであり、正中線上に乗っておれば、脊柱にたわみが生じるはずがないからです。問題は頭の位置と傾きです。頭が傾いていれば、正中線上に重りが乗っていないことは分かりますが、一番大きな問題は、下顎骨です。

下顎骨のポジションは非常に重要であり、脊柱にたわみをもたらせる最大の要因と考えられています。歯科医の世界では、常識になっているのですが、歯の噛み合わせが悪いと、肩コリや腰痛を引き起こすといわれています。それはなぜでしょうか。

下顎骨は、本来頭蓋骨にバランス良くぶら下がっています。しかし、虫歯などがあれば、虫歯を避けて物を咬むようになるので下顎骨がずれていきます。いわゆる歯の噛み合わせが悪くなるということです。

本来は、正中線でバランスがとれるようにぶら下がっているのですが、ぶら下がった重りが左右にずれれば、当然頭もその方向に少しずれます。そのわずかなずれが、頸椎のたわみとなり、そのたわみのストレスが胸椎、腰椎も及びます。下顎のゆがみが全身に影響することを理解しなければいけません。そういう意味からして、左右対称的な顔になっているかということが問題にもなります。

自然体の直立姿勢を足元からみてきましたが、最も問題になるのが頭部、顔面のパーツの配置といえます。頭の位置がずれれば、下顎骨の位置がずれれば、首を支える筋肉にも影響するので、頭を支えるために首の筋肉が緊張するしかありません。首が固くなって、首の筋肉を揉んでほぐそうとしても仕方ありません。

頭のポジションを中間位に戻し、顎のポジションを適切な位置に戻せば、自然に首の緊張も取れることになります。首の緊張、特に頭が後方に傾いている人はいませんが、前方に傾いていくので後頭下筋群がそれを防ぐために固くなり、脊柱起立筋にも緊張がおよび、脊柱周囲に違和感が現れることは理解できるはずです。

足元については、足の幅について考え方を述べましたが、大切なことは、2本の足の裏で体重を支えることです。そうすれば両足の中間、脊柱の真下に重心が降りてくることになります。常に重心を両足の中間に置くことができれば、からだのひずみは生じることもありません。

例えば、前にかがむとき、おしりを後方に引かなければ、重心が前に傾き、バランスを崩してしまいます。それが、常に重心を両足の中間に保持してからだを動かしていれば、問題は起こりません。立っているときも、そこに重心が落ちることで前後左右にふらつきもなくなり、楽に自然に立ち続けることができます。

両足の裏で立ち、股関節、仙腸関節が適切なポジションにあれば、膝はどうなるでしょうか。当然膝の関節は、大腿骨と脛骨が適切なポジションとなり、膝の不快の問題も解決するように思われます。特に、年配の女性に多くみられる股関節や膝関節の不快の問題は、このような考え方で解消するのではないでしょうか。

「直すことで治る」という考え方です。

人間のからだは不思議そのものです。いろんな刺激に対していろんな反応をします。からだの不快は、正に不快をもたらす刺激が、不快の原因なのです。刺激にもいろいろありますが、姿勢の崩れも不快の刺激になります。崩れた姿勢をいかに元の自然体に戻すか、いかに自然な立ち姿に戻すか、その手段は無限なのかもしれません。目的は一つしかありません。自然体に戻すことです。

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