投手の走り込みを工夫すれば投球時の下半身の使い方が良くなる

  • 2018/2/14
投手 走り込み

プロ野球のキャンプ情報が連日報道されていますが、高校生なども今の時期走り込んでいる選手も多いと思います。

以前、走る込んでつくスタミナと投げるスタミナは別だということをお伝えしていますが、考えてもらいたいことは、そもそもなぜダッシュや走り込みを行っているのかということです。

目的の理解なくして、最大の効果は得られません。

ですが、投手が行うダッシュを否定しているわけではありませんし、工夫すればさまざまな効果があります。今回は、その1つの方法として投手が行うダッシュの具体的な方法をお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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走り込みを行う目的

一般的に投手が走り込みを行う目的は以下のようなことではないでしょうか?

下半身強化

投げる際にバランスが悪いので、ダッシュなど走り込むことでそのバランスが良くなる。だからダッシュをさせていることがよくありますが、投げる際のバランスは筋力の問題もありますが、身体の使い方に問題があるケースが多いように思います。

オーバーから投げようとしているのに、実際の身体の動きはスリークのように、横に捻るように動く。こういう実際にイメージしていることと、動作が異なると全体のバランスが崩れ安定しないことがあります。

こういう場合は投げ方を変えることで改善します。

一般的にダッシュをする目的は、下半身を強化する目的で行われていることが多いのではないでしょうか。

スタミナ強化

50球も投げると球速が落ちてきてばててしまう。

もっと投げるスタミナをつける必要があるから走り込ませるということもあります。これは、そもそも能力の違いの区別ができていません。

先ほどもお伝えしたように、投げるスタミナと走るスタミナは違う能力であり、向上させるためには、

  • 投げるスタミナ=投げる
  • 走るスタミナ=走る

と考えるとわかりそうなことだと思いますが、これが行動していることがあります。投げるスタミナをつける目的でダッシュを繰り返していることも多いのはないでしょうか。

何となくダッシュを繰り返している

これも多いと思いますが、特に目的は理解せず、プロ野球選手も走り込んでいるからダッシュを繰り返す。僕も現役のときは、そういう認識で、ダッシュ=何かがうまくなると思っていました。

ですが、実際にダッシュを繰り返してもうまくなりません。

目的を持たず、なんとなくダッシュを繰り返している選手も多いのではないでしょうか。このようにダッシュを行う目的が曖昧な場合、目的を理解した上でダッシュをすることで意味のある時間にすることができると思います。

 

投手の下半身の使い方

ここで投手の下半身の使い方について整理しておきたいと思います。

投手はまず、軸足に体重を乗せ、バランスをとります。そして、キャッチャー方向に体重を移動していきますが、このとき軸足の踵でプレートを押し、勢いをつけます。

そして前側の足が着地し、身体が捻られ投球していきます。今回理解しておきたいことは、軸足に体重を乗せた後、プレートを押すという部分です。プレートを押すことでキャッチャー方向に勢いをつけることができ、それが投球につながっていきます。

この部分をダッシュのときに繰り返すことで、プレートの押し方うまくなったり、下半身の使い方が改善します。またこれを何度も繰り返すことで、下半身強化にもなりますので、こういう具体的なイメージをもってダッシュを行っていきます。

ダッシュの目的は本当にさまざまであり、その目的によって方法は異なります。

今回は、投球時の下半身の使い方につなげていくというイメージでダッシュを行っていきたいと思います。

 

投手の走り込み|投球時の下半身の使い方に活かす方法

まず、足のどの部分で立つのかということです。

体重支持ポイントについて

まず、足のどこで立つのかという問題ですが、足裏全体が付着し、フラットに着地できている状態で立ちます。足のこの部分、踵に体重を乗せることで、足裏全体で立つ感覚になってきます。

マルカルドの体重分布図

具体的には、こちらの記事を参考にしてください。

関連記事:野球選手がバランスよく立てない理由とその影響について

この位置でまず立ち、次に移ります。

膝を伸ばし切らず少し曲げておく

軸足に体重を乗せたとき、軸足側の膝を少し曲げておくことで立ちやすくなります。この程度は立ったときに、自分が一番感覚的に立ちやすい角度でいいと思いますが、5cm程度で十分だと思います。

踵で立ち、膝を若干曲げておき、次の動きに移っていきます。

踵でプレートを押しキャッチャー方向へ体重移動する

軸足に体重を乗せれば、後はそこからキャッチャー方向へ体重移動をしていきます。このとき踵でプレートを押すことで勢いをつけることができます。

このときのプレートを押す動作ができるように、ダッシュのスタートを活用し、トレーニングしていきます。

ダッシュのスタート時に踵でプレートを押すようにスタートを切る

プレートを押す動作をトレーニングする目的で、ダッシュをする場合、距離は5mか10m程度十分です。

スタートする際に足を小さい段でもいいので、あてがうことで押す感覚がわかりやすくなるはずです。なければそのままでも問題ありませんが、どのようにスタートを切るか、それを再認識してください。

目的は、プレートを押す動作のトレーニングですので、ダッシュのスタートをするときに踵で地面、もしくは段を押し、スタートを切ります。

目的はそこだけですので、2~3歩踏み出すと後は惰性で走ってしまって構いません。

ショートダッシュを100本ぐらい行います。そうすると、このダッシュの意味はプレートを押すという動作のトレーニングとなり、投球時に活かすことができ、意味のある走り込みをしていることになります。

このように投手が走り込みを行う際、目的を明確にすることが重要だと思います。

まとめ

野球選手は何のためにこの練習、トレーニングをしているかを考えると、その理由がわからない中でただこなしていることが多くあるかもしれません。

これは無駄ではないかもしれませんが、本当にやるべきことなのかと考えると疑問が残ります。

好きな野球をする時間を大切にしてほしいという気持ちもありますし、より上達するためにはやっていることの目的を理解することも大切です。

なぜならそのやることから得られる成果が変わるからです。目的ありきの方法です。今回の内容が走り込みについて考えるきっかけになればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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