投手のスピードアップについて|下半身の使い方や身体の柔軟性が改善の鍵になる

  • 2000/8/24
足の外側

投手が投げるボールのスピードアップをさせる場合、ボールを投げることが必要になります。

その中で、下半身の使い方を変えること、柔軟性を向上させることができれば、今よりもスピードアップができる可能性が高まります。

なぜなら、下半身で生まれるエネルギーは全体の60%にも及び、柔軟性が向上することでスピードが向上します。そうするととう球のスピードアップができる可能性が高まります。

今回は、投手のスピードアップについてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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投手のスピードアップ 下半身の使い方

投手は下半身が大事だと言われ、下半身で投げることは重要です。ただ何が重要なのか、それが不明確な選手も多いかもしれません。

全体の60%のエネルギーを生む

最も重要な理由は、投球の60%ものエネルギーを下半身でつくるということです。

もし下半身の使い方をおろそかにしてしまうと、残りの40%の力で投げなければなりません。

こう考えるだけでも下半身の使い方の重要性は理解できると思います。

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コントロールを左右する

投手が高めに投げてしまうのは、これは投球前の足元を見ればわかります。

どういうことかというと、軸足に体重を乗せた時、足の外側に体重が乗ると、エネルギーが斜め上方に向きます。

足の外側

きちんとフラットに体重が乗ると、このようになるはずです。

投げ方

このように立てない投手は意外といて、プロ野球選手でも高めに浮くボールを投げる選手を見ていると、足元が安定しないことがよくわかると思います。

また、つま先に体重が乗ることで、踏み出した脚はインステップしてしまうので、右投げの場合、打者のインコースにボールを投げやすくなります。

投げ方

このように足元が不安定になってしまうと、コントロールが乱れる原因になってしまいます。

膝を曲げすぎると腕が身体に込めず肩を痛めてしまう可能性がある

もうひとつ考えられることは、膝を深く曲げすぎると投球後腕が身体に巻き付けられなくなり、肩の腱板が前方に引き伸ばされてしまうことがあります。

投げ方

投げ方

このような投げ方を繰り返してしまうと、肩を痛める原因にもなりますし、打者に対して角度のないボールを投げることになりますので、打たれやすくもなります。

これは下半身の使い方とスピードやコントロールの関係についてお伝えしました。

 

投手のスピードアップ 柔軟性との関係

もうひとつスピードアップの関係があるのが柔軟性です。

このことを理解するためには弓を放つことをイメージしていただくとわかりやすいと思います。

弓の弦が硬いと遠くに飛ばない

弓を遠くに飛ばすためにはある程度のスピードが必要になります。

このスピードをつけるためには、弦をしっかりと引き、勢いをつける必要があります。ただ、柔軟性がなく、ほとんど弦が引けないとすれば弓はどうなるでしょうか?

勢いのない矢が放たれるはずです。人間の身体も同じで、筋肉を柔らかくし、柔軟性を向上させることでスピードが上がる可能性があります。

このように考えると、柔軟性を向上させることで投手もスピードアップさせることが短期的にも可能になる可能性があります。

投手のスピードアップということをテーマにしても、このように下半身の使い方や柔軟性を向上させることでも可能になるということです。

このようなことについて、甲子園球児をご覧になって魚住先生がニュースレターの中で、参考になる内容を書かれています。

 

2000年夏の甲子園|ニュースレターNO.005

今年の夏の大会は、和歌山の智辯学園が圧倒的な打撃のパワーを見せ付けて優勝しました。今年の大会 を見て感じたことは、素晴らしい投手がたくさんいたことです。

彼らの動きを見ていると、さすがに速い ボールを投げられる選手は、身体の使い方が違うということと、体格や体型が素晴らしいということです。 それに運動能力が高いことが伝わってきました。 大会期間中に、長野県に高校野球の指導に出かけましたが、投手の身体の使い方の違いが良くわかりま した。

私がアドバイスしていることは甲子園に出場する投手にはできており、投球にダイナミックさを感 じるわけです。

すなわち、プレート上の軸脚の使い方です。投球動作の運動エネルギーの 60%が下半身の 動きから作り出されるといいます。

その動作ができるかできないかの差がボールの勢い、またダイナミッ クさの違いとなるのです。特に重心の移動がいかにスムーズに加速されていくかということになります。

速球投手には、間違いなくそれが見られます。持ち上げる脚の使い方によっていろんなフォームが生まれ るわけですが、問題は軸脚(支持脚)でしっかりとプレートを押し出して重心を移動させるということです。

私が指導した投手は、結局できないということではなく、体力、筋力的にレベルが低いためにダイナミ ックな動きとして現れてこないということでした。

特に投げるということを上半身の腕や手で投げると勘 違いしていることが多いのです。そうすると、いくらがんばってもボールに勢いがなく、いわゆるボール が伸びずにお辞儀することになります。

打つことも同様で、大きなパワーを出すためには、身体の使い方、 すなわち運動エネルギーを下半身で発生し、それを打つ・投げる方向に移動し、次に体幹のひねりによっ て上肢を加速させ、その加速したエネルギーを手の先のボールやバットに伝えるという流れをいかにパワ フルにやれるかということで、結局は体力が必要だということです。

パワフルにやることが力みにつながることが多々あります。いわゆる「思いっきりボールを投げる」、「思いっきりバットを振る」と言う意識です。この「思いっきり」が力を入れるということになり、ボールもバッ トも加速されないで出てくることになります。

ここで必要なことがリラックスすること、そして楽にやる ことです。楽にやると力が出ないように思ってしまいますが、そうではなく、楽に動作をすることで加速 する自然な動きがわかるのです。

その自然な動きを身に付けなければ、たまたまの「ナイスボール」や「ナイ スバッティング」になってしまいます。「楽に投げたり」、「楽にバットを振る」ことなら何百回繰り返しても疲れないはずです。

それによって身体がその動きを覚えるわけです。動作のインプットです。後はトレ ーニングによって身体をづくり、力をつけることです。このような考え方はどんな競技種目においても同 様です。楽することは、いいかげんで気を抜いていることではけっしてありません。

楽にできなくて、試 合でどうして力みを抜くことができるでしょうか。 今年の甲子園で活躍した投手は、特に打撃も素晴らしく、投げることと打つことは下半身の使い方が共通していることが良く見て取れました。

パワーの出し方は同じだということです。ホームランバッターは 肩も強いということでしょうか。

NO.005ニュースレターより

 

まとめ

投手がスピードアップを図るとき、ウエイトトレーニングに取り組む場合もあると思います。

これももちろん必要なことですが、調整力と言われる身体の使い方、スキルを見直したり、柔軟性を向上させることでもまたスピードアップが可能になります。

コンディショニングは、何かひとつだけ向上させるのではなく、全体を整え、向上させることで選手のレベルアップにつながるということです。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しく思います。

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