現場で感じるリコンディショニングの重要性と難しさについて

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リコンディショニング

日々の現場ではシェイプアップや歪みの改善などを目的として、スタジオに来られている方が多いのですが、スポーツ現場になると当然ながら目的が変わり、コンディショニングの向上やケガからの競技復帰などが目的となり、一般の方とスポーツ選手では行っていくことが異なります。

最近はリコンディショニングに関わることも多く、理解をしていないと痛みが残ったまま競技に復帰してしまったり、うまく段階的に競技に復帰させるステップを踏ませられず、復帰したときは痛みがないけど、あるときから痛みが再発したなどということが起こってしまうということを痛感します。

今日は、まだまだ実践数は語れるほど経験はありませんが、リコンディショニングについて書いていきたいと思います。

ケガからの復帰を目指している方、ケガから復帰したけど痛みが残っている方などに少しでも参考になればうれしく思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

 

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リコンディショニングとは?

まず、リコンディショニングを語る前に、この言葉の意味を簡単に説明したいと思います。

リコンディショニング【Re-conditioning】とは?

リコンディショニング【Re-conditioning】ですが、Reとは~を戻す、という意味があり、何を元通りに戻すのかというと、ケガをしたことによって低下したコンディショニングレベルを元に戻すという意味になります。

コンディショニングについては、体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは?を参考にしていただければと思います。

同じような意味の言葉として“リハビリテーション【Re-habilitation】”という言葉がありますが、僕の立場はトレーナーですので、このリハビリという言葉が使えず、その代わりとなるのがリコンディショニングです。

ケガをすると、体力レベルが低下し、筋力やスピード、柔軟性などが低下します。これらをケガをする前と同じレベルに戻し、それができて初めて競技復帰となります。その役割を担うのもトレーナーの役割となります。

これがリコンディショニングの意味になります。




 

どのように競技復帰を目指すのか?

先ほども少し書きましたが、例えば膝の靭帯を損傷したり、足首を捻挫をすると、ひどい場合手術をすることになり、ギブスで固定したり、動けない日が何日か続くことがあります。

人間は重力下で生活をしているので、重力を受けない生活になった瞬間驚くような速度で筋力が低下し、筋肉は細くなっていきます。またギブスなどで固定をすることで、柔軟性が低下し、可動域も狭くなってしまいます。

ケガをしてこのような経験がある方はわかると思いますが、松葉づえをついて生活をしていて体重負荷がかからない状態から、体重負荷を受けると筋肉痛になったり、これまでは何気なくしていた階段の上り下りもきついことを感じると思います。

これだけ重力から解放されてしまうと筋力は衰えてしまいます。

では、このような状態からいかに競技復帰をすればいいのでしょうか?

基本的には、以下の段階を踏んでリコンディショニングを進めていきます。

  • 可動域の改善(全身持久力の向上)→筋力の向上→筋持久力の向上→スピードの向上→調整力の向上→全身持久力の向上

このようなステップを踏み、競技復帰へとなります。

 

現場から感じるリコンディショニングの難しさ

教科書的にはこのようなステップを踏んでいくことになりますが、実際選手自身がケガをして痛みが改善してくると自分の判断で競技に復帰することが多くありますが、現場でもよくそのような話を聞きます。

例えば捻挫の場合、ある角度に足首を曲げると痛みが出るが、普段はそこまで痛みはなく違和感程度だからといって競技に入り、その違和感が残った状態ですると、いつか大きな痛みが再発することがあります。

これは、階段を着実に上らず、何段か階段を飛ばしてしまったことになります。この場合、一気に痛みが強くなり、その場合また一からリコンディショニングをしなければならなくなります。

痛みが引くとできそうと思い、競技に復帰したくなるのはわかりますが、これではいつかまた階段を大きく転げ落ちるように出直しになる可能性があります。そうなのであれば、最初からきちんと階段を一歩ずつ上がるこようにコンディショニングレベルを元に戻すことで復帰は早いですし、無駄な時間を使わなくてすみます。

選手の立場としては、痛みが引いてきていてプレーできそうだからやるという判断になると思いますが、痛みは少しあるが、できそうなのに競技復帰がまだできないということを理解してもらうことが難しいと感じることもあります。

またケガをして相談に来るタイミングがバラバラで、昨日捻挫をした、2週間前に骨折をした、1か月前に靭帯を損傷したなど、ケガをしてからの時期が違い、今どのレベルまで回復しているからどこからリコンディショニングを開始するのか、その設定が難しく感じます。

関連記事:野球選手との3年間を振り返ってみました。




 

リコンディショニングでは毎日同じ状況は続かない

実際にリコンディショニングをしている選手とのやり取りをしていると、いろんな課題が出てきます。

昨日同じことをしていても今日は痛みが出てしまったり、逆に昨日はできなかったことができるようになったりと毎日状況は変わり、それに合わせて今日は何をするのか、何をやめるべきかその判断が必要となります。

また動かす前には患部をホットパックで温めたり、トレーニング後は炎症を防ぐためにアイシングをしたりしますが、昨日はよかったのに、今日は痛みが増すなどということも経験し、これを逆にすることで痛みが改善したり、しなかったりし、その日によってこれらも変えることをしています。

筋力レベルは1・2週間でレベルの向上が見られ、それに合わせて強度を上げていきますが、その向上の仕方も日によって変わり、毎日同じ状況が続くということがありません。

基準になるのは痛みですが、この痛みが出ないところを続けていくことになります。この状況に合わせて変えていくというのは、まだ頭が硬く、ひとつのパターン化されたものをこなしていく感覚があり、現場で試していることもありますが、この調節がトレーナーの技量になるんだと感じています。

 

靭帯損傷や捻挫でも体重をかける

現場で感じたことのひとつとして、靭帯損傷をした選手がよくギプスで固定をした状態で何もしないということを聞いたりしましたが、骨と骨がきちんと整列した状態で動くことによって痛みを感じず、ある程度の痛みしか感じなかったりします。

先ほどもお伝えしたように、人間は重力から解放された時間を送ってしまうと、驚くような速度で筋力が衰えていきます。リコンディショニングではできるだけこの筋力レベルを落とさないように、早めに体重をかけさせなければいけませんが、靭帯を損傷していても体重をかけることはできます。

立つ筋力をつけるには、立つことであり、歩く筋力をつけるには歩くことです。

この際にどうしても痛みを訴えることがありますが、恐怖心であったり、痛いという思い込みもある程度関与するという考え方もあることから、受傷した箇所をアイシングをして感覚を麻痺させ、その状況下で関節を動かしたり、体重をかけたりします。

そうすると感覚がマヒしているので、痛みを感じませんが一定の時間がたつと感覚が戻り、痛みを感じることがありますので、またその時点でアイシングを行い、また感覚を麻痺させ、その状況下で動かしていきます。

これらのことをクライオセラピー(冷却療法)と言いますが、現場でも何度か経験をしましたが、浮腫の軽減や痛みがあって可動域が制限されていたものが、クライオセラピーをしたあとは可動域も改善し、回復が早くなったということがあります。

これらについてもまだまだ経験をしていく必要がありますが、リコンディショニングの過程でこのような工夫をすることは回復を早めたり、立たせることができ重力負荷を受けさせることができますので、筋力の低下を防ぐこともできます。

このようなことも考えながらリコンディショニングを行っていくことで、スムーズに競技に復帰できると思います。

関連記事:足首を捻挫した選手ヘの対応|クライオセラピーを実践して感じた身体の変化

 


まとめ

いかがでしたでしょうか。現場でもっと経験していかないと見えないことも多いと思いますが、これまで経験したこと、今感じていることから言えるのは、ステップアップを急いでしまってはいつか階段を転げ落ちるときが来てしまい、余計に時間がかかってしまうので、1段1段着実に階段を上ることが重要だと感じます。

またその過程で、身体の使い方を指導し、復帰した時にはそれができるようにするのも重要なことです。

ケガの原因に身体の使い方もありますし、捻挫なども着地の仕方の問題も関係してきます。使い方によって痛みが出たり、出なかったりしますので、痛みの出ない身体の使い方を指導することも必要になります。

リコンディショニングのもとはコンディショニングであり、バイオモーターアビリティの理解が必要になります。

改めてバイオモーターアビリティの理解を深めて、現場での経験を重ねていきたいと思います。

最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • リコンディショニングとは、ケガなどによって低下してしまったコンディショニングレベルを元に戻すこと
  • 競技復帰のためには、段階的なステップアップをしていくこと
  • これを焦ってしまい競技復帰してもいつか大きな痛みが再発する可能性がある
  • リコンディショニングでは、身体の使い方を覚えることも重要である
  • 靭帯損傷などの場合、ギプス固定で絶対安静ではなく、立たせて重力下におくことも重要
  • その際にクライオセラピーを活用することもできる

このような内容でお送りしました。頭の中を整理するつもりで書くと今の自分が理解できていないこと、わかっているつもりになっていることがよくわかり、これからも実践を通じて学んでいく必要があると感じます。

トレーナーとしてレベルアップをするためにも、これからも実践からも多くのことを学んでいきたいと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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