野球選手の投げ方|肘を引き上げようとすると腕は上がらない

投げ方
スポーツ選手

野球選手は投げ方ひとつで肘が痛くなったり、肩が痛くなったりします。

肩肘を痛めて手術をしても、投げ方に問題があれば痛みが再発し、術後も痛みに悩まされることもあります。

今回お伝えすることは、投球動作の中で起こる腕の上げ方です。肘を引くように上げる、胸を張るように腕を上げる、腕を内側に捻じりながら上げるなどいろんなことが言われます。

これらのようなイメージで腕を上げようとするとうまく腕は上がってこず、結果肘の位置が下がってしまう可能性があります。



投球時の肘の使い方について

今回、お伝えしたい場面というか局面は、この場面です。

投げ方

投げ方

腕を上げるときの動作をどうすればいいのかということを、野球選手からも相談されることがあります。

選手が受けたアドバイスをまとめると、このようなアドバイスを受けています。

  • 胸を張って、肘から上げる
  • ボールを2塁ベース方向に向けるように腕を上げる
  • のこぎりの電源をつけるようなイメージで肘を引く

これは選手自身が受けたアドバイスですが全員に共通していることは、投球動作の中で違和感があるということです。

選手によっては、肘に痛みがあり、動作の改善をしなければいけないと感じつつも、それがうまくできないというのが現状でした。

どうすればスムーズな動作をすることができるのでしょうか?

関連記事:ピッチングフォームを考える|リラックスすればスムーズな動作ができる

リラックスして疲れないこと

基本的な考え方は、リラックスして疲れないように投げることです。スムーズな動作をするためには、リラックスしている必要があります。

リラックスするためには、

  • 身体の構造として自然な動き方をする
  • 部分に過度に意識を向けない
  • 力を入れようとしない

これらのことが必要で、おそらく投球動作の中でスムーズに動かないと感じる理由はこの3つのどれかに原因があるはずです。

基本的には、リラックスして疲れないように投げることが重要です。

関連記事:キャッチボールをするときに覚えておきたい投げ方と手順について

動かそうとすると動きが硬くなる

先ほど選手が受けた3つのアドバイスを挙げましたが、これはすべて緊張を作り出し、スムーズな動作の妨げとなります。

その理由は以下になります。

胸を張ることで腕が上がらなくなる

胸を張ることで肩甲骨が内転してしまい、その状態で腕を上げようと思うと肩の関節の構造上腕は上がらなくなります。

そこで無理に上げようとすると、肩周りに緊張が生まれ、動きとしては硬く不自然な動きとなります。

関連記事:投手の肘が上がらなくなる原因と不適切なアドバイスについて

ボールを2塁方向に向けて投げようとすると球は走らない

ボールを2塁ベース方向に向けるように、という意識を持ってしまうと大きく腕で円書くように腕を回すとマシンのアーム状態になります。

スムーズな動作もできませんし、ボールに力が加えづらくなり力のないボールを投げてしまうことになります。

関連記事:胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由

のこぎりの電源をつけるイメージで肘を引く

のこぎりの電源をつけるとき、コードみたいなところをグッと引っ張ります。

これをすると肘の位置が高く上がりすぎてしまったり、本人がどのようなイメージで肘を引くのかにもよりますが、やはり肘を後方に引く場合もあるので、後方に引いてしまうと腕は上がってきません。

そうなると投球時に肘が下がってしまい、肘を痛めてしまう可能性が出てきます。

 

スムーズな動き=身体の自然な動き

野球選手への指導時、できるだけシンプルに投げ方などの動作を指導していきます。

スムーズな動作をすることで関節への負担も軽減でき、痛みを防ぐことにつながると思いますが、そもそもスムーズな動きをするためには、人間の関節の構造を知り、どうすれば自然に動くのかを理解する必要があります。

投球動作の場合、スムーズな動作をするためのヒントはラジオ体操の腕回しです。この腕回しを活用し、腕のスムーズな動きを理解していきたいと思います。

一般的な腕回し

一般的に行われる腕回しというのは、このような動作ではないでしょうか?

腕が上がってくるとき、一瞬動きが引っかかるというか、硬くなる瞬間がわかるでしょうか?スムーズに動けるとこのようになります。

みなさんが何気なく腕回しをするとこのようになってしまっていると思います。

関連記事:腕や肩が上がらない方へ|原因は腕の上げ方の問題と柔軟性の低下の2つの問題が考えられる

スムーズな動きの腕回し

こちらの方が腕はスムーズに回り続けています。これは、肩の関節の構造上、身体の少し前側で腕を回すようなイメージを持つことで、どこにも引っかかりがない状態で腕を回すことができます。

この腕回しの流れからそのまま投球動作につなげていくと、スムーズな投球動画ができるようになります。

関連記事:野球選手が肩・肘を痛めない投げ方と痛みの原因について

 

スムーズな腕回しから投球動作につなげる

野球選手の場合、この腕回しから投球動作につなげていくことが必要になります。

このことについて、以前動画にまとめていますので、こちらを参考にしていただければと思います。

関連記事:キャッチボールをするときに覚えておきたい投げ方と手順について

 

まとめ

今回は、野球選手の投球動作の中でどのように肘を使えばいいのかということを期待された方もいると思います。ただ、根本的に投球動作をスムーズなものするためには、人はどういう風に動けるのかということの理解が必要になります。

それが分かれば、上記でお伝えした腕回しから投球動作に移っていくと、全体の動きはスムーズになり、非常に楽で、気持ちよく投げられるようになります。

ですので、今回の本題になりそうだった肘の使い方ですが、そこには特に意識を向けなくても問題なくスムーズに動くことができます。

投球動作の中でのアドバイスが非常に多いと思いますが、実際スムーズに動くためのポイントを使えると、細かいことを意識しなくても投球動作はスムーズになります。

そのために必要なことは、関節はどう動くのか自然なのか、それが分かれば後はその動きを誘導してあげるだけです。細かい意識を持たず、全体として気持ちよくスムーズに動けることが最も大事だと思います。

今回お伝えした内容を一度試していただくと、気持ちよく投げられるようになると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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