疲れない姿勢と疲れる姿勢|スタイルが良い人ほど壁立ちをすれば疲れる理由

壁立ち
健康

姿勢についていろんなことを質問されたり、何が正しくて何が間違っているのか?そういった疑問をよく聞かれます。

正しいか正しくないか。これを決めるのってちょっと難しくて、わかりやすい表現とすれば疲れやすい姿勢なのか、疲れにくい姿勢なのか?それは判断しやすいことです。

この姿勢についていろいろ情報収集している方の目的は、以下のようなことではないでしょうか?

  • 仕事をしていると首や背中が張るからもっと楽な姿勢はないのかと探している
  • 少しでも見た目を良くしたくて、それには姿勢が重要と聞いたから何が正しいのかを知りたい

身体に起こる痛みや不調、こういった健康に関することと、見た目としての問題が主なみなさんが姿勢について知りたい理由ではないでしょうか?

正しいと思っている姿勢は疲れる姿勢であり、悪いと思っている姿勢は疲れない姿勢かもしれません。

今回は、疲れる姿勢疲れない姿勢というテーマでお伝えしていきたいと思います。

 



正しい姿勢=壁立ちってそもそも不自然

正しい姿勢=壁立ちをしてできた姿勢だと思っている方はいませんか?あまり言いたくないですが、これは明らかに疲れる姿勢であり、正しくありません。

何をもって正しいのかということがありますので、今日の記事に関してはひとつ定義しておくことにします。

今日の記事では、

  • 正しい姿勢=疲れない姿勢
  • 間違っている姿勢=疲れる姿勢

ということにしておきましょう。(本来は、こういう表現はしないですけどね。)

まず、よく見る壁立ちについてじっくりと考えていきたいと思います。おそらくスタイルの良い方ほど、壁立ちをすると疲れると思います。

よく見る壁立ちについて

人の身体を横から見ると、まず目につくのがお尻が膨らんでいるということです。

この膨らみは人によって違うと思いますが、スタイルが良くヒップアップされている方ほどお尻の高さは高いと思います。

壁立ちのときに言われることは、若干の差があれど、基本的には、

  • 後頭部
  • 肩甲骨
  • お尻
  • ふくらはぎ

これが壁につく状態が良い姿勢だと言われています。実際にこの姿勢にしようと思うとこのような姿勢になります。

壁立ち

ラインを引いているのでまだわかりづらいかもしれませんが、このラインをとって姿勢だけを見てみてください。するとどうでしょうか?

壁立ち

これって本当に正しい姿勢でしょうか?逆にこの姿勢を見て、違和感がない方が不思議かもしれません。

非常に姿勢として不自然なことがわかると思います。

僕の場合、お尻が大きくてふくらはぎが細いため、ふくらはぎを一直線のラインに並べられない。

もし、これを本当に一直線の状態にしようと思うと、身体はがきがきに緊張してします。

壁立ちをすると背中や腰は緊張する

お尻の出っ張りがある分、壁立ちをするためにはへそを前に突き出し、背中を反らせるような状態になります。

当然背中を反らせるような姿勢になっているため、腰や背中は緊張してしまいます。

また、肩甲骨を壁につけるように指示されるため、胸も突き出しているような姿勢になります。

ということは、胸の筋肉は引っ張られ緊張します。

肩を引く

このように、壁立ちをすることで身体は緊張し、本来の自然な状態から外れてしまいます。

立ち方などの姿勢は、自分自身で固めて作るのではなく、柔らかい筋肉の状態になり、人間本来の自然な状態に直せば自然と良い姿勢になります。

良い姿勢

その認識を変えていただきたいと思っています。大事なところですので、もう一度お伝えします。

良い姿勢というのは、自分で固めてつくるのではなく、全身の筋肉を緩めることで自然にその姿勢になります。これが良い姿勢として僕自身は考えています。

関連記事:立ち方を習得する4つのステップ【骨で立てば楽】

 

疲れる姿勢

ここからは見方を変えて、疲れる姿勢というものがどのような姿勢かを見ていきたいと思います。

立ち方

一般的に良い姿勢と言われるのは、先ほどもお伝えしたような姿勢ですが、基本的にはこのようなことが言われています。

  • 耳、肩峰、大転子、外踝が一直線になるように立つ
  • 胸を張る
  • 肩甲骨を寄せて立つ
  • 胸を開き、両手は身体の真横におく

これらをイメージして立つとこのような状態になります。

耳、肩峰、大転子、外踝が一直線になるようにが立つ問題の理由

これって何が問題かと言うと、まず、耳、肩峰、大転子、外踝が一直線になるように立つと言われますが、実はこの姿勢は緊張してしまうポジションでもあります。

どこがかというと、背中や胸です。

問題は、耳と肩峰を一直線にしようとするところに問題があります。

そもそも肩峰とは、みなさんがわかりやすくいうと、肩のてっぺん辺りになる場所であり、ここになります。

肩峰

骸骨を横から見るとわかりますが、肩の位置ってそもそも前方35度ぐらい前方の位置についているんですね。

姿勢

肩峰の位置は、腕の真上あたりの位置になりますが、この位置って耳の真下ではなく、若干前側にあるんですね。

ですけど、それを一直線上にするためには、肩の位置を少し後方に引かないといけない。引くということは、緊張させてしまうということになります。

ということは、その姿勢は自分で固めるようにしていることになります。

胸を張る、肩甲骨を寄せることも同じこと

これは、胸を張る、肩甲骨を寄せることも同じことが言えます。

肩の位置は本来35度前方に位置しており、これを頭の上から覗きこむように見るとこのように見えます。

肩こり

これわかりますか?もう少しわかりやすい画像だとこういうことです。

肩の位置

右耳辺りから撮影した人体模型ですが、肩甲骨の位置が斜め向いているのがわかりますか?これが人の自然な状態で、胸側、背中側の筋肉どちらも緩んでいる状態にするためには、肩の位置は少し前にないといけないことになります。

ですが、それを胸を張ってしまったり、肩甲骨を寄せようとすると、背中側が収縮し、胸側は引っ張られる。結局両方とも緊張してしまいます。

上記でお伝えしたように、耳から外踝までが一直線にすることや、胸を張る、肩甲骨を寄せて立つということは、筋肉を緊張させてしまい、結果疲れる姿勢になってしまうということです。

では、どのような姿勢が疲れない姿勢なのでしょうか?

 

疲れない姿勢

疲れないということは、無駄なエネルギーを使わないということにもなります。

ということは、身体の筋肉を過度に緊張させることない状態ということになりますが、どのような姿勢がその状態になるのでしょうか?

イメージは、人体模型のような骨格に、緊張のない柔らかな筋肉がついている状態です。

まず、こちらの人体模型をご覧ください。

骨格

この骨だけだと、全身の筋肉の緊張もなく、リラックスしている状態になります。

この上に柔らかい筋肉が付着しているだけの状態が自然な状態になります。ということは、このようなイメージになります。

良い姿勢

頭の重さを腰椎で受ける

普段何気なく立っていると、頭部の重さをどこで受けているかわからないものです。

ただ、立った状態で頭部を少し真上に引き上げ、そこからポンッと元の位置に戻すと、この頭部の重さは腰椎にかかってきます。

頭部の重さを腰の骨で受けることがわかり、このとき過度に筋肉が緊張することもありません。

こちらが人間の骨盤になります。

骨盤

骨盤

本来骨盤は軽く前傾状態になり、この状態が自然な状態になります。

この状態で座ると、こうなります。

骨盤

骨盤の上に少し出ている骨がわかるでしょうか?これが腰椎になりますが、腰椎の切れ目が地面と平行になっていることがわかるでしょうか。

ちょうどこの位置で真上にある頭部の重さを受け、そしてその真下の踵で骨盤や腰椎にかかる重さを受けることになります。

関連記事:疲れない座り方=骨で座ること【骨だけでも座れる】

骨で立つ

積み木がひとつひとつ重なり、人間が本来持つ弯曲になると骨で立つことになり、筋肉が過度に緊張することなく楽に立つことができます。

この感覚は下駄を履くことでよりわかりやすくなります。

下駄で立つ

ヒールでも、ピンの部分で立つことで骨で立つ感覚を掴みやすくなります。

ヒールで立つ

こうやって骨で立つ感覚を得ることで、筋肉は最小限の緊張で立つことができるので非常に楽に立つことができます。

疲れない姿勢というのは、骨で立つような姿勢のことをいいます。

そして、肩の位置などの細かいところは前述したとおりで、肩を引いたり、肩甲骨を寄せたりするのではなく、緊張のない自然な肩の状態は少し前側に位置します。

こういったところをおさえ、骨で立っていただくことが疲れない姿勢になると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?疲れる姿勢と疲れない姿勢というのは、このように区別することができるのではないでしょうか。

  • 疲れる姿勢:肩を引く、胸を張る等、筋肉を固めて良い姿勢を作ろうとしている
  • 疲れない姿勢:骸骨に柔らかい筋肉が付着している状態。自然体。

無駄なエネルギーを使うことで、疲れてしまうため、良い姿勢になるためには身体を緊張させて、固めることはしません。

そうではなく、すべての筋肉を緩めることで自然体になるため、骸骨に柔らかい筋肉が付着している状態に近づけることができます。

疲れない姿勢になるためには、まず全身の筋肉を緩めることが必要なのではないでしょうか?

今日の内容が少しでも疲れない姿勢を知るきっかけになればうれしく思います。

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