バッティング時の構え方やトップの位置を解説

バッティングをするとき、どのような構え方をした方がいいのかと悩む野球選手もいるかもしれませんが、基本的に決まりはないので自由でOKです。
ただ、ちょっとしたポイントなどもあり、そういったことを考慮しながら構え方をみつけると、よりバッティングが気持ち良くできるかもしれません。
この記事では、
- バッティング時の構え方
- トップの位置や脇の開き
などについて解説します。
今回の記事の内容
バッティング時のバットの構え方
結論から言えば、以下の通りです。
フィーリングが良いところで構える
先ほどもお伝えしましたが、バッティング時のバットの構え方には決まりがないため、
基本的には自分が構えやすいところ構えればOK
です。
プロ野球選手などを見ていても、それぞれいろんな構え方をしているため、こうしないといけないということはありません。
ただ、バットを構えたときの位置がスイングスピードなどに影響するため、この辺りはぜひ知っておいてほしいなと思います。
バットを立てて構える=スイングスピードが速くなる
1つ目のポイントが、
バットを立てて構えると、スイングスピードが速くなる
ということがあります。
バットを立てて構えることで、スイングし出すときにバットを落とすようにスイングすることができ、このとき重力加速度を利用することができます。
例えば、
- 地面から10cmの位置からボールを落とす
- 地面から10mの位置からボールを落とす
この2つを比べると、後者の方が落下するボールのスピードは速くなりますよね。
バットを立てて構えてそこから振り出すことでバットの落下する距離が長くなり、重力加速度をうまく利用することができ、結果的にスイングスピードが速くなります。
そうすると、ボールが受ける衝撃力が増すため、打球が飛びやすくなるというメリットがあります。
バットを寝かせる=バットコントロールしやすくなる
逆に、バットを寝かせた場合は、
バットコントロールしやすくなり、ミートしやすくなる
という違いがあります。
バットを寝かせると、振り出すときにそのまま平行にバットを出すような感覚になり、扱いやすくなる。
これらは、実際にバッターのタイプなどもありますし、合う合わないもあると思いますが、バットの構え方によってこういった違いがあるというわけです。
脇は軽く開く
バットの構え方で1つ確実におさえておいてほしいことは、
脇を締めてバットを構えるのはNG
ということ。身体の特徴して、構えの時点で行っていることとスイング時の動きは逆の動きになります。
バットを構えた時点で脇を締める意識をもっている選手もいると思います。こんなイメージですね。
人の身体は、脇を締めて構えた後は必ず開くという特徴があり、このままスイングすると必ず脇が開いてしまいます。
そうすると、インパクトの瞬間にうまく力が入らず、投手が投げたボールに対して力負けをする可能性が出てきます。
バットを構えているときは、若干脇を開くようにします。
脇を開いて構えることで、スイングしにいくと脇が自然に締まる、閉じるという動きになります。
そうすると、バットも出しやすくなりますし、スムーズなスイング動作ができるようになります。
メジャーでは、脇を開いて構える選手が多いですが、バットがスムーズに出てきやすくなるため、豪速球にも対応しやすいですよね。
構えの時点では、この脇の開きについては、ぜひ知っておいてほしいなと思います。
バッティング時のトップの位置
先ほどは構え方について解説しましたが、次はバットをスイングしに行く時のトップの位置について。
基本は肩周りが緊張しない位置
これはバットの構え方に共通するところですが、基本的には、
肩周りの筋肉が緊張しない位置で構え、トップをつくる
ことがいいと考えています。というのは、バッティングで重要になるのは、スイング動作そのものがスムーズであること。
スムーズなスイング動作をするためには、リラックスしておくことが重要であり、部分的に筋肉が緊張していると動作が硬くなります。
ですので、大体グリップの位置が耳辺りにくることが一つの目安になるかなと思います。
ただ、場合によっては変わってくるので、この辺りを解説します。
トップの位置が高い=重力加速度を利用できる
巨人の中島宏之選手がイメージしやすいと思いますが、バッティング時のトップの位置が高いのが特徴です。
特に西武時代ではかなりトップの位置が高くなっています。
このようにトップの位置が高くなることで、トップの位置からボールに当たるまでの距離が長くなり、より重力加速度を利用することができるのでスイングスピードが速くなります。
イメージ的には、パワーヒッターであればトップの位置が高い選手が多い印象がありますね。結果的にボールとバットの衝撃力が増すため、打球は飛びやすくなります。
トップの位置が低い=バットを出しやすい
逆にトップでバットの位置が低いと、上半身がリラックスしやすくなります。
リラックスしている分、全体のスイング動作はスムーズになりやすいですし、バットも出しやすくなります。
ここまでお伝えしてきたことを一度試してみて、自分の場合はこうやった方がフィーリングが良いというところを見つけていく。
身体の構造的なことで言えば、上記のことがアドバイスになりますが、野球選手で最も大事なことは、
自分のフィーリングがいいかどうか
です。ここを最も大事にしてほしいところで、フィーリングが良いとバッティングやスイング動作も良くなりやすいです。
ですので、誰かに言われたからやるというスタンスではなく、自分にとってどうなのか、そこを自分で判断できることも大事になると思いますね。
まとめ
今回は、バッティング時の構え方やトップの位置などを解説しました。
今回の記事のまとめ
- バットの構え方は、基本的に自由
- フィーリングの良いところで構えること
- バットを立てて構える=スイングスピードが速くなる
- バットを寝かせて構える=バットコントロールしやすい
- トップの位置が高い=重力加速度を利用できる
- トップの位置が低い=バットを出しやすい
こういった内容をお伝えしました。
今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
野球関連記事
▼パーソナルトレーニング
の無料体験やレッスンのお申込はこちら

コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。