バッティング時にタイミングが合わない原因と4つの改善方法

バッティング時にタイミングが合わない原因と4つの改善方法

バッティングをしているとき、自分が思い描いているタイミングと微妙なズレがでると、なかなかいい打球が飛ばなかったり野手の正面にボールがいってしまいますよね。

タイミングが合わない原因はいくつもありますが、原因を取り除くことができれば、しっかりタイミングが合わせられるようになります。

この記事では、

  • バッティング時にタイミングが合わない原因
  • バッティング時のタイミングの取り方を改善する4つの方法

などをパーソナルトレーナー歴11年の僕が解説します。

今回の内容は、実際に現場で社会人選手などに指導して成果のあがった方法ですので、ぜひ参考に実践してみてください。

 

バッティング時にタイミングが合わない原因

僕はパーソナルトレーナーとして、これまでいろんな野球選手の指導を行ってきました。

そんな選手を見ていると、バッティング時にタイミングが合わないのは以下のような原因が考えられました。

  • 一生懸命ボールを見すぎ
  • 目が慣れていない
  • 足元の環境が悪い
  • タイミングの取り方を練習していない
  • マシンとの相性が悪い

それぞれ解説します。

一生懸命ボールを見すぎ

これは本当によくあるケースですが、マシンや投手がボールをリリースする瞬間から、ボールを“一生懸命”見ようとしすぎていることが問題になっていることがあります。

ボールを意識的に見ようとすると、身体の筋肉がグッと力んでしまうんですね。これは、以下の2つの動作を比べてもらうとよくわかると思います。

  • 目を見開いて、1点をみながら頭を左右に速く動かす
  • ボーっと正面を見たまま、頭を左右に速く動かす

おそらく前者の方が頭を動かしづらく、首周りが力んでいることがわかるはず。

今の例では首の力みだけでしたが、一生懸命ボールを見てしまうと全身の筋肉が力み、バッティング動作の始動が若干遅れます。

そうするとタイミングがズレてしまい、自分が思っているポイントと合わないということが起こってしまう。

これはタイミングが合わない選手がやりがちなことですね。

目が慣れていない

別の目の問題としては、ハンドーアイがあります。ハンドーアイとは、いわゆる動体視力のこと。

例えば、自分の中では120km/hの球速が丁度いいぐらいに打てる感覚があるけど、周りが130km/で打っているから130km/hで打ってみる。

だけど、目が慣れていないためにタイミングが上手くとれないということが起こります。これは後程詳しく解説しますが、

タイミングを合わせるためには、動体視力を考慮して、徐々に球速を上げていくことが重要

になります。

いきなり球速を上げ過ぎると、タイミングが全く合わず全体のバランスを崩してしまう可能性もある。

このように、タイミングが合わない原因の1つに動体視力の問題も考えられます。

足元の環境が悪い

“足元の環境”というのは、いろんな意味合いがあります。

  • 軸足に体重を乗せたとき、うまく立てていない
  • 体重を乗せる足の位置がまずい
  • 地面がボコボコで安定して立てない
  • 足元に意識を向けすぎて、足首が緊張している

これらすべてに共通することは、

軸足に体重を乗せたとき、足裏全体で安定して立てていない

ということです。

本来適切に立てると、足裏はこのような状態になるはず。

ただ、足元が不安定になっている選手の場合、以下のような状態になることがあります。

このように、軸足に体重を乗せたときにバランスよく立てていないと、自分の思ったタイミングでインパクトを迎えられず手打ち状態になります。

特にタイミングが遅いと感じる選手は、足元がグラつき不安定になっていることが多いですね。

こういった足元の環境の悪さも、タイミングがうまくとれないことに関係しています。

タイミングの取り方を練習していない

野球選手の中には、器用にいろんな球種に対してタイミングを合わせられる選手もいます。

ただ、うまくタイミングが合わせられない選手の場合、タイミングの取り方を練習しておく必要があるんですね。

別の言い方をすれば、

いろんなタイミングの取り方を身体に経験させておく

ことが重要。

1・2のタイミングだけでスイングをしていれば、それ以外のタイミングが来たときにどうしてもうまく合わせられません。

いろんなパターンのタイミングの取り方を経験していない場合は、ある意味タイミングが合わないのは自然なことかもしれません。これは練習すれば改善が可能です。

こういったタイミングの取り方の練習の問題や、経験不足によってタイミングが合わないことも考えられます。

マシンと相性が悪い

もう1つの問題は、僕がトレーナーとして学んでいく中で先生から教わったことですが、野球選手の中に、

マシンでバッティングをしたとき、マシンに対してタイミングを合わせるのが苦手な選手がいる

ということ。

実際現場で選手を見ていると、投手ではタイミングに問題がないのに、マシンでバッティングをすると全くタイミングが合わない選手もいました。

マシンとの相性が悪い選手の場合、できるだけ手投げでバッティングをすること。

こういったマシンとの相性が悪くてタイミングが合わないこともあるので、これはぜひ覚えておいてほしいなと思います。

このように、

  • 一生懸命ボールを見すぎ
  • 目が慣れていない
  • 足元の環境が悪い
  • タイミングの取り方を練習していない
  • マシンと相性が悪い

など、さまざまな原因でバッティング時のタイミングが合わなくなります。

本来であれば、原因によって改善方法は変わってきますが、以下の4つのことをすればうまくタイミングを合わせられるようになるはずです。

 

バッティング時のタイミングの取り方を改善する方法①:足元の環境を整える

まず行ってほしいことは、足元の環境を整えること。

ポイントは、

  • 足場を平らにならす
  • フラット着地を理解し、踝の真下に体重を乗せる
  • 軸足で適切に立てるようにバランス能力を向上させる

こういった手順で、軸足で適切に立てるようにしていきます。

この足元の環境や体重支持ポイントなどの考え方は、「野球の打ち方やバッティングのコツをトレーナーが4ステップで解説」でまとめているので、こちらをご覧ください。

また、野球選手に必要なバランストレーニングについては「トレーナーが伝える野球選手におすすめしたい3つのバランストレーニングとは」で解説しているのでこちらも合わせてどうぞ。

 

バッティング時のタイミングの取り方を改善する方法②:ハンド-アイ

次は、目の問題について改善していきます。

適当に見るボールを見る

バッターバックスから投手などを見るとき、一点をグッと見つめるよりも、なんとなくボーっと全体の風景を見るようにします。

そうすると筋肉もリラックスでき、筋肉の力みによって始動が遅れることを防げ、タイミングをとりやすくなります。

ですので、バッターボックスからは、

リラックスして、ある意味適当に投手を見る

ようにして、タイミングをはかっていきます。

徐々に球速を上げる

そして、バッティングをするときに気をつけたいことは、

徐々に球速を上げ、自分のフォームが崩れない球速で打つ

ということ。

イメージ的には、

  • 90km/h → 打てたから100km/hへ
  • 100km/h → 打てたから110km/hへ
  • 110km/h → 打てたから120km/hへ…

という感じで、徐々に球速を上げて打つようにします。

そうすると、それぞれの球速でのタイミングもとりやすくなり、フォームも崩れないためバッティングも向上します。

また、インパクトの位置を知る方法も似ていて、「自分に合ったバッティング時のインパクトの位置をみつける方法」も参考にしてみてください。

タイミングが合わない球速が課題になる

こうやって球速を上げていく過程で、例えば125km/hでは打てるけど、「130km/h」だとタイミングが合わず打てないとします。

この選手の場合は、130km/hが現在の課題点となるため、125~130km/h辺りの球速で日頃バッティング練習をするようにします。

そうすると、いずれか130km/hもスムーズに打てるようになるんですね。

ただ、気をつけないといけないことは、

いきなり130km/h以上の球速で打ってしまう

ということ。基本的には、打てると思います。ただ、ステップアップしていない中で打ってしまうと、

  • 手打ちになる
  • 合わせたようなバッティングしかできない
  • タイミングが合っていない

などが起こり、誤魔化しただけのバッティングになってしまいます。

タイミングもそうですが、バッティングを向上させる上で大切ことは、

  • 適切にできた
  • 適切にできた
  • 適切にできた…

この感覚を積み重ねて、レベルアップしていくこと。こういった積み重ねができると、タイミングをとるのもうまくなりますし、バッティングも変わってくると思います。

バッティング技術を向上させるためにはコーディネ―ションの理解も重要で、詳しいことは「コーディネーション・コオーディネーショントレーニングの意味と実践方法」で解説しています。

 

バッティング時のタイミングの取り方を改善する方法③:いくつものパターンを経験する

ここからお伝えすることは、最もタイミングを合わせやすくなる方法なので、ぜひ日頃の練習に取り入れてみてください。

人間の身体は基本的に、日頃から経験していないことは咄嗟のときにもできません。

逆に言えば、

いろんなパターンのタイミングの取り方を経験しておくと、タイミングの取り方がうまくなる

ということが言えます。ですので、いろんなパターンのタイミングの取り方を経験すれば、今よりもタイミングを合わせられるようになるはず。

いくつかパターンの作り方についてもご紹介します。

※あくまでも“タイミングの取り方の例”として撮影しているので、スイング等が微妙になっていますが、ご了承いただければと思います。

1→スイング

1→2→スイング

1→2→3→スイング

1→グー→スイング

これらは一例で、こういったイメージでさまざまなタイミングの取り方を体感する。

そうすると、タイミングの合わせ方が上手くなってきます。

 

バッティング時のタイミングの取り方を改善する方法④:投手でバッティングをする

4つ目の方法は、マシンでバッティングをするとどうしてもタイミングが合わない方は、投手に投げてもらってバッティングをすることをおすすめします。

チーム練習としては致し方ない部分もありますが、マシンでタイミングが合わない選手は、それを続けていてもフォームを崩すだけです。

どうしてもタイミングが合わせられない選手もいるので、そういう場合は人に投げてもらって練習するのが解決策です。

こういったパターンも存在するので、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

バッティング時にタイミングが合わない原因と4つの改善方法のまとめ

今回は、バッティング時にタイミングが合わない原因と4つの改善方法を解説しました。

今回の記事のまとめ

  • タイミングが合わない原因は、一生懸命ボールを見すぎ
  • その他には、足元の環境が悪い、タイミングの取り方の練習をしていないなどがある
  • タイミングをうまくとるためには、まず足元の環境を整えること
  • さらに、球速を徐々に上げてバッティングを行う
  • さまざまなパターンのタイミングの取り方を経験すること
  • マシンが苦手な選手は、投手に投げてもらってバッティングを行う

こういった内容をお伝えしました。

今回の内容が少しでも野球選手の参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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パーソナルトレーナー伊藤 出

パーソナルトレーナーの32歳。身体の悩みを改善するための情報を発信しています。板前→沖縄でジムのインストラクター→女性専門のサロン→独立(パーソナルジムIDEALSTYLEオープン)。

 

■指導経歴
STORY・VERY読者モデル、アナウンサー、宝塚歌劇団員の元専属トレーナー。神戸女子大学ラクロス部、三菱重工業神戸在籍野球選手の専属トレーナー。

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